瑞原唯子のひとりごと

新世紀エヴァンゲリオン9巻

新世紀エヴァンゲリオン9巻。買いました。通常版です。本当は初回限定版を買おうと意を決して行ったのですが、残念ながら売り切れてしまったようです。ついこの前はあんなに山積みだったのに…。悩みすぎてしまいましたね。

あいかわらず貞本さんの絵は良いです。表紙もきれいだし、中扉の綾波にはドキッとしました。本編の絵ももちろんいいです。アスカいいですね。アニメではそうでもなかったのですが、貞本さんのアスカはかなり好きなのです。髪の毛の表現とかが豊かですよね。今回の精神崩壊に至るあたりはすごかった。

カヲルはもう登場。歌はいいねぇ、ではなかったですね(笑)。残酷さや食えなささ加減が出ていて、アニメのカヲルより、私はこっちの方が好きです。というか、いろいろ気になります。エヴァ操縦の素晴らしさには拍手。必要以上にシンジに接近(文字どおり)するあたりは笑ってしまいました。シンジとのシャワーシーンもありで、ファンサービスもばっちりです(違)。

人間というものは、ある一定の距離以内に近づかれると不快に思うものですよね。シンジに限ったことではないです。「ある一定の距離」は相手との関係性によって違ってくるのですけど。シンジも、カヲルは拒絶してましたけど、綾波とは距離を縮めたがっているようでしたし。シンジが綾波に(無意識に)感じているものはやはり母親なのでしょうかね。

ストーリー展開がアニメとは微妙に違っていていいですね。基本は沿っているので別物ということはないです。あとアニメでは曖昧だったり抽象的だったりした部分がきっちり描かれていますので、補完という意味でもいいかもしれません。今後の展開が非常に楽しみです。

でも貞本さんの絵を見ると、自分の下手さを思いしらされるようでへこみますね。ええ、今ものすごくへこんでます(苦笑)。マンガを見てこんなふうに思わされるのって貞本さんくらいなんですよね。それだけ素晴らしいからでしょうか。あとどこかで貞本さんのことを絵描きとして見ているからかもしれません。

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