Like A Blue Gale

ここは地の果て流されて俺

御大将、北南米大陸講演旅行を語る

2004-07-14 13:22:13 | 富野由悠季
AJA(日本動画協会)のWPに、
富野由悠季氏の海外講演のレポートが、
ご本人の筆で公開されています。

http://www.aja.gr.jp/data/kaigai_tomino.php

恐らく、向かう地向かう地で、肌の色こそ違うものの、
御大の大嫌いなヲタクを散々見せ付けられて来た事でしょう。
しかし、御大はあくまでも「文化としてのアニメーション」とか、
「映像を作るためには物語を作れなければならない」という、
根底的な文化の違いに対して普遍的な問題を説かれたようです。

一方、高橋良輔氏(代表作:ボトムズ等)
も海外で講演をされたようで、
こちらもご本人の筆によるレポートが公開されています。

http://www.aja.gr.jp/data/kaigai_takahashi.php

手塚治虫氏が近代日本漫画の巨人であった事が、
広く世間に認知されている事には特に異論はありません。
しかし、「日本には手塚が居たから」で全て説明している感は否めません。

どちらが高尚かどうかを論じるつもりはありません。
しかし、御大が最後の一文で書かれているように、
税金を使って講演旅行をしている以上、
もう少し有意義な話をしようという使命感が、
高橋氏には欠けているような気がしないでもありません。
日米アニメの違いを「日本には手塚が居た」で説明したのでは、
当然「アメリカにはディズニーが居た」で終わってしまいます。
それは文化論では無いでしょう。

補足と言うか言い訳を。
小生はライトな富野信者なので、
どうしても富野贔屓的な見方をしている事は自覚しております。
その辺を差し引いた上でお読みください。