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かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

きな粉あげパン

2012年01月31日 | 好きなもの
コンビニのパン棚の前でちょびっと逡巡して、結局買っちゃった「きな粉あげぱん」。

パンの包装紙の「3丁目の夕日」の文字を見て、愛しの堤真一氏の顔がちらついたのは事実。
しかし、あの小学校の給食で食べたきな粉あげぱんの濃厚な味を、どうしてもまた味わいたくなったのだ。


子供の頃は、決して食が太いほうではなかった。
給食のコッペパンは、毎日必ず半分くらい残して、家に持ち帰っていた。
食べ損ねてカチカチに乾いてしまった場合は、庭にばらまいてスズメの餌になったし、飼い犬がいた頃は、彼のおやつになっていた。


けれど、完食したパンがひとつだけあった。
それが、きな粉あげぱんだった。

お砂糖がまぶしてあるあげパンもあったけれど、きな粉のほうが断然好きだった。


油で手がべたべたになるので、半分に割って裏返して食べなさいと指導してくれた担任の先生もいたけれど、パンを裏返す過程ですでに手はべたべたになるので、あまり効果がなかった。
しかも、白いお腹をみせてむざんに裏返しにされたパンは、ちっともおいしそうにみえなかった。
だから、ハナガミ(あの頃はティッシュなんて言い方しなかった)をパンに巻いて持って、きな粉がこぼれないように、お皿の上に顔を突き出しながら食べるのが一番よい方法だと思われた。

でも、そのハナガミだって、すぐに油が染みてきて、結局のところ手はギトギトになった。


だけど、あれはほんとうに美味かった。


朝から「今日はあげぱんだー!」と給食の時間を楽しみにしていた男子もいた。
あげパンは月に1度くらいしかメニューに出てこなくて、月替わりでお砂糖のあげパンときなこあげパンが交互だったような気がする。



で、コンビニで買った懐かしの復刻きなこあげパン。


結論から言うと、ぜんぜん違う!
美味くない。

パン生地はパサパサのまんじゅうみたいだし、きな粉自体はコクがあって美味しいけれど、とにかく油っぽくない!!
油っぽくないというのは、致命的でしょう。

作った人は、あの給食に出てたきな粉あげパンをきっと食べたことないんだと思う。
一度食べたら、ぜったいに忘れないはずだもん。
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