ＤＮＡ

あなたの
遺伝子を

私のなかに
遺したい

双方向

お互いに
同じように

「来るかな」

って
思ってたなんて

なんだか
すごく

うれしい

秘密

やっぱり
きみが
だいすきだ

画面のむこう
電波のむこうの
きみに

そっと
伝えたくなる

予定

きみに
逢いたかったのに

報せ

かなしいしらせを
届けたのに

やさしいきもちを
ありがとう

メールフォルダ

チェックを
するとき

いつも

ざざっと
下まで見て

きみのところが
太字になってないことを

そっと
確認するの

先生

せんせぇ、
と

甘えた声で
呼びたくなる

それぐらい
好き

おやすみ

かなしいことは
なにひとつないんだよ

だから
おやすみ

そばに
いてあげるから

kick

と、と、と、
って

きみのおと

それだけで
わかっちゃう

往生際

あぁ
そうか

きっと
そうだ

昨日が
楽しすぎたから

まだ
終わりたくないんだね

尻尾

時計の針が
ぐるりと
２周

まだ
私だけ
昨日に取り残されたまま

shower

笑えるぐらい
涙が
止まらない

子守唄

痛み止めが
溶け出して
消えてしまう前に

白い錠剤を
また　ひとつぶ
口にしないで済むように

どうか
もう
眠らせてよ

窓

それでも
きみは

ここに
いてくれるのね

笑っちゃうぐらい
綺麗な顔で

シェルター

もう
いいから

この　こころを
壊して

私に
罵声を浴びせたひとを

憎んだり
呪ったり
しないように