今年も中村成志さん主催の五首選会に参加させていただきます。
ワンコ、師走は走り回るくらいに多忙で…
あわせて今年はパソコンが不調で…
でもこの会は感性の筋トレの絶好の機会ですよね。
がんばっちゃいますよ~
あっ、今年は皆さんお忙しいのか…参加表明が遅れ気味?
多数の方の参加を待ってます~~
ワンコの今年の100首はこちらです。
お手柔らかに~よろしくお願いいたします。
自選5首「かっこつけたやつら」
014:接
明日が(来る・来ない)死因が手をつなぐ接触感染なら良しとする
026:丸
つたえたいきもちおしこめひんまがるぎゅうぎゅうづめの丸かっこ(わたし)
034:孫
孫引きを手書きで写す(原典に出てない)愛が太く濃くなる
045:群
朽ちるまで薄い地殻にもぐりこむ(誰か群発地震になれる?)
061:奴
死んだって(あんな奴ら)とひとくくり悪友が居てくれてよかった
↑そうです、単純にかっこ()をつけた歌を選びました…
もう1セット「」をつけたバージョンもできます~
ワンコ、師走は走り回るくらいに多忙で…
あわせて今年はパソコンが不調で…
でもこの会は感性の筋トレの絶好の機会ですよね。
がんばっちゃいますよ~
あっ、今年は皆さんお忙しいのか…参加表明が遅れ気味?
多数の方の参加を待ってます~~
ワンコの今年の100首はこちらです。
お手柔らかに~よろしくお願いいたします。
自選5首「かっこつけたやつら」
014:接
明日が(来る・来ない)死因が手をつなぐ接触感染なら良しとする
026:丸
つたえたいきもちおしこめひんまがるぎゅうぎゅうづめの丸かっこ(わたし)
034:孫
孫引きを手書きで写す(原典に出てない)愛が太く濃くなる
045:群
朽ちるまで薄い地殻にもぐりこむ(誰か群発地震になれる?)
061:奴
死んだって(あんな奴ら)とひとくくり悪友が居てくれてよかった
↑そうです、単純にかっこ()をつけた歌を選びました…
もう1セット「」をつけたバージョンもできます~
003:公園
だれひとり眠っていない明るさに公園墓地の芝生芽吹いて
031:SF
SFの短編としてここちよく破滅へ走る手に手を取って
049:袋
増殖と死を包み込む母はみな有袋類になっている夢
072:コップ
宿題は雨を集めた紙コップ明日の朝まで虹を沈めて
094:底
夏の日のプールの底のぼんやりと揺れるラインがゴールテープで
一首目、無のようでありながら生に溢れている感じでしょうか。
二首目、上の句がいいですね。
三首目、母はみな有袋類、納得です。
四首目、不思議な雰囲気も子どもの世界ならでは。
五首目、夏のひかりの感じが見えました。
死を見せることで生が浮かび上がらせるといったところでしょうか。ありがとうございました。
存在と無の交差する一瞬にすこうし無理して微笑んでいて
足元にちいさな恐怖うずくまる力の限り蹴飛ばして行け
いくつかの愛しい記憶鮮烈にそこに居たって温感がある
息を吐くことさえ支配する脳の死滅する日々生きてる不思議
たくさんの言の葉の中から、すーっと心に入り込んできたお歌を集めました。
ぎゅうぎゅうづめのひんまがったわたしと折り合いをつけながら、日々すこうし
無理して微笑んでいたりします。心がささくれだって、目には見えない何かに
脅かされて落ち込むこともあります。それでも前に進むこと日々を重ねていけば、
温かい人や気持ちやものに触れることもできるから、生きてるって不思議です。
ワンコさんの言の葉をかりて、私自身の「生」をふりかえっているような気が
しました。ありがとうございました。
さっそく拙いながら、五首選させていただきます。
005:乗
乗り過ごす予感 となりに君がいて寝てもいい肩貸してくれたら
026:丸
つたえたいきもちおしこめひんまがるぎゅうぎゅうづめの丸かっこ(わたし)
041:鉛
神さまに撃たれた鉛玉疼く「さいごは恋の歌をのこせよ」
053:ぽかん
風の無い空にぽかんと打ち上げたフライ必ずひとり死ぬはず
084:千
細胞の片隅にさえ留まらぬ「千度言うたのに」は言い過ぎで
タイトル通り「可愛い」と「陰」を感じる歌を選んでみました。
私自身が可愛いもの好きなので、特に前半の歌に惹かれるものが多かったのですが、そればかり採り上げると何か撰歌としてバランスが良くない気がしたので。
でもでも「丸」の歌。 31文字から押し出された「(わたし)」が反則級に可愛いですっ。
私だったら31文字も全て平仮名にしてしまうところですが、お題に合わせるために「丸」だけ漢字にしたことで「(わたし)」の存在感・可愛さがより引き立った気がします。
001:春
目覚めない人には冷えた指先を急に押し当て春化処理する
SF映画にある、冷凍睡眠からの目覚めを連想しました。
でも「冷えた指先」だから、逆に「目覚めさせないための処置」という可能性も……
018:京
川づたい長岡京にペンギンが来るかも越してくるかもしれない
ペンギンというと、塚本邦雄の「皇帝ペンギン」を思い出します。
でも、このペンギンは比喩や象徴ではなく、ただの普通のペンギンでしょう。きっと。
隣に越してきてくれると、うれしいな。
044:ペット
向日葵の俯くあたり終の巣にペットを終えた子を送る夏
今年の夏は、本当に暑かった。
太陽で焦げた向日葵に見下ろされて送られる何か。
「ペットを終えた」の表現が、とても切ないです。
083:孤独
孤独なのですかそれとも人類が皆待っているところでしょうか
怖いです。「読み解く」と、それまでのような気がします。
100:福
フィナーレは祝福の歌遠くから途切れ途切れに降る夢の中
夢の中だから、途切れ途切れに降るのか。
「祝福」だからこそ、遠くからしか聞こえないのか。
フィナーレなのに、透明な悲しさを感じてしまうのは……深読みのし過ぎでしょうか。
100首を改めて通して読んでみて。
歌そのものは、いつものワンコさんの文体なのですが、歌われたテーマが、これまでとは違うように思えました。
変容、不安、沈殿、死…
説明すると、マイナス指向のように思えてしまいますが、
決してネガティブではない、客観的な事実を、静謐に語っているような透明さ。
今回選んだ五首にも、静かな影のように、何かが沁みこんでいます。