池上優游涵泳

「料理と散歩と仕事で海外」「ベトナム生活あらかると」改め、「池上優游涵泳」として日々を綴っています。

散歩で洗足池

2019-01-06 12:00:00 | 散歩

こんにちは。「散歩」のトピックです。

週末の朝は、池上近郊を1、2時間歩くのが日課ですが、いくつか自分の決まったコースがあり、そのコースの見所の紹介もしていきたいと思います。

まず、呑川を上るコースですが、うちを出て、(シンゴジラの第一形態が上陸した)呑川沿いに、鴨などの水鳥を眺めながら、上流に向かい

中原街道に出て、そのまま突っ切って東工大まで行って、来た道を戻るオプション(1時間)

そこからさらに東横線の都立大前まで行って、来た道を戻るオプション(1.5時間)

中原街道を五反田方面に右折し、洗足池を一周して、洗足池商店街から帰ってくるオプション(1.5時間)

がありますが、洗足池の季節感がいいので、洗足池一周コースを選択することが多いですかね。

他にも、呑川を下る、または、多摩川を上る、下るなどのコースもありますが、それらの紹介はまた別の機会とし、今回は「洗足池」を紹介したいと思います。

「洗足池」とは、古くから、灌漑用水として整備され、利用されてきたようです。日蓮上人が立ち寄った際に、池の水で手足を洗ったという伝説から、昔は「千束の大池」と呼ばれていたのが、「洗足池」という名前で広まったとか。

また、また、明治維新で新政府軍が本門寺に本営を置いていたことから、勝海舟は西郷隆盛を本門寺に再三訪ね、中原街道を通ううち、洗足池の自然を好むようになり、別邸を築いたとのことです。別邸は、戦後、失火で焼けてしまったものの、生前愛した洗足池の湖畔に葬るよう遺言したことから、夫婦の墓所があります。そして、その隣には、肝胆相照らした西郷隆盛の留魂碑が並んでいます。

さて、基本情報はこの程度に、「洗足池公園」を一周(逆時計回り)してみましょう。

私は、呑川の方から歩いて来ますが、電車で来るからは、洗足池駅で降ります。駅から中原街道を渡ると「洗足池公園」で、ボート乗り場が出迎えてくれます。



夏ならね。



なお、洗足池は、遊歩道と一般道の組み合わせで一周することになり、中原街道に面したところは、一般道の歩道です。右手の交番を過ぎると、左に入る路地があり、ここが逆時計回りの入口です。

まずは、勝海舟の別邸(洗足軒)跡の説明があり、



その反対側にキレイな洗足池図書館があり、

その奥にあるのが「妙福寺」です。竹藪がきれいで、情趣溢れる庵です。



ここに、日蓮上人が立ち寄った時に、袈裟をかけたとして、安藤広重が名所江戸百景の一つとして描いた「千束の池袈裟松」があります(まあ、それかどうかは伝承でしかないのですが)



日蓮上人のブロンズ像もあります(が、情趣としては、ちょっとマイナスかな)



さらに一般道を進むと、右手に勝海舟記念館(建設中)(旧清明文庫)があります。昨年(2018年)の大河ドラマで盛り上がり、そのような話になったのでしょうけど、今年(2019年)の夏オープンは、タイミング的に微妙な感じですね。



この界隈で、昨年は、「どんとこい!勝丼&せご丼」など、盛り上げようと頑張っていたんですが。まあ、旧清明文庫が1933年の建築とずいぶんと古いので、大河とは別に、リニューアルするのはそれはそれで。

その先に、ようやく公園の入口です。洗足池は外周約1キロ、歩くと約1.2キロだそうです。のんびり15分なので、そのくらいですね。



池の周りを歩き始めます。



勝海舟夫妻のお墓があります。夫婦並んでというのは珍しいようですね(まず、勝海舟が葬られてから、後に、奥様であった民子さんのお墓が、青山墓地から移設されました)



その隣は、西郷隆盛留魂詩碑です。西郷隆盛の戦死を悼んで、勝海舟が私費で建てたそうです。



池の風景です。秋の紅葉もいいのですが、個人的には、この澄んだ空気の中で見る、冬枯れの景色が好きです。





弁財天(厳島神社)です。



大田区立洗足池児童館という施設も隣接しています。



色々な催しも行われているようです。



その先には、「池月」という馬のブロンズ像があります。馬体の白い斑点が、あたかも池に映る月影のようだったので「池月」と命名され・・・



その隣は、「千束八幡神社」。「池月」「千束八幡神社」共に源頼朝所縁のものです。



境内には稲荷神社もありました。



神社の太鼓橋を渡って、



入口とは反対側から洗足池を眺めて、



中原街道に出れば、一周完歩です。

洗足池公園だけを歩いても、運動量時には物足りませんが、日蓮、勝海舟、源頼朝所縁の事物に触れて、歴史に想いを馳せるのもいいのではないでしょうか。

ではでは。



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