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ヒトラーやナチスがタブー視される理由

2017-08-23 10:34:09 | 戦勝国史観


 ヒトラーやナチスのタブー化が日本でもどんどん進行している。ちょっとでもナチスを評価するようなことを言ったり、ナチス関連の商品を身につけるだけで、大バッシングされる。こうした魔女狩りのような行為をけしかけているのは左翼やメディア。 ヒトラーやナチスは絶対悪であり、それに逆らう者は絶対に許さない、という論法である。こうした状況が進行すると、その内、ヒトラーやナチスについてドイツのように何も言えなくなってしまうだろう。言える自由があるうちに、言いたいことを書いておきたい。

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 ナチスが絶対悪とされる最大の理由はホロコーストの残虐行為であるが、左翼がナチスを憎む理由は、ナチスが共産主義者の天敵だったからであり、ナチスに迫害されたドイツ共産主党員の悲話やソ連との凄惨な戦争が念頭にある。ホロコーストの最大の被害者であるユダヤ人が、アメリカやメディアで隠然たる力を有しているので、それと結託して、ネオナチの復活を抑えるべく、ヒトラーの悪魔化を世界中に拡散させている、と見ることができる。
 
 だが、ナチスの政治運動には、「労働者階級による右からの革命」という見落とされがちな階級闘争の側面がある。ナチスの正式名称は国家社会主義ドイツ労働者党であり、党員の大部分が労働者や中産階級であった。ドイツは貴族階級が支配する国家だったが、ナショナリズムやユダヤ人憎悪をテコにして労働者が権力を奪取する、それがナチスによる革命だった。
 
 ヒトラーを暗殺しようとして失敗したものの、戦後、一躍英雄になったクラウス・フォン・シュタウフェンベルク大佐は、その名が示す通り、名門貴族階級の出身である。映画ワルキューレなどで、彼とそのグループは、正義のヒーローのように描かれることが多いが、実はナチス革命によって権力を失った貴族階級による反革命の側面があったのである。ドイツ軍は貴族階級が支配してきたが、ヒトラーはナチスの親衛隊(SS)を軍に編入し、労働者階級出身の若者を軍の新しいエリートとして厚遇した。逆に貴族階級出身の将校は冷遇されるようになる。戦後のドイツでは未だに老人が戦犯裁判にかけられるが、晒し者にされるその種の老人は、決まってSS出身者ばかりである。「戦争犯罪に時効はない」などと称して、老人でも容赦なく牢にぶち込むことを、ドイツ人は良心の証だと自慢しているようだが、実際にはドイツの戦争犯罪を全てナチスのせいにして、復讐しているだけなのである。

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 戦後、再び欧州で世界大戦を起こさせないようにするために、汎ヨーロッパ主義の思想が広まり、欧州統合に向けてEUが創設される。日系人リヒャルト・ニコラウス・栄次郎・クーデンホーフ=カレルギーも欧州連合の父の一人として挙げられているが、栄次郎を含め欧州連合の父の多くは貴族階級出身者でもある。「戦争を防ぐための国家連合」と言えば平和主義的に聞こえるが、労働者階級がナショナリズムに煽られて立ち上がることを恐れた貴族階級が、ナショナリズムの源泉を去勢してしまおうとした、と見ることもできる。

 EU加盟の絶対条件は、人の移動の自由と移民の受入れ。全ての国が人種のるつぼと化し、労働者階級はナショナリズムの牙を抜かれ、十把一絡げに顔の無い使用人にされてしまう。欧州各国の貴族や金持ちたちは、そうした安い労働力を好きなだけ利用できるようになる、これが戦争の無い理想郷、EUの実態である。そのEUにおいて、ヒトラーやナチスは絶対悪であり、ホロコースト神話はナショナリズムに郷愁を抱く者を断罪する棍棒として機能しているのである。

 イギリスの労働者はそうしたEUのカラクリに「ノー」を突きつけた。トランプ率いるアメリカもEUと距離を取りつつある。米英のような戦勝国の場合、第二次大戦の贖罪意識で人を縛りつけるのは困難である。敗戦国・日本では、ドイツ同様に左翼の勢力が強く、慰安婦問題では危うくドイツ人のように贖罪意識の奴隷にされかけたが、朝日新聞の捏造が発覚し、どうにか踏みとどまっている。日本の左翼はそれが不満で、ヒトラーやナチスに関する問題が発生する度に大騒ぎし、サイモン・ヴィーゼンタール・センターや欧米メディアにチクり回っては、魔女狩りのような行為を繰り返しているのだ。

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