人生には3つの坂があると言う。
上り坂、下り坂、もうひとつが「まさか」と言う坂。
野村監督の著書にあった面白い表現だなと思い…
まさか!
野村監督は、このまさかのチャンスを勝ち取るというより、
負けて学びの時となったのですね。
1985年に怪奇現象のように日本一になった阪神タイガースですが
翌々年に最下位それから12シーズンまったく勝てなくなって…
90年代に入っても一向に勝てない阪神。
阪神を建て直すために新監督として選ばれて来た訳ですが…
そんな伝統ある由緒正しいとでも言いましょうか、
関西限定で一番人気の球団。
何があってもマスコミに取り上げられてチヤホヤされて (-_-;)
努力なんて何のその?
お金持ちのボンボンに「しっかり働いてトップを目指せ!」
と説教したところで、暖簾に腕押しみたいなものだ。
(のれんにうでおし) 少しも手ごたえのないこと。
力を入れて 暖簾 (のれん) を押しても一向に手ごたえがないことから言う。
野球って意外と人気商売! 選手も監督も知名度が高い人ほど、
球団にとっては好都合なものなのだと知りました。
でも、そうは言っても勝負の世界です!
やはり勝って結果を出せなければ、いずれは捨てられてしまう…
天と地の差が激しいと言うことですよね。
一年目に種を蒔き。
二年目に水をやり。
三年目に花を咲かせる。
この偉業を成し遂げるのは。。。
野村監督は3年負け続け、
のちに後任の星野監督が優勝へ導くことになるのですが…
伝統ある阪神、阪神電鉄の大経営者を前に、
任期二年目にしてついに野村監督は吠えた!
野村監督の諫言(かんげん。部下が上司に説教すること)があったからこそ。
何も変わらなかった阪神を元から変えていかなければと言う確固たる信念の元、
想像を絶する大変な心労、苦労があっての賜物だったのですね。
これが企業でいう 「血の入れ替え」 「編成部の大改造」 ですね。
悪い物は元から断たなければ!絶対に良くなりません。
余談
私も同感です。
私利私欲な人は駄目ですね。
人の輪を創造できない人は、人間の中ではやっていけません。
早く見抜いて治療しなければ、優秀な人材までカビを生やしかねません…
ファッションアドバイザーのショップ人材も上司も部下も
円滑な人間関係なくして成り立たないのですね。
常に自分を戒めていなくてはと…思います。
だから阪神が優勝した時に、星野監督は「野村監督の遺産で勝たせて貰った」
と意味深い謙遜の言葉を発したのですね。(凄)
私は、星野監督はもしかしたら野村監督よりもいずれは大物に!
と感じたのは私だけでしょうか…?
昨日のブログでも書きましたが、
「功は人に譲れ」の意志をもつ野村監督。
自分の手柄を、前野村監督や自分以外の周りの人達のお蔭と言える、星野監督。
味わい深い坂となって一番の気づき、まさかを学んだ思いがしました。
ありがとうございました。