変人マイノリティ

―― ある変人の挑戦、あるいは逃亡 ――

オービ氏・火曜日コース

2017年02月07日 | 記録
休憩地獄
こんな言葉は聞いたことがないが、今日の僕の心中には始終この言葉があった。

出発して2時間も経たないうちに最初の休憩。
コンビニで遅い朝食を摂り、そこに40分間とどまった。
しかしこれは客の都合によって強いられる待機であるから、実は正当な時間と言えるのだが、それにしても40分という時間が無駄に感じてならない。

そして午前中にはエム社と他1件以外の仕事が片付いて、やることが無くなった。
農道に駐車して休憩する。
オービ氏との話題も尽きて、また狭い車内から解放されたくて、僕は散歩に出た。

公園の、春には満開になるはずの桜の木を見上げ、ふと立ち止まり、また歩く。
僕は仕事着、風は休日のそれ、不思議な気分だった。
車に戻ると尾藤氏は首を垂れて眠りについていた。

帰宅途中に僕は尾藤氏の言葉を思い出していた。
「名目上、俺は君らの溢れた仕事をカバーするために異動して来たんだから」
これが一日の大半を休んで過ごすことの大義名分ということらしかった。