
長命種の少女が、親を亡くした人間の赤ん坊を育てる話。
ふわふわしたファンタジーかと思ってたら背景はなかなかエグかった。メザーテに略取されたあたり、主人公のマキアがすぐに離れてしまったので具体的な描写はないけど、その後も含めて想像がつくようには描かれていて。個人的にはレイリアの物語のほうが見たかった。ひどい鬱展開だろうけど。
マキアの姿が変わらないので、エリアルの気持ちが複雑になった部分はあるだろうけど、基本的には人間の親子とそう変わらないんじゃないかと。思春期になって素直になれないというのもよくあることだし、独り立ちして親離れするのも普通にあるし。寿命の違いがあるので強調されてはいるけれど、普遍的なものを描いているように感じました。
人間どうしでもいつか別れは来るわけで。その別れのときに出会えて良かったと思えるのなら、それはとても幸せなことだと思う。