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瑞原唯子のひとりごと

バベル

バベル。菊地凛子がアカデミー賞 助演女優賞にノミネートされたことで話題になった映画。モロッコ、アメリカ・メキシコ、日本を舞台にそれぞれストーリーが展開されるけど、実は繋がりがあったという話。同時進行ではなく時間軸をずらして描かれていながら、そう混乱させることもなく、ストーリーやシーンですこしずつ繋がりを示していく手腕は見事だと思う。特にモロッコとアメリカの電話のシーンが重なったところはよかった。でも繋がってるというだけで終わってしまって、カタルシスもなければ、投げっぱなしで何もまとまらない感じ。結局はそれぞれの話であり、繋がっていることにはあんまり意味がないというか。モロッコパートは、ライフルを人に向けてはいけないと親が子供たちにしっかり教えないといけなかったよね。子供もそんなに小さくないんだから言われなくてもわかるべきだとは思うけど。バスだったからその中に人間がいるという想像ができなかったのかも。そのことを知った親が子供たちを怒っているのはわかるんだけど、姉が裸を見せていたことも一緒に怒っててちょっと笑ってしまった。うん、まあ衝撃だったのかもしれないけどいまはそれどころじゃないよね。というか姉の話はいるか? 弟が性に目覚め始めた年頃だというのを見せたかったから? アメリカ・メキシコパートはもうね、幼いきょうだいが無事に助かることだけを願ってたよ。何の罪もない子供がこんなところで干からびて死ぬとかつらすぎる。お父さんのことを考えるとさらにつらい。妻が撃たれて生死をさまよってるのに子供たちまでって…。もうダメなんじゃないかと思ったけど、どうにか助かったようで心底ほっとしました。シッターの甥はクズ。最初から何かヤバそうな気配はあったよね。日本パートはなんかどこか外国人の描く日本だなぁという感じがそこかしこに。J-POPって店名は日本ではないな…ロスとかサンフランシスコにありそうだよね…。あと女子高生の描き方とか。日本の女子高生がみんなこんなビッチだと思われなければいいんだけど。チエコは不器用で愛情に飢えていたということでいいのかな。刑事に渡した手紙が気になる。お母さんという文字がチラッと見えたけど、母親が自殺したことによる心の傷を吐露してるんでしょうか。ラストの全裸でベランダにいたのはどういうことなんだ? お父さんがたいして驚きもせずわかったような顔をしてるのも謎。絶対に違うと思うんだけど、このふたりは近親相姦の関係でそのせいで母親が自殺したんじゃ…という考えがチラッと頭をよぎってしまった。手を握り合ってるのがなんかね。というかこのお父さん、ライフル持参でモロッコへハンティングに行って現地の人にライフルをあげたって…。ライフルを国外に持ち出すのはけっこう面倒なんじゃ? ハンティングのためにわざわざ? そこまでして持参したライフルをあげちゃったの? ライフル所持には許可が必要だし手放したらまた手続きがいると思うけど、きちんとしてたんだろうか。菊地凛子がアカデミー賞にノミネートされたのは、聾唖者の役だったことと、ぱんつ脱いだり全裸になったり体当たりで演技したことが評価されたのかな。見る前は女子高生にしては老けすぎなんじゃと心配してたけど、制服を着てるとそんなに違和感はなかった。ただ全裸になるとやっぱりちょっと微妙かな…。

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