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瑞原唯子のひとりごと

特捜9 final season 第9話「心の居場所」


タワーマンションに住むエリート会社員の女性が殺害され、遺棄されていた事件。

娘が自殺した原因が、先輩がやった資金の私的流用をかぶったことらしいけど、何というかお人好しを通り越してバカなんじゃないかと。それだけは絶対にやっちゃダメだ。返還請求されるのは必至だし、懲戒解雇されるかもしれないし、それどころか逮捕される可能性もあるし、どう考えても大変なことになる未来しか見えない。そのあたりまでわかったうえで了承したんだろうか。たとえプロジェクトが潰れるとしても、会社が潰れるとしても、責任者でもないあなたがそこまで犠牲になる必要はないんだよ。

母親が復讐にとらわれているのも悲しい。真実を追及するのが悪いとは言わないけど、それだけがすべてになってしまっているのはなぁ…元夫が不毛だと言うのもわかる。直接的な原因となった人物だけでなく、怖くて何もできなかったと謝罪しているひとまで苛烈に責め立てるのもどうかと。何より復讐のためなら犯罪も厭わないというのはダメだ。そのせいで結果的に無関係のひとを殺人犯にしてしまったわけで。こういう視野の狭いひとだから、娘が悩みを抱えていることにも気付けなかったんだろうな。それどころかさらに追い詰めてしまったんだろうな。

浅輪くん、入院した喫茶店のマスターにいきなり店を任されたのにはビックリしたし、引き受けたのにもビックリした。いろいろ困るんじゃない? メニューすべて作れるの? お金の管理はどうするの? 仕入れはどうするの? そもそも浅輪くんは公務員なわけで…副業ではなく捜査の一環ということなら問題にならないのかもしれないけど、この捜査が終わればさすがにつづけるわけにはいかないだろうし、途中で投げ出すことになるよね。ちょうどいいタイミングでマスターが退院したみたいだからよかったけどさ。

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