月のゆりかご

結構　寒い。
今日は銀行めぐり。お札が飛んでいってしまった。
やはり見えない羽根がついているのかな。
夜。きれいに月がみえる。


ゆりかごのように横になった月が、
黒く透きとおった空に浮かんでいる

一人、
誰かが横たわっている

遠くかすかに
子守唄が聞こえてくる

歌われている歌が何であるのか
語られている言葉が何であるのか

いったい誰が歌っているのか
遠い記憶の中にはない

懐かしい笑い声と泣き声が
いっしょに聞こえてくる

夢を見ている
遠く空に浮かんだゆりかごの中で

黒く透きとおった空を壊していく
暖かい陽が昇ってくるまで

昔の自分を見ました。
ホットミルクを飲んで、もう、寝ますか！

日だまり

寒いときに、日差しが暖かい。
なぜかホッとする。

日だまり。
それは、暖かいぬくもり。

夜にそれを求めても、
合うことは出来ない。

けれど、昼間も見逃してしまって、
気付かないときもある。

少し寒いときに
そして、心が少し寒いときに

どこかに隠れていた
マジシャンのように現れる。

日だまりが恋しいのは、
生命が太陽の光からうまれたから？

だから、暖かさは何か懐かしく、
母親のようにやさしい。

それは、厳しい冬がくれた
ささやかなプレゼント。

もやもやっと・・・

たまに夜中にメンテナンスやってるんですよね。
夜中に利用してる人は困っちゃいます。
２時過ぎ、外気温３℃まで下がりました。
部屋も寒かったです。

なにか、もやもやっと・・・

心の中のもやもやは
いつまで消えない泡のよう。
よ～く見ると、
その中には閉じ込められた
記憶がうごめいている。
穏やかに、ときには激しく。

泡を外から見つめている人、
中で苦しんでいる人、
外から割ることもできず、
中から飛び出すこともできない。

泡は次から次へと生まれ、
消えることはない。
消えたと思っても、
どこかに隠れているだけ・・・

再びどこかに現れる。
再びどこかに現れる。

もやもやねぇ～。
もやもや。

走れ、走れ

10% オフッ　フッ　フッ　フッ　フッ
なんてLUMINEのはがきが置いてある。
このおかっぱの女の子・・・
うちの奥さんの小学生の時の写真にそっくり？
フ、フ、フ・・・

F1。エフワン。
オール日本の新チームが参戦。
なんか夢があっていいな。
走れぇ～。走れぇ～。


走れ。走れ。
とにかく走れぇ～。

夢を追いかけて。
とにかく走れぇ～。

後からみんな、ついて来る。
振り向かないで、とにかく走れぇ～。

走れ。走れ。
とにかく走れぇ～。

明日は前からやって来る。
全速前進、とにかく走れぇ～。

目に飛び込んでくる。
その瞬間、瞬間を楽しみながら。

走れ。走れ。
とにかく走れぇ～。

明日へ向かって。
とにかく走れぇ～。

離れていく

車窓。
黒の中に白く、光が後ろへと流れていく。

それは、
遠くへと行ってしまった
手の届かない距離に
そして、
目に見えない距離に

離れていく

私が追いつくのは夢の中だけ

置き去りにされたもの
それは、
魂を抜き去られた
私の抜け殻

離れていく

私が見えなくなったとき
自分を見失ったとき

叫びは、
もう、こだましない

声は、
もう、聞こえない


えっと、明日もがんばるぞ！

景色 雨の中

結婚式でいただいたＣＤを聞いている。
今、流れているのは「はじまりのLa」
つぎは、「心を込めて花束を」
我が家にも花が咲いている。

庭に花が咲いている
それは、黄色、ピンク、白、えんじ

日は陰り、少し寒く、風もない
景色は静物画のように止まっている

雨がやわらかく降っている
葉の緑が光っている

やさしく花を包み込み光っている
寝てしまった子供を抱く母親のように

いつもは訪れる蝶も
今日は見かけない

明日は晴れるのだろうか
光が慈悲として注がれるのだろうか

そして、風が花や葉を揺らすのだろうか
それとも、冷たい雨がまた降るのだろうか

花束にするには、ちょっと小さな花が
いくつも、いくつも庭に咲いている

あなたが置いていったもの。

また雨。
免許の書き換えで警察署へ。
帰りにブレザーのボタンと
0.3ミリのシャープペンの芯を買いに行く。

警察署に入るはずが、隣の某庁舎に入ってしまい、
受付のおじさんに、笑われた。
ブレザーのボタンは大きさを間違えて買ってしまい、
芯はHBかBかで迷い、結局買わなかった。
なんとなく、自分らしいかな、と思った。

相合傘の高校生のカップルを見た。また、思い出した。

あなたが私に置いていったもの。
私の心の中においていったもの。

それは、あなたには見えないものだから。
それは、自分だけにしか見えないものだから。

あなたを追いかけることができない今、
それは、いくつもの大切な思い出。

それを、もう、二人で開くことは出来ない。
それを、もう、いっしょに見つづけることも出来ない。

私の中にあなたが置き忘れていったもの。
それは、やさしさ、あかるさ、たのしさ・・・そして、涙。

「さよなら」の言葉を支えきれずに、
それは、一つ一つ崩れていく。

消し去っていくにはあまりにも大きい。
崩落は残像となり、時空をかけめぐる。

今、静止している自分の中で、
また、ひとつ、それは、崩れていく。

そう、一つ、一つずつ。
あした、あさってと・・・また、一つずつ。

大昔に書いた言葉の遊びです。
今見るとちょっと変？

雨は・・・

電車の窓にあたる雨をかぞえていた。
なんだか眠くなってきた。

あなたの心は、空を飛んでいる。
黒く透きとおった空を飛んでいる。

私は追いついていけない。
触れることもできない。

目を閉じると、笑い声が遠くに聞こえる。
笑顔を求め、歩き始める。一歩、一歩。

どのくらい経ったのだろうか。
どのくらい歩いたのだろうか。

突然、「さよなら」が遠くから聞こえた。
次に合えるのは、いつ・・・？

雨が降っている。
黒く透きとおり、足元に流れてくる。

それは、冷たく、
そして、やさしく。

ちょっと、疲れ気味かな。
半分、夢の中でした。

四つの文字

今日は新月。

あなたが私にくれた最後の言葉、
それは
さよなら。
つめたく、すきとおった横顔から出た、
四つの文字。

うなずくこともなく、
振り向くこともなく、
遠ざかっていく距離を感じながら、
歩き始める。

今日は新月、
私たちを照らしてくれていた光は、
今すでに、ない。

なんて考えました。
でも、闇夜の新月はこれから
光を取り戻していきます。
次にくるのは、ハッピーエンド。

愛をください。って

夕食、というより夜中食が少し辛かったせいか、
のどが渇きました。

そういえば、

のどが渇いてきた。
ずっと動けないでいる
私の手のひらに
のどを潤す、水をください。

心が渇いてきた。
ずっと動けないでいる
私の手のひらに
心を潤す、愛をください。

少しだけ、
そして、
少しだけでも。

確か、大昔書いた詩の最後のほうだけど、

水は蛇口をひねっても、
自販機でも手に入るけど、
愛は人、神によってのみ、
手に入る、与えられると思ったのです。

でも、どうすれば、あらゆる人に、
平等に行き渡るのか？
いまだよくわかりません。

でも、きっと与えられても、
気づかないでいる人もいるのかも？

とりあえず、牛乳でものみますか・・・。