京急・国分寺の思考回路

なんとなく、思った事や考えた事を書いていきます。

よいやま

2005-07-17 02:35:14 | Weblog
祇園祭の宵山。学生の頃を思い出す。
とにかくすごい人だった。
鉾が人の流れの前に立ちはだかり、
魔物のように見えたのを覚えている。
泊まったのは京都の駅。切符売り場の列の中。
明け方、半分の人がどこかへと消えていった。
考えることは皆同じだなと思った。
わけは言えないが、
朝、四条大橋の下で川ざらえをした。
そう、川面の風は涼しく、空気は静寂で、
昨晩のうねるような人の賑やかさは、
微塵も感じられなかった。
それでも今日のこれからの暑さを、
予告するかのように、日が照り付けてきた。
全てが白く光って見えた。
その日、それからどこへ行ったか記憶にない。
覚えているのは二人して土手に座り、
白く光る川面を見つめ、
流れ行く水の、澄んだ音を聞いていたことだけだ。


コメント
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