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チェロローグへようこそ! 万年初心者のひとり語り、音楽や身の回りのよしなしごとを気ままに綴っています。

廃城東西

2015年05月29日 | ぼくのとうかつヒストリア
 廃城散歩が10を超えて、土の城の感触とでも言うべきものが馴染んできたような気がする。廃城は土塁も空堀も土である。土が500年も前の印象を伝えているのであって、構築物はまったく残っていない。

 風呂に入りながら、突然、数年前に訪れたウェールズの城を思い出した。あれも廃城だったのだ、と(笑)。カーナフォン城(写真上)とコンウィ城(下)だったが、石垣はなく、城自体が13世紀の石造りだ。白鳥城でもシンデレラ城でもなく、地味な中世ヨーロッパの城である。



 もちろん、その頃は城には興味はなかったから通り一遍見ただけで終わった。もったいないことをした。しかし、体験としては残っているので、漠然と比較はできる。日本では石が用いられるのは石垣程度で石造りの構造物は皆無だ。石で堅固な城を作るか、地面を造作するかは大きな違いだ。武器の発達度合にもよるだろう。兵隊の武装や用兵の相違にもよるだろう。面白いと言えば面白い。
 こんなことを突然思い出すのも、面白いと言えば面白い(笑)。私の廃城趣味はもともと素質があったのかも知れない。

 ■写真はリコーGRデジタルで撮影.2008年.


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