らくがき・アンジェリカ

アンジェリカ。Gimpは control+Zで連続アンドゥできるのが嬉しい。Photoshopだとひとつ前までしか戻ってくれないんですよね(さらに戻るときはヒストリーから…)。
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鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST「氷の女王」

アームストロング少将がバリバリ登場してくれてテンション上がります。いまいち作画等はよろしくないですが(特に髪のなびき方が気になる…)、立ち居振る舞いや考え方、言葉、態度、行動のすべてがかっこいいんだぜ! 声も迫力があって素敵です!! マイルズとの話も良いですね。原作どおりならこれからますます本領発揮をしてくれるはずなので、楽しみにしています!

ファルマン准尉…もとい少尉と再会。こういう見知らぬ地では、知った人に会うだけでちょっとほっとしますね。出世コースから外れたらしいですが、生きてるだけでいいじゃないか。少尉がつらら落としってのはちょっと悲しいものがあるけれど(笑)。

スロウス登場。ドラクマの侵入者と勘違いされてますが、まあ仕方ないですよね。ブリッグズの敵はドラクマなんですから。まさか、セントラルから来てるなんて、この時点では思いもしないだろうし。しかし、エドたちはスロウスに見逃してもらおうなんて考えていたんだろうか…? 確かに大切な人柱ではあるけれど…。

▼鋼の錬金術師 感想等
鋼の錬金術師@SKY BLUE
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「遠くの光に踵を上げて」番外編・明日に咲く花 - 瀬踏

「今度の休日?」
 食堂の窓際で昼食をとっていたジョシュは、フォークを持つ手を止め、向かいに座るサイラスに聞き返した。
「うん、何か予定ある?」
「別にない……けど……」
 何となくサラダをつつきながら歯切れ悪く答える。今までサイラスにこんなことを尋ねられたことはなく、いったい何なんだろうと訝しく思う。そんな心情を察したように、サイラスはにっこりと微笑んで理由を述べる。
「ユールベルがね、お礼をしたいって言ってるんだよ」
「お礼って、何の?」
「ほら、レイモンドの……」
「ああ……」
 濁された言葉を察して、ジョシュは低い声で頷いた。彼女にとっては思い出したくもない出来事だろう。それをわざわざ気にして、律儀に礼などしなくてもいいのにと思う。
「夕方頃に研究所の前で待ち合わせでいいかな」
「俺はいつでもいいよ」
 笑顔で尋ねるサイラスに、ジョシュは感情を見せずに素っ気なく答える。
 ユールベルはアカデミーにあるサイラスの部屋を何度か訪れているようだ。研究所は関係者以外は原則的に立ち入り禁止であり、今はサイラスを通してしか連絡が取れないことはわかっている。だが、彼女がサイラスのところに行く理由はそれだけではないだろう。
「時間はまた連絡するよ」
「わかった」
 ジョシュはサラダに目を落としたまま頬杖をつき、短く返事をした。

「早すぎたな……」
 ジョシュは腕時計を見ながら呟いた。待ち合わせの時間まではまだ30分以上ある。だが、遅れるよりはいいだろうと思い直し、塀に寄り掛かって腕を組んだ。
 ユールベルに対する罪悪感はまだ消えたわけではない。それでも、彼女を避けることは彼女を傷つけるだけだとわかった。いや、それは単なる言い訳だろう。彼女との繋がりを断ち切りたくないと自身が願っていることは自覚していた。
 小さく息を吸い込んで、優しい色の青空を見上げる。
 その穏やかな空とは対照的に、ジョシュの気持ちは落ち着かずそわそわしていた。ユールベルの実習終了の日以来、彼女とは一度も会っていない。約一ヶ月ぶりである。しかも、休日に待ち合わせをして会うことは初めてなのだ。さらに「お礼」の内容も気になっていた。彼女の考えていることはわかりづらいのでなおさらである。いったいどこへ行くつもりなのだろうか、そして、何をしてくれるのだろうか――。
「ジョシュ、早いね」
「うわぁっ!」
 ぼんやり考えているところに、突然横から声を掛けられ、ジョシュは大きな声をあげて飛び退いた。そのあまりの驚きように、声を掛けたサイラスの方も目を丸くして驚く。
「ごめん、そんなにビックリするなんて思わなくて」
「……何しに来たんだよ、先生」
 ジョシュは訝しげに横目でじとりと睨んだ。まさか自分をからかうためだけにわざわざ来たりはしないだろう。たまたま通りかかったか、それとも休日出勤か何かだろうと思う。
「何しにって、待ち合わせだから来たんだけど?」
「…………??」
 二人の話は噛み合っていなかった。互いに不思議そうに顔を見合わせている。しかし、サイラスが何かをひらめいたらしく、急にパッと顔を明るくして言う。
「もしかして、ジョシュ、自分だけって思ってた? 僕もジョシュと一緒に誘われてるんだよ。今日はここで3人で待ち合わせ。言わなかったっけ?」
「そっ……そんなこと聞いてないっ!」
 ジョシュは顔を真っ赤にして言い返した。サイラスも一緒などとは一言も聞いていない。だが、ジョシュ一人だとも言われていない。考えてみれば、確かにサイラスもユールベルを助けたわけで、お礼を受けるのは当然のことである。
「ごめんね、変に期待を持たせちゃったみたいで」
 サイラスは軽く笑いながら言う。揶揄しているわけではなさそうだが、ジョシュとしては図星を指されて居たたまれない気持ちになり、さらに顔を赤くして目を泳がせた。
「別に……そういうわけじゃない……」
「喧嘩、しているの?」
「うわぁっ!」
 背後から声を掛けてきたのはユールベルだった。ジョシュは全身の毛が逆立つほど驚いた。バクバク脈打つ心臓を押さえながら、不思議そうにしているユールベルを狼狽えながら見つめる。
「別に喧嘩ってほどじゃないよ。ね、ジョシュ」
「あ、ああ……」
 サイラスの助け船に感謝しながら、ジョシュは曖昧に頷いた。鼓動はまだ早鐘のように打っている。それが彼女に伝わらないよう祈りながら、暴れる心臓を静めようと深く呼吸をした。

「これからどこへ行くの? そろそろ教えてくれないかな?」
 サイラスは前を歩くユールベルに尋ねた。サイラスもジョシュも、まだ行き先すら知らされていない。サイラスは今日にいたるまで何度か尋ねたが、ユールベルは内緒だと言って教えてくれなかったらしい。だが今度はあっさりと答える。
「私の家よ」
 ジョシュの眉がピクリと動いた。
 彼女のフルネームはユールベル=アンネ=ラグランジェである。つまり――。
「ユールベルの家ってことはラグランジェ家……だよね」
「まあ、そういうことだよな」
 サイラスも同じことを考えていたようで、声をひそめてジョシュに確認してきた。
「なんか緊張してきたなぁ」
 その言葉とは裏腹に、サイラスはどことなく嬉しそうだった。魔導の研究をしている彼が、その名家であるラグランジェ家に憧れの気持ちを持つことは不思議ではない。行ったからといって特に何かがあるわけではないだろうが、それでもミーハー心くらいは満たされるだろう。普通なら一生かかってもこんな機会はあるかどうかわからないのだ。
「ジョシュ、気に入らないからって暴れたりしないでね」
「……そこまで子供じゃない」
 確かにラグランジェ家は嫌いだし、自分に大人げない部分があるのも事実だが、いくら何でも招待されておきながら理由もなく突っかかったりはしない、と心の中で反論する。
「ラグランジェ家ってわけじゃないわ」
 二人の勝手な誤解に黙っていられなくなったのか、前を歩いていたユールベルが、顔だけちらりと振り向けて言った。そして、感情の見えない声で付言する。
「私、親とは一緒に住んでいないから」
 それを聞いたジョシュの表情は途端に険しくなった。
 親と一緒に住んでいないということは、おそらく一人暮らしなのだろう。
 だとしたら――。
 脳裏には資料室でのことが鮮明によみがえった。ジョシュが様子を見に行かなかったら、誰にも気づかれることなくあのままレイモンドに襲われていたかもしれない。そんなことがあったというのに――。
 ジョシュはサイラスの腕を引っ張って歩みを遅らせ、ユールベルから少し距離をとると、今度は彼女に聞こえないよう声をひそめて耳打ちする。
「一人暮らしの家に男を入れるなんて軽率すぎないか?」
「でも僕たち一人ってわけじゃないし」
「男が二人もいたら余計に危険だろう」
「僕たちのことは信用してくれてるんだよ」
 サイラスもひそひそと小声で答える。しかし、ジョシュは納得しなかった。サイラスの言うことは間違っていないと思うが、そういうことではなく、ジョシュとしては危機意識の話をしているのだ。
「簡単に男を信用すると痛い目を見るぞ」
 顔をしかめて舌打ちをして、ジョシュは苦々しく言う。
 しかし、サイラスはその隣でにこにこと微笑んでいた。
「……何だよ」
「ジョシュってばすっかり保護者だね」
「……危なっかしいんだよ、あいつは」
 ジョシュはぶっきらぼうに答えると、前髪を掻き上げて顔を上げた。少し先を歩くユールベルの金髪が、緩やかなウェーブを描いて風に揺れている。そして、そこに結ばれた白い包帯も、同じように軽やかに、そしてどこか頼りなく揺れていた。

 ユールベルが入っていったのは、まだ真新しいマンションだった。建物自体はそれほど大きくないが、落ち着いた上品な造りで、そこはかとなく高級感が漂っている。彼女はエントランスを通り抜け、階段を上ると、突き当たりの扉を重たそうに開いた。
「あれ? 早かったね」
「迎えに行っただけだから」
 中からユールベルに声を掛けたのは、上半身裸で首にタオルを掛けた男だった。鮮やかな金の髪からは水滴が滴っている。どうやら風呂上がりのようだ。彼はユールベルの後ろにいたジョシュとサイラスにちらりと目を向ける。
「その人たち?」
「ええ」
 確認するような短い質問に、ユールベルは中に入りながら肯定の答えを返した。それを聞いた彼は、タオルで前髪を掻き上げ、眩いばかりの笑顔を二人に向ける。
「いらっしゃい、今日はゆっくりしていって」
 そんな歓迎の言葉を口にすると、スタスタと部屋の中へと入っていった。
「……えっと、誰?」
 呆然として固まっていたサイラスは、ようやく口を開き、男の消えていった方を指さしながらユールベルに尋ねた。それはジョシュが聞きたかったことでもある。まさかとは思うが――。
「弟のアンソニーよ」
 ユールベルの素っ気ない答えを聞いて、ジョシュの全身からどっと気が抜けた。そして、自分の先走った勝手な勘違いに、思わず苦笑いを浮かべた。

…続きは「遠くの光に踵を上げて」でご覧ください。

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らくがき・レイチェル

レイチェル。MacBookを重ねた本の上にのせて、少し作業しやすくしました。
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名探偵コナン「危険な二人連れ」

コナンは今日はひとりでゆっくりできるそうで。どう過ごすつもりなのかなーと思ったら、ミカン食べて本当にのんびりしてた…(笑)。どうでもいいですが、小五郎は眠りの小五郎で有名になった今でも浮気調査とかやってるんだな。尾行してたりしたら、すぐにばれそうな気がするんだけど…。

沖矢さん、いい人だと本気でコナンは思っているみたい。逆に灰原は黒の組織の人間だと疑っているらしい。本当のところはどうなんでしょうかね。気になるんだけど、こっち方面の話は一向に進みませんね…。まあ、赤井秀一にあれだけかかったんだから、沖矢の方も何年もかかることを覚悟しないといけないかな。

それにしても博士の車はよく故障するな…。

車に乗せてくれた女性は探偵並みの推理をかましてます。そして毛利探偵事務所に行くと言う。車には弾痕、シートには血を拭き取った跡。そして、同乗の男は江戸川コナンの話を…すべてを牛耳ってるとか…半殺しとか皆殺しとか…。これはどう考えても怪しいけど、怪しすぎて違うような気がしましたよ。

コナンが関わった人たちの中で…という話を聞いて、長野県警のあの人たちかな? とようやくピンときました。ちょうど漆黒の追跡者の DVDを見たところでしたし。それにしても言葉遣い悪すぎ(笑)。半殺し、皆殺しもそうだけど、トイレの個室をひとつずつ叩いてまわっているときのあれは、どう見ても悪い人以外のなにものでもないよ(笑)。無関係の一般人を震え上がらせてどうするの。あんな怖いんじゃ、そりゃ逃げるってば!

でも、この二人、小五郎ではなくコナンが推理しているということには気づいているようですね。なかなか鋭いなぁ。高木刑事とは大違い(酷)。

▼名探偵コナン アニメ感想等
名探偵コナン@SKY BLUE
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劇場版 名探偵コナン 漆黒の追跡者 スペシャル・エディション 特典ディスク

劇場版 名探偵コナン 漆黒の追跡者 スペシャル・エディション 特典ディスクを見ました。

■新一と蘭・麻雀牌と七夕の思い出

麻雀のことはさっぱりわからなかったので、解説はありがたかったです。とりあえず牌については何となくわかりました。数の中国読みはドラゴンボールで多少はなじみがあるし(笑)。

蘭の麻雀牌劇(?)には笑った。あれはコナン的には微妙な気持ちになるよな。でも、蘭の気持ちを思うとちょっとせつない。

七夕の思い出はいい話でした。新一は蘭のために陰でこっそり頑張ってるんだな。子供らしからぬやり方だけど(笑)。それをアピールしないあたりが大人びているというか何というか。素直じゃないだけかもしれませんが。でも本当に蘭のことを大切に思ってるんだということは確かだと思う。

しかし、小五郎と英理はホントどうしようもないな(笑)。せっかく帰ってきたその日にまた喧嘩別れって…! 娘にあんなせつない願い事を短冊に書かれたというのに…。もうちょっと娘のことを考えようぜ!

■映画公開記念番組「アニメ声優初挑戦! DAIGOの映画『名探偵コナン 漆黒の追跡者』よろしくウィッシュ!!」

今回はコナン応援サポーターを増やすという目的で、幼稚園児と遊んだり、女子高に潜入したり、柴又へ行ったり…取り立てて面白いものでもなかったです(爆)。DAIGOだけでなくNONSTYLEが出てました。NONSTYLEは名前を聞いたことがある程度でよく知りません…。

倉木麻衣からのメッセージがあったのにはちょっと驚きました。うぃっしゅやってる!(笑)。

▼名探偵コナン アニメ感想等
名探偵コナン@SKY BLUE
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らくがき・ルナ

ルナ。ディスプレイが壊れて途中でらくがきが消え、MacBookで描き直したものも完成直前に消え、3回目に描き直したものです…。それに画面は小さいし、遠いし(ペンタブがでかい…)、慣れない Gimpだし…。しかも、MacBookとペンタブの配置が悪くて、腰が痛くなりそうな状態で描いてました。
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らくがき・アンジェリカ

アンジェリカ。きのうあたりのらくがきから絵が描けなくて投げやりになってます…。
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らくがき・レイチェル

レイチェル。
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『相棒 season 8』 第6話「フェンスの町で」

今回は強盗事件。米沢さん、事件についての重要なことを当たり前のように右京さんに報告しちゃってますが、いいんでしょうかね。まあ今さらですが(笑)。ちゃんと捜査本部にも言ったんだろうと思いますし。

右京さんが神戸君に意見を求めていますよ。そろそろ捜査に慣れた頃かと思って…って一歩前進? 神戸君の意見もなかなか良いと思ったけど、まあ確かに模範的で面白みには欠けるよな。見てる方としては…ですが(笑)。現実的にはかなり役立つんじゃないかなぁ。普通に捜査一課とかに行ったら良さそうな。

いざとなると神戸君は俊敏だということが判明。こうやって少しずつ神戸君のことがわかっていくんですね。神戸君も右京さんのことがだんだんわかっていってると思います。ソフトな脅迫とか…(笑)。

角田課長の息子がビジュアル系バンドをやりたがってた…! けっこう衝撃でした(笑)。いや、悪いというわけではないのですが、角田課長にはかなり縁遠い感じなので…。まあ息子は息子なんだけど、角田課長が戸惑う気持ちもわかるな。

強盗事件は15歳の少年が起こしたもの。しかし、ただの強盗ではなく、爆弾やら何やら物騒な話。それもけっこう綿密な計画を立ててます。いじめが原因かと思ったら、もっと深いものでした。二人が共感して計画を立てていく過程の映像はちょっと泣けてきたよ。憎いというより、寂しかったのかなぁ。

神戸君の推理とか着眼点とか、けっこう右京さんの役に立ってましたね。

▼相棒 感想等
相棒@SKY BLUE
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らくがき・レイチェル

レイチェル。
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らくがき・梨子

梨子。
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らくがき・沙耶

沙耶。いろいろ失敗しててすみません。
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鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST「ブリッグズの北壁」

キンブリーにはごまかしは効きませんでしたな。スカーたちが北に向かったことがばれてしまいましたよ。鋭いなぁ…と思うけど、スカーは錬成のあとを残しちゃってましたからね。スカーにしては不注意なんじゃ…? どうやっても少しは残っちゃうものなのか?

ヨキはいいキャラだよな(笑)。キンブリーがヨキを見たときの「誰?」のシーンは、原作のがものすごく好きだったので、アニメでどうなるのか楽しみにしていたんですが、ごくごく普通になっていました。ちょい拍子抜け…。でもあんまりオーバーにギャグっぽくやられても寒かったと思うし、アニメはあれで良かったのかもしれません。

マルコーとメイの方はなんかほのぼのしていていいなぁ。状況的にはそうでもないんですが、二人とも優しいからかな。お互いを気遣っていますよね。

エドたちはブリッグズへ。そして登場しました、オリヴィエ・ミラ・アームストロング少将! うおー、かっこいい! 声もイメージどおりで良かった! 沢海陽子さんだったんですね。これからがますます楽しみになってきました。かっちょいいアームストロング少将を見られるだけで嬉しいです。いや、もちろんストーリー展開も楽しみなんですが!

▼鋼の錬金術師 感想等
鋼の錬金術師@SKY BLUE
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「ピンクローズ - Pink Rose -」第30話・15歳の花嫁

「母上、レイチェルの方の準備は進んでいるのですか?」
「いいかげん馬鹿みたいに何度も同じことを訊かないの」
 毎日のように繰り返されるサイファの質問に、母親のシンシアはうんざりしたように答えた。ティーカップをソーサに戻して小さく溜息をつく。
 テーブルの上にはシンプルな朝食が並んでいる。
 サイファは小さく肩を竦めると、アプリコットジャムのトーストを口に運んだ。その甘酸っぱさを味わいながら、三日ばかり会えないでいるレイチェルへと思いを馳せる。
 二人の結婚に許可が下りてまもなく、結婚式の準備が始まった。
 レイチェルはまだ15歳であるが、子供が生まれる前に式を挙げたいというのが、双方の両親の一致した意見だった。幸い母子ともに健康で、安定期に入れば問題ないだろうという医師の見解もあり、その方向で話が進められることになったのである。サイファとしては身重の彼女に負担をかけたくなく、無理に式を挙げなくてもいいのではないかと思ったが、同時に、ラグランジェ家としてはそうもいかないのだということも理解していた。
 式の日取りは、レイチェルの身体の都合を優先して決められた。つまり、安定期に入ってまもなく、おなかが大きくなりすぎない時期にということである。
「きれいにドレスを着せてあげてくださいね」
「はいはい、それももう耳にタコができそうよ」
 この国のしきたりで、新郎は新婦の花嫁姿を当日まで見てはならないことになっている。そのため、ウェディングドレスについてはアリスとシンシアに任せるしかなかった。おなかが目立ってきたこともあり、ドレスが着られなくなったりしないのか、窮屈で苦しくなったりしないのかなど、サイファの心配は尽きない。
「私たちに任せて、あなたは落ち着いてどっしりと構えてなさい。まもなく当主になろうという人が、おろおろと狼狽えていてはみっともないわ」
「レイチェルのことだけは特別です」
 悪びれもせずに答えるサイファに、シンシアは溜息まじりに呆れた視線を送る。
「そんなことで胸を張ってどうするの。自慢できることじゃないでしょう。今になって心配するくらいなら、初めから妊娠させるようなことをしなければ良かったのよ」
「申し訳ありません。反省しています」
 責められることにはもう慣れていた。誰に何を言われようとも、素直に非を認めて謝罪するだけである。迷いはなかった。そのことで不道徳な人間という烙印を押されたとしても、レイチェルさえ本当のことをわかってくれていれば十分だった。
 サイファは残りの紅茶を飲み干し、ティーカップを戻すと、薄暗い窓の外に目を向けた。鈍色の空からは冷たい雨が落ちている。
「あさって、晴れるといいんですが――」
 結婚式は教会の中で行うため、雨でも特に支障があるわけではないが、せっかくの門出の日であり、やはり晴れてほしいと願う気持ちは大きかった。

 サイファの祈りが通じたのか、結婚式当日は雲ひとつない突き抜けるような晴天だった。二人を祝福するかのように、青い空から眩いばかりの光が降りそそいでいる。時折、小鳥のさえずりも聞こえてきた。
 二人が式を挙げる教会は、王宮の隅にひっそりと佇んでいた。小さくて古めかしい建物で、普段はあまり人の寄りつかない寂れた場所だが、その日はいつになく華やいだ空気が流れていた。
 結婚式は、双方の家族のみが列席するささやかなものである。披露宴も行わない。ラグランジェ本家としては異例のことだった。本来であれば、本家で盛大なパーティを開き、サイファの当主就任の告知とともに、二人を皆に披露するところだろう。だが、今回は事情が事情であり、あまり騒がれたくないというラグランジェ家の意向に加え、レイチェルの体調の心配もあり、パーティは行わず告知だけに留めることになったのである。

「レイチェルの身支度が終わったわよ」
 シンシアとアリスが連れ立ってレイチェルの控え室から出てきた。二人とも落ち着いた濃色のドレスを身に纏っている。教会での挙式ということで、華美なものは控えなければならないのだ。扉の前で今か今かと待ち構えていたサイファに、シンシアは少しだけ口もとを斜めにして言う。
「私たちはあなたの控え室にいるから、何かあったら呼んでちょうだい」
「ありがとうございます」
 ひらひらと手を振りながら去りゆく二人に、サイファは深く丁寧にお辞儀をした。

 ようやくレイチェルの花嫁姿を目にすることができる――。
 サイファの胸は高鳴った。
 ごくりと唾を飲み込んでから、ドアノブに手を掛けてまわし、ゆっくりと扉を押し開ける。ギ、ギギ……と控えめな軋み音が響いた。
 白い光が溢れる小さな部屋。
 そこに、レイチェルは後ろ向きで立っていた。まるでスローモーションのように、そっと、サイファの方へと体を向けていく。
 ロングトレーンの純白のドレスは、肌の露出がほとんどなく、胸元には上品なレースがあしらわれ、また、幾重にも重ねられたオーガンジーには丁寧に刺繍がほどこされており、クラシカルな品格を感じさせるものだった。腰の高い位置からふんわりと広がる形のためか、心配していたおなかはまったくといっていいほど目立たない。
 光に包まれながら、レイチェルは甘く愛らしく微笑んだ。
 サイファは小さく息を呑む。
 まるで夢の一場面でも見ているかのような非現実感に包まれた。目の前にいるのは、花嫁というよりも、光とともに地上に降り立った天使か妖精のようだと思う。
「サイファ……?」
 レイチェルは小首を傾げてきょとんと尋ねた。澄んだ瞳をまっすぐに向け、不思議そうな顔のまま、じっと微動だにせず反応を待っている。
「……すごく、きれいだよ」
「ありがとう」
 やっとのことで言葉を発したサイファに、レイチェルはいつもと変わらない可憐な声で応じた。それを聞いて、サイファはなぜだか少し安堵した。夢でも幻でもなく、現実なのだと認識できたからかもしれない。ふっと小さく笑みを浮かべ、彼女へと足を進めながら問いかける。
「おなかは大丈夫? 苦しくない?」
「ええ、大丈夫」
 レイチェルはニコッと答えた。その愛くるしい無垢な笑顔を眺めながら、サイファは優しく目を細めると、そっと慈しむように彼女の柔らかな頬に手を置いた。

…続きは「ピンクローズ - Pink Rose -」でご覧ください。
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