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アコギおやじのあこぎな日々

初老の域に達したアコギおやじ。
日々のアコースティックな雑観

久しぶりの地震だった

2012-12-11 | Weblog


 電柱が大きく揺れるのが見え、その直後、信号待ちで停車していた自分の車が、まるでダンスでも踊るように、大きくバウンドし始めた。



 あの日と同じだ! 


 胸がしめつけられ、津波のテレビ映像が頭になだれ込んできた。


           ◇


 ラジオは番組を中断して警告を叫んでいる。「すぐに逃げてください。東日本大震災を思い出してください」


 まず、落ち着け! 自分に言い聞かせる。


           ◇


 12月6日の夕方、久しぶりに大きな揺れを感じた。


 忘れていたわけではない。ただ、あんなひどい悲劇はそうそう来るはずがない、とタカをくくっていたことは否めない。


 油断は、していた。


 あの日を経験した者だからこそ、あの日を忘れてはいけない。それを痛感させてくれた、久しぶりの大きな地震だった。


           ◇


 地震予知研究の権威、木村正昭氏は2010年10月刊行の著書「次の大地震」の中で、次のよう述べている。


 「東北・北海道の太平洋岸の通常地震の活動を調べてみると、2010年プラスマイナス3年にM7.0の地震の可能性があり、すでにその時期にさしかかっている」


 震災の5か月前、警告はあったのだ。いや、木村氏ばかりではなく、多くの研究者が日本の太平洋岸が大地震頻発地帯であることを指摘していた。


 歴史をみるだけでも、この地区は大地震頻発地域であり、それに伴う津波被害も確認されていた。


 油断? いや、故意に見過ごし続けたのか。


           ◇


 わずか2年足らず。この国は、あの悲劇を忘れて、どこが勝っても同じという選挙をやっている。


 私も、あの悲劇を忘れていた。この地域は、あすにも大震災が来ても科学的にはまったく不自然ではないのに。


 「近いうちに」。国会の解散なんかならまだ軽い。この言葉、原発事故にも当て嵌まってしまう気がするのだが…。

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