かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

よい年頃

2007年10月02日 | 今日のワタシ
先週、旅に持って行った本が一冊。
秋元康「象の背中」

実際に医療現場で働いているせいか、ふだん医療モノは避けている。
ウソが多いと白けるし、真実味が強いと疲れてしまうから・・・

今月映画も公開されるようだけれど、50を前にして余命半年の肺癌であることを知った男が、死ぬまでに何を考え、どのようにすごし、そのとき周りの人々はどうだったかと言う話。

抗がん剤などの治療を拒否した患者が喫煙し続けることに対して、ヒジョーに好意的描写がなされているという点に対してはもちろん『意義アリ!』なのだけれど・・・

男は死ぬ前に、何人かの人を訪ね、自分がもうすぐ死ぬことを知らせ、色々な形で遺書を残す。
気持ちを打ち明けられなかった初恋の人、喧嘩別れしたままの友人、自分が倒産に追いやった同業者社長、過去に傷つけた女性・・・
縁切り状態だった兄弟とも会い、そして妻以外に女性がいることも告白する・・・

自分がそれまで関わってきた人々のことを想うということが、自分の人生を振り返るということなのだ・・・


大学の同級生から卒業以来久しぶりに連絡をもらった。
素直に会いたいと言えてる自分にちょっとビックリ。
よい年頃になったな・・・なんてことをふと思ったバースデーの夜。















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2 コメント

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お誕生日♪ (ルカ)
2007-10-03 08:04:54
↑もうめでたくない、なんて言わないで下さいね

Happy Birthday、Dr. Jasmine
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ありがとうございます (cellopy)
2007-10-03 23:16:19
めでたいです

節分の豆の数を数えるのはやめましたけどね。
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