昨年仕込んだ味噌が食べごろになりました。はじめて作ったのですが、かびも生えず、おいしく出来ました(まさに手前味噌)。
仕込むとき、天地返しするときにかびや雑菌が生えないように衛生面に気をつければ、あとは放っておくだけ。安心でおいしい味噌が簡単に出来上がります。
熟成していく過程も楽しいものです。気をよくして、また今年も仕込もうかと思っています。大豆、糀、塩のこだわりかた、そして毎年の気候で出来上がりは違ってきそうです。
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[材料](できあがり4Kg 程度)
大豆(乾燥) 1Kg、米糀(生、冷凍品) 1~1.5Kg、塩 500g、大豆の煮汁1~2カップ
(道具) 3升(5.4L)程度のカメまたはバケツ、中フタ、重石1~2Kg程度、エタノール
[作り方]
1.大豆はよく洗って汚れをとる。むけた皮はとりのぞき、濁った水が透明になってきたら、たっぷりの水に一晩ひたしておく。容器や道具類はよく洗い、エタノール消毒しておく。
2.大豆をザルにあげ、ふやかした水はすてる。圧力鍋の高さ1/3程度の大豆を入れ、水をひたひたに入れて火にかける。沸騰してきたら泡やアクが出てくるので取り除く。むけた皮も取り除く。アクが出なくなってきたらふたをし、高圧で20~30分煮る。煮えたら水をかけて圧力を抜き、豆のかたさをチェックする。指でかんたんにつぶれるくらいやわらかくなっていたら豆と煮汁を分けるようにザルにとる。煮汁はとっておく。残りの大豆も同様に、数回にわけて煮る。
3.大豆を熱いうちにつぶす。フードプロセッサーでつぶす場合はつぶれにくいことがあるので大豆の煮汁を少量加えても良い。ボウルに入れてポテトマッシャーでつぶしたり、ビニール袋に入れてすりこぎでたたいてつぶしてもよい。つぶした大豆は人肌程度(45℃以下)にさましておく(糀と混ぜたとき高温だと糀が死んでしまうため)。
4.塩はあらかじめ分量の1割を最後に使うため、別にとっておく。そのほかの塩9割と糀をよく混ぜて糀をぱらぱらにほぐしておく(塩きり糀)。
5.大豆と塩きり糀をよく混ぜる。かたいようなら少しずつ大豆の煮汁を加えていくが、出来上がるとやわらかくなるので入れすぎないようにする。にぎったら指の間からようやく出てくる程度。よく混ざったら空気を抜きながらソフトボール程度の大きさに丸める(みそ玉)。かめの中にたたきつけるようにしてみそ玉を入れて空気のすきまがないように詰めていく。すき間があると酸化して風味が落ちたりかびたりする。
6.全部詰まったら表面を平らにし、みそとかめの境目をきっちりつける。かめの内側についた味噌はかびの原因になるので、ペーパータオルでふきとり、エタノールをしめらせたペーパータオルでさらによくふきとっておく。みその表面のかめとの境目付近を重点的に、残しておいた塩をみそ表面全体にふりかける。エタノールスプレーを軽くかけ、ラップをみその上にぴったりとはりつける。その上に中ぶた、ビニール袋でくるんだ重しをのせ、エタノールスプレーをかけてかめの口をラップでおおう。かめのふたをして温度変化の少ない直射日光のあたらない場所においておく。
7.4~5月、7~8月の計2回、みその上下を返すようにかきまぜる(天地返し)。かきまぜた後は6.と同様にきれいにする。2回目の天地返しの頃から食べられるが夏の30℃くらいの気候を2~3週間経たらおいしくなる。熟成された10月くらいが食べ頃。よい状態になったら冷蔵保存するとよい。
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みそは寒仕込といって寒い冬に仕込むと雑菌が入りにくくよいとされていますが、花見仕込といって3月頃に仕込むやり方もあり、どちらも出来上がりは10月頃と同じです。天地返しの時期も同じです。確かに、12月に仕込んで3月頃のぞいてみたら仕込んだときとあまり変化がなかったです。ただ、糀が手に入りやすいのは冬です。春に作ろうと思ったら糀がなかったということにならないよう、たくさん出回っている時期に作ったほうが無難です。
糀は食材専門店などに行けば冷凍の生糀が手に入ります。スーパーの棚にある乾燥糀(みやここうじなど)でもよいのですが、手に入るのなら生糀で。ただし冷凍していない生糀は日持ちしないので冷凍するか、みそ作り計画をたててから購入します。近所の糀取り扱い店を調べて取り寄せるのもよいです。乾燥糀で味噌を作っていないので、くわしくはわかりませんが、乾燥糀ははじめにぬるま湯で戻すので、使うぬるま湯を含めて生糀と同じ量になるよう考えればよさそうです。
糀は甘さを、大豆はうまみを出します。大豆は乾燥したものを煮ると2.5倍程度に増えます。糀が1.5Kgだと仕上がりは4.5Kg程度で塩分ひかえめに仕上がり、だいたい10~11%の塩分量です。あまり塩分が低いと雑菌の繁殖が起こりやすくなるので、このくらいにしておいたほうが管理しやすいようです。糀1Kgだと仕上がり4Kg程度、塩分12~13%で本などで紹介されている分量はたいていこの量です。糀1Kgのとき塩を400gまでなら減らせます。大豆1Kgに対して糀1Kgのとき「10割糀」というようです。麦麹で作るときは分量や作り方が違うそうなので、米糀の作り方、ということで紹介します。玄米糀は米糀と同様に作れます。
容器は陶器のカメを使いました。これにぴったり入る陶器の中フタがあり、これが1.7Kgくらいなので重石の役目も兼ねています。天地返しで取り出すとき扱いやすいよう、ビニール袋に入れて口をしばって使っています。陶器のカメはそれ自体が重いのが難点ですが、大切なものという雰囲気が出て好きです。プラスチックの容器は軽いので便利です。大きさもいろいろあります。付属の中フタはプラスチックで重さが足りないので、漬物石を中フタの上に乗せます。プラスチック容器に直接みそを入れず、漬物用のビニール袋をかぶせて仕込むと扱いやすいようです。たまりがたくさん上がるようなら重石を減らしますが、陶器の場合、調節がきかないのでたまりが上がってもそのまま使いました。
消毒するのに熱湯でもよいのですが、全部を消毒するのが大変なのでエタノールを使いました。使う道具、手はすべてエタノールで消毒して雑菌の混入を防ぎます。エタノールは70~80%濃度のときに最も殺菌力が高いので、薬局でエタノールを購入し、水で少しうすめてスプレー容器に入れて使います。ホワイトリカーは35%なので少し弱いです。薬局のエタノールは他の物質(イソプロピルアルコール、メタノール、塩化ベンザルコニウム)が添加してあるものもあるのですが、これらは絶対に避けてください。食品用には不向きです。添加物が水のみであることを確認して購入します。みそに吹きかけたエタノールは気化するし、少量なので味には影響ありません。
消毒をきちんとし、みそが空気になるべく触れないように保存するとかびの心配はほとんどありません。熟成に必要な酸素は混ぜ込むときに入る空気で足ります。天地返しをするときにも空気が入るのでじゅうぶんです。空気が必要と思ってみそを空気に触れさせておくとかびやすくなります。かびが生えてしまったら取り除けば他の部分は食べられます。ただし雑菌が繁殖してすっぱいにおい、味がしたら捨てたほうがよいようです。
出来上がったときのみその香り、なめたときの熟成された味は作ってよかった、と思わせます。いい材料でおいしいみそを作りましょう。
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