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かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

夢も希望も

2015年06月20日 | 今日こんなことが
小学生(全学年一緒)に職業人としての話をしてきた。

子供たちが医者という仕事に憧れるような、夢と希望に満ちあふれた話を!

校長先生からは授業の前に、そんなふうにお願いされた。
アタシもできれば、そうしたかったわ…


だけど、改めて、子供たちの質問にどう答えようか、考えてみればみるほど、医者としては、夢と希望に満ちた日々を送っていないということを認識させられた。

今の仕事は自分に向いていると思うし、嫌々やっているわけではないけれど、実は、生まれ変わったら(という仮説が成り立つのなら)、今度は医者以外の仕事に就きたいと思っている。

医者という仕事をしている世の中の人たちの多くは、生まれ変わってもまた医者になりたいと思っているらしい…学会会場でのお遊びQ&Aで、そのことを知ったときはびっくりした。


「趣味やお稽古ごと、海外旅行なども、特別きりつめなくても楽しめる余裕があるくらいのお給料」をもらってはいるけれど、「患者さんに感謝されたときの気持ち」が「嬉しかった」と一言で即答できるようなことではないこと、「治る病気を相手にしていないこと」など、与えられた30分では、双方ともに何かスッキリしないまま、消化不良で終わってしまった感じの授業だった。

子供たちにはなんだか申し訳なかった、という気持ちが残った。

宇宙ステーションとの公開授業みたいな、夢あふれる時間にはならなかった。



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