【血液透析の仕組み】について、私も加入している
『一般社団法人 全国腎臓病協議会』より資料を拝借させ
ていただきました。
血液透析は「Hemodialysis」を略して「HD」とも呼ばれ
ます。血液透析では、血液を体内から外部へと出して機械
を通して血液をきれいにし、再び体内に循環させます。
このため、1分間に約200mlの血液を取り出す必要があり、
これを長時間持続させるので、普通の血管ではこれだけの
血液流量を確保できません。このため、一般的には利き腕
の反対の腕でなるべく前腕の手首に近い部位、または親指
の付け根に血液の出入り口となるシャントを作成します。
シャントは、手術によって静脈と動脈をつなぎ合わせて太
い静脈にしたものです。シャント作成の手術は局所麻酔で
行われ、約1~2時間程度です。
週に決まった回数、施設に通院して治療を受ける血液透析
では、まずシャント部に脱血用と返血用の針を刺します
(穿刺)。
その後、最初は低い血液流量で設定された血液ポンプが
動き始めると、動脈側の穿刺針から体外へ血液が引き出
されます(脱血)。その後、個々の患者で設定された
血液流量まで徐々に上げていきます。
体外へ引き出された血液は、血液ポンプを経てダイアライ
ザーと呼ばれる、いわゆる人工腎臓に送られます。ダイア
ラザーの中で余分な老廃物と水分が除去されて、きれいに
なった血液は静脈側の穿刺針から体内に戻っていきます
(返血)。
この循環を各患者で設定された透析時間の間続け、予定
した水分量が体内から引き出されたところで透析が終了
します。
透析21年目の私の場合は、週に3回、4時間の治療をして
います。シャントの手術は、初めの2年間で4回しました
が、最後は小指側の血管でシャントを作っていただき、
未だにトラブルが無いことは、幸せなことです。
次の写真が私の命を繋いでくれている、透析の機械です。