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常識を変えよう! Change commonsense

常識が変われば 世界はもっと広がる

偽物が消えれば、本物しか残らない

2014年08月25日 | 日記

人は「正しい事とは何か?」と考え「正しい事」「本当の事」のみを求め、追求しながら生きるものです。では本来、正しい事・本当の事とはどんなものなのでしょう? 私自身はすべての偽物が消えて 最後に残ったものだけが本物と考えています。

これは『世にある ありとあらゆる事を経験し、嘘を見抜けるようにならねば、本当の正しさなんてわかるはずもない』という意味にもとれますが・・もちろん人生は短いですし 時間も限られてますから、全部を経験して検証するなんて不可能なのは言うまでもありません。

よって「正しい事を求める姿勢」をやめて「何が間違いか?を検証する姿勢」へと、人生そのものを大きく転換してゆくことが重要ではないでしょうか。哲学的な人生とは、ソクラテスやプラトンが唱えたとおり【世にある前提をすべて疑い、議論の対象にすること】からしか始まらないのですが、これは 常識や経済・国のあり方・歴史に至るまで、何もかもを その成り立ちや原点ごと疑う行為とも言えます。

では、そもそも哲学が指し示す間違いとはなにか? これは矛盾のあるもの全てです。「矛盾があるものは嘘である可能性がきわめて高い」この思考さえ身につけば たいていの嘘は見破れるもの。この基本さえはずさなければ、世にある あらゆる事象を経験しなくても ほとんどの見当はつけられるようにも感じます。

哲学とは【正しそうなものが見つかったら そこへのみ傾注する】ような 世のマーケットとは一線を画すものですが、それは基本姿勢そのものが「正しいものは永遠に見つからない」というところにあるからかもしれません。つまり、その時点で正しいと感じたものは一経過にすぎない! と言う事。哲学とは終わりなきものであるがゆえに、そこには進化・変化しかないわけです。

おそらく こういった姿勢こそが 経営者や研究者には求められるはずなんですが、そのあたりが、世の常識とは 最も大きく異なる点かもしれませんね。正しいと思われる事に生きるか? 偽物を消してゆく事を楽しいと感じながら生きるか? これは大きな問題に思われます。


そもそもビジネスとは何か

2014年08月13日 | 日記

ビジネスには「“事業目的“の実現をめざして人・物・金・情報などの諸資源を活用しながら行う活動」という意味がありますが・・ビジネスを紐解くには、この“事業目的“に関しての解釈が、非常に重要な位置を占めてくるでしょう。

“事業目的”の【事業】の部分については「 生産・営利などの一定の目的を持って継続的に、組織・会社・商店などを経営する事」といった“ある種の事象を表すもの”と「大きく社会に貢献するような仕事」といった“メンタルやビジョンのような解釈”とがあり【目的】の部分には「 実現しようとしてめざす事柄。行動のねらい。めあて。理性ないし意志が行為に先だって行為を規定し方向づけるもの」という意味があります。

よって、ビジネスに関しての解釈は大きく分けて二つになりますね。ひとつは『営利・・つまり金儲けを事業と定義し、その実現を目指して行動し、利益活動をすべての行為規範としてるにも関わらず、世間的には、その行いを社会貢献などの綺麗ごとにカモフラージュする詐欺行為』に当たるもの。そして、もうひとつは『社会貢献を事業と定義し、これを実現する行動を成し、社会貢献へ向けての規範をもうけているが、これらの達成のために便宜上、営利と生産を行う哲学的行為』になります。

つまり“事業目的”における、その【目的】が「営利の追求なのか?」それとも「社会貢献なのか?」で【事業に関する意味】も変わり、その意味が異なれば・・これに付随する すべての行いも自ずと決定づけられてしまう!というわけですが、なぜ これらが決まってしまうのでしょう? それは条件の意味を参照すれば よりよく理解されるはずで【条件】とは ●約束や決定をする際に、その内容に関しての前提や制約となる事柄 ●ある物事が成立・実現するために必要な、または充分な事柄。 ●法律などの効力の発生または消滅といった・・発生するかどうか不確定な将来の事実にかからせる付款(付加する制限) を指します。

よって目的が営利ならば “その事業に対する条件“ である『前提・制約・成立要件・法律・事実に関する制限』に関するすべてが、営利を目指すことになるのは当然なんですね。ようするに、最初の目的が・・営利か? 社会貢献か? で、それを達成するための条件でもある 前提や制約、成立条件のみならず、法律や事実なんかも、まったく別の解釈になってしまうのですが、このあたりがビジネスの最もややこしい部分と言える気がします。

しかるに、世の中を見回してみてば・・お金持ちになるには? 綺麗になるには? 幸せになるには? など、誰もが・・そして何もかもが「その条件のみを問うてる感じがしませんか?」良い就職先を得て、安定した暮らしを営むには 良い学校を出るのが条件である!なんてのは、その典型と言えるかもしれません。つまり、前述の考察によれば・・いくら条件を問うてみても、最初の目的を変えねば、その後は自動的に行動・思考ともに そこへしか向わない!のは確かなんです。したがって『今がうまくいかない』のであれば、最初の目的そのものを変えねばならない! のかもしれませんね。


結果論に生きるか? それとも真実を作るほうにまわるか?

2014年08月11日 | 日記

結果論とは・・原因・動機などを考えずに物事の結果だけをみて行う議論。または、事が起きた後で そのわかっている結果を前提として あれこれ論ずる無意味な議論 を指します。

つまり「成功したら〜もっと早く決断すべきだった」「失敗したら〜だからやめろと言ったじゃないか」といった “よく社内や家庭でも見かける言動の一種” ですが、これって “後出しじゃんけん” であり、もはや過ぎ去った過去を論じるやり方の典型と言える気がします。

ちょっとわかりにくい例えかもしれませんが、こういった『結果的にそれがうまくいったら・・早くやれば良かったのに』『結果的にそれがうまくいかなかったら・・だから やめろと言ったでしょ』の類としては、ごく最近 改定された さまざまな健康基準の数値も当てはまるのでは?

「最高血圧は129から147・中性脂肪は149から198・コレステロールは119から178・肥満を示すBMIは25から27.7」へと、それぞれ上限が変更されましたが、その理由は「このままでは病の人が増えすぎて財政がもたないので、数値を緩和して医療費を減らすため」と言われてます。もちろん同時に「人間ドック協会の健康な方 1~1.5万人のデータでは “健康な人の数値にも幅がある”よってそれを考慮した」というような言い訳も周到に用意されてたりします。

ここから垣間みえるのは「データの解釈などの “勝手にどのようにでも出来る代物” については〈医者が収入を増やせ!とうるさかったら “病の方を増加させるために低い数値を示す” 〉〈それでは財政がもたないとわかったら、少し患者数を減らすような数字を出してみる〉といった御都合主義かもしれません。

けれど、じつは・・こんなの市場マーケットでは当たり前で そこかしこに散見される事象と言えるでしょう。つまり 問題がどこにあるのか?といえば、それって目的にあるわけですね。国民の健康を目的にするなら 数値のダブルスタンダードなんてありえない。しかし、医学関係者の収入や国の財政を目的にするなら、数値なんて結果論から、その都度コロコロ変わらざるを得ない! ということです。 

世の中はマーケットで出来ている。また マーケットにおいては『誰かが作らなければ真実などない』のは当然の話。したがって『あなたが作らなければ、すべては誰かが作った真実でしかなくなってしまう』のが現実なんです。こう考えますと、人には『真実を作る人=マーケター』と『作られたものに従う人=結果論者』の二種類があり、どちらを選ぶか? は、その方次第と言えるのかもしれませんね。


メガネメーカー大手「JINS」 田中仁氏のコメント

2014年08月01日 | 日記

あるサイトに、メガネメーカー大手「JINS」を運営する 株式会社ジェイアイエヌの創業者であり代表取締役でもある 田中仁氏のコメントが掲載されていました。

田中氏は「学問では難しそうだから商売をしていこう」と高校生のときに決めていたそうです。商売を始めるには、まず“お金と経済の勉強をしなければならない”と考えた彼は・・その目的を果たすのに最も都合がよい『信用金庫への就職』という道を選びます。なぜなら、銀行には 多くの経営者が出入りしていて、いろんな業態・職種とのふれあいがあるとともに、金融にまつわるさまざまなやり取りを体験できるからですね。よって、彼は銀行を『経営を学ぶための実践的学校』と位置づけ、そこで給料をもらいながら就学に励むことにし 4年ほどの時を過ごす事になります。

もちろん、そういった“積極的な人物”なので、やる気も満載。業績も優秀。あちこちから引き抜きもあったのですが、その中で彼が選んだのは雑貨を扱う会社でした。そこへ就職する時も「将来は起業したいので、すぐ辞めるかもしれませんよ」と宣言し・・それでも良い!ということで、生活雑貨メーカーへと転職し、そこでも営業・企画ともにトップ。たった1年でやめてしまうことになるわけです。

そのあとは、すぐに同じ雑貨関係の会社を設立して、独立企業に乗り出すのですが、最初はうまくいかなくて大変だったようですよ。その理由として彼は「会社員の頃は毎月給料をもらえるのでお金のことを考えなくて済んだが、商売を始めてみると、企業の利益が自分や社員の生活へそのまま直結するゆえに儲けばかりへ気がいき、お客様視点が欠けてしまっていたからだ」と自己分析しています。これらもまさにそのとおりで・・ここがサラリーマンと経営者との最も大きな違いになるのでしょう。

このように考えると、何事も『自覚できる』という事。そして、現在 自分が何をしているのか? どんな方向へ向かっているのか? を的確に分析できる事が、経営者にとって不可欠な素養と言えるかもしれません。また彼は「大企業の中で働くのと、小さい会社で全部の業務をこなしながら働くのではまったく違う。起業を目指す人は“大きい会社で小さい仕事をする“より”小さい会社で色々な仕事をした“ほうが良い」とも述べていますが、分業作業のみの大企業と、オールマイティーに多様な業務をこなす中小零細の違いもここにあると思われます。

さらに彼は、デファクト・スタンダードの大切さも強調していて「JINSは眼鏡業界の先駆者かつ圧倒的なナンバー1。調達コスト・物流コストなどは最も安価である。よって価格競争になった時は絶対に他社には負けない」と、孫正義氏やユニクロの柳井氏と同じ趣旨のことを言っていて「現在は、店舗に自動加工マシンを導入して、ベルトコンベアー上にあるロボットアームで眼鏡を加工できるので、メガネ1本が2~3分で出来上がる。だから我が社は眼鏡をマクドナルドのように販売できる」との革新も随時実行しているのです。

他にも「Google glassはもっと小型化されれば普及する。けれどJINSはJINSだからこそできるイノヴェーションを世界に起こしていく。つまりそれは世界初の眼鏡を作ることだ。これについては既に開発を進めていて大学と共同で研究している」「日本語の検索で得られる情報と英語の検索で出てくる情報の差はかなりある。日本はある意味特殊な環境なので、国内だけを見てるようではダメだ」といった言葉からも、彼がイノベーションやデファクト・スタンダードをいかに重視しているかが窺い知れるでしょう。

また「大ヒット商品である ブルーライト対策眼鏡【JINS PC】や、花粉をブロックする【JINS 花粉Cut】は、自分のほしいものを製品にしただけ。」「何事もチャレンジしないことが1番のリスクになる。」などの言葉にも、多くの経営のヒントが隠されているような気がします。やはり、実業で成果を挙げてきた人物には、既得や学歴だけで経済を紐解く方とは一味違う【現実と事実】を垣間見ることができるのではないでしょうか。