変人マイノリティ

―― ある変人の挑戦、あるいは逃亡 ――

交通事故加害者

2017年05月28日 | 記録
交通事故加害者、僕のことである。
その罪は重い。

補償や賠償は保険で何とかなる。
開き直るわけでもないし他人に怪我を負わせたことに猛省しているが、そこは何とかなるのだ。

何ともならないのは行政処分だ。
僕は、他の違反と併せてではあるが、今回60日間の免許停止処分となった。
運転を生業にする者にとって余りに強烈な罰だ。
講習を受けて短縮された30日間を、公休と有給で乗り切った。
望むなら事務仕事をせよという会社からのありがたい言葉もあったが、それはしなかった。

なるべく予定を立てて、有意義な時間にしようと努めた。
そこには今までの日常とは別の日常があった。

自転車に乗る楽しさを覚えた。
近所の公園で小川を発見した。
平日の映画館の快適さを知った。
ヒルナンデス!の生放送を観た。
網戸を洗ったら気分が晴れた。
事務員から激励のメールが来て泣いた。

そして今、僕はハンドルを握っている。
免許のありがたみを実感しながら。
安全運転を心掛け、しかしながら、やはり事故のリスクを常に背負いながら。

まもなく刑事罰が確定する。
その日を待つ。