栃木発「ちゃりあん」ブログ

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震災の爪痕を歩く①  さくら市喜連川「お丸山・文学の道」へ

2013年03月20日 06時38分35秒 | 日記
ずっと気になっていた道がある。

震災で歩けなかった道が。




昨年はまだ復旧工事の最中で

「立ち入り禁止」のままになっていた。



「まだ無理だろうか・・・」

そう思いながらも、足は向かっていた。



さくら市喜連川。


旧・喜連川町のシンボル・お丸山。


震災と、その後の台風で地盤が一部崩落。


避難勧告が2年たった先週に


ようやく解除された場所。



いまだてっぺんの「お丸山公園内」は工事の最中で立ち入り禁止のまま。


シャトルエレベーターや

スカイタワー

そして

足湯・物産センター・温泉センターが

すべて廃止となった。



いろんな意見はあるようだが

公園への立ち入りができない以上


お花見も

ここではできない。


だが

歩くのが好きな僕にとって

避けて通る道はない。


「立ち入り禁止」だからこそ


その限界を

目指すのだ。




喜連川は終わらない。

これからであることを

自ら証明するために。






2月某日。

僕は喜連川体育館の前にいた。

「文学の道」が気になって仕方がなかったからだ。




「喜連川生活環境保全林」。


名前は難しい言い方ではあるけれど

つまりは


「お丸山」の山林、である。


四季折々の植物が


歩くと楽しめるのだ。





「立ち入り禁止」が外されている。


文学の道。


すでに歩行可能になっていた。


結末の「おち」はわかってはいたけれど


それを重々承知の上、進んでみる。




季節的に緑がないため

殺伐としている。


時間的なことも重なってか、

地元住民の方さえ

歩く姿は見られない。


だが

僕にとって

お丸山は想い出の場所。


歩けることに

嬉しさしかなかった。


さらに新緑の季節になれば

もっと気持ちがよいことだろう。



「文学の道」の名の通り


ここには


いくつかの「句碑」はある。


林間に夕陽がきれいな場所には

「夕陽に碑」が。



四阿。



その脇に

「ばらの歌」の碑。




また

進みます。



震災で造り替えたのだろうか、

新しい碑が。



夕陽がまぶしい光の先へ。




案内板に追加された地図。

いまは中間地点。


この先、行き止まりの案内。


もちろん


それを承知で

さらに進みます。




X字の交差を左へ。

※右は別の下山ルート



行けるところまで進みます。



一人ベンチの前に立つ。


なぜか

震災が悔やまれることしか

頭には浮かばなかった。


後ろを振り返るな!

前を進め!




さらに進みます。


傾斜が緩やかな分、

遠回りしているので


けっこう長いです。




あっ

頭上にスカイタワーが見えてきた。




「おち」はこれ。

出られません。


工事の敷地内からは

微妙にはずれているのですが・・・


出られません。




ここから

出られません・・・



スカイタワーの全景。




本来ならば

道の反対側に

さらに「文学の道」は進むのですが・・・


出られない以上

断念です。

・・・残念です。




当時は珍しかった「温泉自販機」も

もう

動くことはありません。




また

同じ道を戻ります。




X字の交差。


左へ行くとスタート地点に戻りますが


右の「行き止まり」へ進んでみます。




だんだん

道が悪くなる

その先へ・・・



シャトルエレベーターの前。

ここでストップです。



この下に

車両が眠っています。




ちょうど

一人、眺めていたら

上から作業員が歩いてきた。


何やら怪訝そうに

見つめられたけど


何も言わずに

通り過ぎて行った。




ズーム撮影で山頂駅。


では戻ります。





寂しげに

「ヤマモミジ」の枯葉が残っていました。


まるで


その時から


時間が止まっているように。




震災の爪痕でしょうか

亀裂が残っていました。



きっと


多くの人が


ここを訪れて



お丸山


再び


市民の憩いの場所になることを


願っています。




よみがえれ!喜連川!




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