Like A Blue Gale

ここは地の果て流されて俺

ユビキタス・ゲーミング

2004-07-22 14:00:13 | A(スペード)
以前の投稿で紹介した、
「テレビゲームとデジタル科学展」における、
具体的なコンテンツの一つがニュースに出ていました。

曰く、ユビキタス・ゲーミング

ユビキタスという言葉自体はラテン語?で「遍在する、どこにでもある」という意味で、
ユビキタス・コンピューターという概念(ネットワークだっけ?)など、
情報化社会の次世代のあり方のように扱われているわけですが。
同じような理屈で、おおよそゲームの端末に見えないものをインターフェースにして、
現実世界と仮想世界をリンクさせたRPG・・・のようなシステムの実験をやるようです。

試み自体は非常に興味をそそる物ではありますが。
ベースがデジモンて・・・・。
まあ、概ね夏休みのお子様向け展示だから仕方ないのかもしれませんが。
来場者的には「大きなお友達」の方が圧倒的に多そうなのが。

しかし、ふと思ったのですが、多くのゲームをやる人種は、
現実時間とリンクするゲームを求めては居ないんじゃないでしょうか?
ポケットステーション(とかDCのVM)が淘汰された原因は、
四六時中持ち歩いてチマチマとミニゲームやって、
大してあり難くも無いリターンを得る事に魅力が感じられなかったからであり、
待ち時間のヒマ潰し以外でゲームに関わる程ヒマじゃねぇという、
現実的な問題もあったのではないかと、私は考えるわけで。
(実際、家でやるゲームでも隠し要素にプレイ時間や回数が関わると途端に面倒になりますし。)
どうもこの手の技術開発系のものは、手段先行で目的は伴ってない気がします。

では、実際このシステムを有効利用出来るのはどんな空間なのか?
恐らくそれは、テーマパークなどに設置されているライド系の施設であったりするのでしょう。
巨大迷路に剣と盾型のインターフェイスを持って入って、
映像のモンスターと戦う「リアルドルアーガ」とか・・・。
サバゲー辺りに応用されると、改造銃による怪我等が減るかもしれませんね。

どちらにしろ、「遍在する」ほど普及はしないと思われます。
ユビキタス・ネットワークも然り。
ハッキングの手法が存在する限り、世の中の事を全てデジタル化するリスクは大きすぎるでしょう。

私としては、ゲーマーが求める究極のゲームの姿はやはり仮想現実の世界にしかなく、
「MATRIX」のシステムなんかはかなり理想に近いのではないかと思ったりします。
脊髄にプラグ刺さなきゃいけないけどね。