二輪旅道中記

リーダー竜生とサブリーダー千絵のバイク旅紀行 *** since  2004***

【しまなみ海道ツーリング 3日目】

2008-04-30 | 道中帳ーCubの巻

5月1日(木) 晴れ時々曇り

本日の走行:140キロ

 


大三島・宿→<21> R317→多々羅大橋→生口島→R317 <81>→生口橋→因島   

→R317→因島大橋→向島→<377>→尾道大橋→R2→千光寺→R2 <47>       
→道の駅 ぬまくま→<47><22>→鞆の浦→<22><380><3> R2バイパス <47>
→寄島園地・沙美海岸→<47>→倉敷市・宿                     


 


カブだからと?民宿の朝ご飯をガッツリいただき、出発。

朝日に向かって 多々羅大橋の下の道の駅にゴー。
…でも、朝早過ぎて開いてない。スタンプ押せないじゃん。しょぼ~ん。
仕方ない、美しい斜張橋とカブ~ずの写真をしこたま撮影するとしよう。



道の駅のすぐ横から 世界最長の斜張橋 である多々羅大橋(100円)を渡る。
橋の途中でカブを停め手を叩いてみる。
いや、変なおまじないでもなんでもないっす。「鳴き竜現象」を確認ですよ。
「パンッ!」「ブォン」
うん、反響音が聞こえる。
こりゃ面白いや、とお猿のように何度も手を叩いてたけど、横を通る車からしたら、変な光景だったろうな…と今さら思う。

これぞ原付旅ならではの楽しみをして橋を渡り 生口島へ上陸。

まだ朝ご飯がででーんとお腹を占領してるけど、「コロッケ買うぞ~」と島の北部へ走って行く。
が、お店が見つからない。
あれれ~?まぁ、買ってもすぐ食べられないし いいやと諦める。

そして、のんびり島をくるりと走ってる時に気付く。
「あ、大三島から“ ひょうたん島”(ひょっこりひょうたん島のモデルの島)見るの忘れてた!残念ん~」

一つ前の島のことなので、少し遅れがちな後ろ髪をひかれつつ 生口橋(50円)を渡る。

これまた、多々羅大橋と同じ斜張橋。
渡ると そこは因島。
因島は去年もお昼ご飯を食べるためだけに降りた島。「シーガル」の“たこ天丼”は美味しかったな~と思いを馳せてみるも まだ満腹。
どうなってるんだ消化器系。つか、朝ご飯食べ過ぎだな。

因島から向島に渡る因島大橋(50円)は上が自動車専用道 下が歩行者・自転車・原付道となってる2段式。

向島には高見山(お相撲さんじゃない…って古っ)という、展望の良い頂上までバイクで行ける山があるらしいので、目指してみる。
あたしはあんまり使いたくない2速を使い、斜面をトコトコというか グオ~っと登って行く。
カブあんたはスペシャルな原付二種だ。どんなとこだって登れるよ!
頂上は見えてる。が、たどり着かない。
どこかで道を間違えたのだろうか?気付くとカブのブレーキワイヤーが切れそうなほどの急な下りだ。
もう、後戻りして探す気も失せるほどの急坂。
しゃーない、選択肢はなし。下り切るのみ。

なんだか今日は行きたい所が見つけられない日だなぁ~という思いも、ちょこっと走ると忘れてしまう。カブってすごい乗り物だ。

また、尾道に渡る手前で「なんか雰囲気良さげな場所見っけ」と あたしが言ったもので、その場所へ裏道でゴー。
結局大した場所じゃなかったんだけど、こんな風に見つけた所にサクッと行けるのもカブならでは。

向島から尾道は尾道大橋(10円)この橋は自動車との隔たりがない。
バックミラーに映る車群!今までのんびり走ってたのに、いきなり殺伐ムードに飲み込まれてしまう。恐~っ!
すごく短い距離だけど、「ぬお~~~」てな勢いの三角目で走ると、本土上陸。


「さて、尾道ラーメンでも食べますか?いや でも、時間がまだ早いから尾道散策するべ。」
と千光寺に向かう。ロープウェイで登ったそこは 尾道らしい坂の上のお寺さん。
(確か)弘法大師さんがまつられてた。

また、文学の小道ではいろんな人が尾道を詠んだ歌碑があった。


あたしでも詠めそうなものも多数ありますねぃ。いっそ、詠んじゃいましょうか?
ここでは発表できないけど、良い詩が詠めましたよ。うひひっ。

ロープウェイで登って徒歩で下りてくる30分ほどの行程だけだったけど、尾道を凝縮して見た感じがする。(本当はもっと見所があるんだろうが)



さ、11時過ぎたし お目当てのラーメン屋さんへ……これって行列?!
人気店1店舗が休業のせいで 集中してるのね。
う、これラーメンだよね?並んでまでラーメンを食べる程ラーメン好きじゃない。
ましてや、人気がないラーメン屋さんもどうだかなので、尾道スルー。

人は空腹を我慢できるが カブ~ずは我慢できず。
ガソリン価格が値上がりしたばかりのGSへ入って思わず声を上げた。
「ひゃ、162円~?!」
我れらがカブ~ずは1リットルで60キロぐらいは走ってくれるデキの良い子達ではあるが、この価格には給油レバーもグイッと握れなくなるな。

カブは満腹。人は結局、道の駅ぬまくまの公園でお外ランチをして、鞆の浦に行く。


「鞆の浦って何があるの?」
と聞くリーダーに
「灯籠」
としか答えられないあたし。
でも、テレビで観て 行ってみたかったんだぃ。

有名な常夜灯を望む漁港にカブを停めさせてもらって、街見学。 



古い町並みはいいねぃ。心が温かくなる。
薬酒のにおいも刺激的だし、石畳もいい。歴史の事は何一つ知らないけど、良い街だ。
なぜ坂本龍馬?いや、今は深く考えないでおこう。帰って調べます。はい。
しっかし、この海上を国道が貫くと考えると かなり残念な気がする。
各方面、いろんな思惑があるのだろうが、折角の景観をもう少し大切にしてほしいと切望&署名。

そんな思いを胸に 美味しいコーヒをいただいて(試食で出してもらった手作りスモークチーズが絶品)、鞆の浦を後にする。

さ、ここから倉敷の西の端にある宿に向かうだけ。
だだっ広い田園風景が広がる景色を横目にみながら、ブンブン~と走って行くと 道路標識に「寄島園地」とあって気持ち良さげな道が続いていた。
時間も余裕がある事だし「行くべ。」

着いたが普通の広場。
え~?もっとこっちに行けば何かかありそう と探究心旺盛でカブを走らせる。
少し坂を上ると で~~~ん!三つの岩が海の上に並んでるではないですか。
へー、ひょんなとこから いい景色見つけたね。(干潮時には陸続きになる)

三郎島と言って間隔6メートルと規則正しく並んでるらしい。
しつけの良くできた3兄弟だ。


また、そこからしばらく走ると「渚100選」に選ばれてる「沙美海岸」

きれいな砂浜で 
「待てぇ~」「うふふふ…」
などと言い、青春さながら戯れる。全くのウソ。
基本 ヘルメット被ったまんまだし?


意外にいい景色を眺められて 気を良くして宿に到着。(宿は山の上なので カブ~ずはひーひー言いながら登って行ったが)

宿では 瀬戸内の海の幸をたくさんいただいた。
特に美味は魚へんに春と書いて鰆(さわら)。さすがは旬ですなぁ。
また、食べず嫌いだった穴子。天ぷらが美味しかった~。 いまだ、蒸し焼きとかは無理だけどね。

食後のお風呂の後は、恒例!ウイスキーをやりながら 明日はどうするかの作戦会議。
泊るのも 兵庫県って家から近過ぎて勿体ないよね~って事で意見が一致した。
では、1日で家まで帰ろうではないか。

ああ!何が何でも 帰ってやりますとも!

4日目へつづく