栃木発「ちゃりあん」ブログ

「知らない」ことを「もっと知りたい」に変えるチカラ。
地元だからこそ、知っているようで知らない世界。その先へ・・・

「富士山」と「古墳」と「ハス」の意外な関係。 ~立ち入りしにくい、その先へ~

2014年07月23日 22時20分15秒 | 
僕が好む「立ち入り禁止の、その先」の話。


誰もが自由に出入りできないのには、理由がある。


なぜ、関係者以外は立ち入り禁止なのか。


その先にあるものは、いったい何なのか・・・


タブーと呼ばれるものに


ふたをしてはならない。


立ち入り禁止にする理由を理解してこそ


その意味を周知することができる。


僕はそう考える。



今回の物件は


「富士山」に登る、という趣旨からはじまった。



だが


そこは難攻不落の富士山。


いわゆる「管理地」のなかにあり


自由に出入りすることができない富士山。


しかも


富士山とは名づけられているものの



分類上は


「山」ではなく「古墳」


その名も「富士山古墳」。



これはマニアなにおいがする。


しかも


管理地である以上


許可をいただいてのご対面となる。


いつ出向くの?


いまでしょ・・・・というわけで


管理地が入場できるかもしれない最後の勝負ということで


祝日の月曜日。


そこへ



相方さんを連れて出向いてみた。




・・・・・



そこは某工場の敷地内。

事務所に出向き


「古墳見学」の希望を伝える。


まもなく


守衛さんがやってきて


そこで芳名帳に名前を記入。





工場の撮影を禁止すること


工場に立ち入ることを禁じること


帰る際は事務所に出向くこと



(※2名以上で歩くこと)


その約束を守りつつ


マップをお借りして

工場敷地内の古墳へ・・・






富士山古墳。


工場の中にある全国でも珍しい古墳。


旧自治体が工場誘致をした際、


ちょうど予定地に古墳があり


本来ならば古墳は消失するパターンは多いが

工場側が


古墳を残したうえで稼働を開始した、という


極めて稀なケースが


この富士山古墳、である。






この古墳は4世紀ころのものらしい。





高さは約3メートル。




那須八幡塚古墳の案内。


実は


後で知ったことであるが


150メートルと案内があるものの


その先は「立ち入り禁止」につき


ここからは直接たどりつくことはできないようです。






工場側が記念に植えた松。


こういう松が周囲にたくさんある。





「精進淵」を渡ります。






古墳の頂には石祠が。





史跡 富士山古墳。





登頂です。


とても眺めは良いのですが


残念ながら工場が映りこんでしまうので


ここではお見せできません。






頂付近に咲く花。






精進淵を悠々と泳ぐ大きなコイ。





古墳の周囲を淵にそって歩きます。





となりには大きな池がありました。





小さな滝もあります。





相方さんの好きな「スイレン」が咲いていました。





アジサイもわずかですが・・・






当初は「富士山」がキーワードだったのですが


実は


その後の検索で



ここに


相方さんが好きな「ハス」池があることを知るのです。


これは


訪れる価値ありでしょう。


ハスの葉は手よりも大きい。






これから咲くもの





開花して3日目くらいだろうか。





どうやら時期が遅かったらしく


大半のハスは


このように


花弁が散り


花托が露出していた。





まもなく種が飛びます





「もう遅かったね」


そんながっかりした気持ちを


ハスの花が


隅のほうで



優しく待ち受けてくれていました。




まだ


開花して2日目くらいでしょう。






ハスの好きなところは


花弁よりも


花托の「顔」にあります。


怖い顔ですが


百人百様の顔が



そこにはあります。





種を飛ばすと


花托はお役御免。


いかにも老いる姿になります。






一度は見てみたい


パチパチと種が飛ぶ瞬間を・・・






蓮池と大池の間を


渡ります。


※雨天時は滑りやすく注意が必要。






どっからでもカエル。






蓮池の全体の感じ。


見ごろはすでに終了していた。





観音さまがいらっしゃいました。


こちらは


工場の当時の社長様が建立されたそうです。





立派な日本庭園が素敵です。





観音様は


ハスを手に抱え





台座もハスなのだとか。





いろいろなメッセージが書かれています。


これは


直に足を運ばないとわからないことです。






名も知らぬ花。





舟形石。





ここだけヤマユリ。





東屋からの眺望。


唯一、工場の建屋が映りこまない部分。


東屋の2階部分にいるため


風が通り抜けて


心地よいです。







暑い日でしたので


やや移動して

地元の道の駅で


「ラー油」と「岩塩」のダブルのジェラートをいただきました。



・・・


この富士山古墳。


頂の石祠は「浅間神社」のもの。


つまりは「富士山」なのですが


調べてみると


古墳は4世紀につくられたもので


その後


17世紀に


地元の名主さんが


浅間神社を建立したとのこと。


なぜ古墳に神社を建立したのかはわかりませんが


古墳と


富士山が一緒になる、


これは珍しいことと言えます。



地元でも


知らないことはたくさんあります。


それを


解く面白さ。


夏休みに


ぜひ参考にしてください。

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