NHKが国民から強制徴収した受信料を湯水のように使って製作する歴史ドキュメンタリーの偏向ぶりにイライラしている人も多いだろう。日本人は真面目で規則に従順なので、「受信料なんてもう払わない!」とキレつつ、何やかんやで惰性のように払い続けているケースが多い。だが、NHKの反日番組は、英訳、中国語訳、韓国語訳をつけられ、海外で広く視聴されており、単に不愉快というレベルではなく、国益を大きく損なうことも懸念される。
NHKが制作する歴史ドキュメンタリーの特徴は、日本軍の徹底的な悪魔化。先の戦争は軍部が全部悪い、国民やメディアは被害者、というGHQのプロパガンダ番組『真相はこうだ』から全く進歩していない。元NHKの池田信夫氏が指摘するように、戦勝国史観から逸脱することはタブーになっているので、敗戦国日本と軍部を悪く描くしかないのであろう。だが、勝者であるアメリカに対しても、原爆投下と都市への焼夷弾攻撃について、最近では戦争犯罪だと糾弾する番組を度々制作している。問題は、ソ連軍や中国国民党軍、八路軍を批判する番組がほとんどなく、朝鮮人を可哀想な「犠牲者」として祭り上げることが多い点。日本人を「被害者」として描く時は、日本軍か米軍が「加害者」のケースに限られ、ソ連、中国、朝鮮を「加害者」として描く番組はほとんどない。
NHKが絶対に扱わない歴史テーマ
— CatNA (@CatNewsAgency) 2018年8月24日
・ヴェノナ文書
・太平洋問題調査会(IPR)
・GHQによる洗脳、報道統制、公職追放
・ユン・チアンの『マオ―誰も知らなかった毛沢東』
・尼港事件、通州事件、通化事件、敦化事件など、日本人が虐殺された事例
一体、誰がNHKで反日番組、偏向番組を作っているのか? ディレクターや制作統括者の名前は、NHKのホームページにも記載はなく、番組のエンドロールで確認するしかない。私は昨夏のNHK反戦特集を見て、NHKの最近の偏向ぶりに驚き、その後、ネットで手あたり次第に視聴しては、ディレクターと制作統括者の名前をメモしてきた。一覧にしてみると、誰がどんな番組を好んで制作しているか一目瞭然なので、参考までに公開したい。今後、酷い番組があったら、制作者の名前を確認し、このまとめで検索して、過去に作った番組をチェックすると良いでしょう。グーグルで動画検索すれば、視聴もできる。尚、ここに列記した制作者の中には、NHK正社員ではない、例えば制作会社社員やフリーも含まれる。
無論、中には『映像の世紀』のように客観的な良作もあるのだが、それは海外の映像を使っているからで、NHKが独自にインタビューして作ったオリジナル番組ほど、街頭インタビューと同様、都合の良い発言だけをつまみ食いした勧善懲悪の、お涙頂戴な番組が多くなる。下記にリストアップした番組は、NHKスペシャルのみならず、ETV、BSも含んでいるが、一番視聴者が多いであろうNHKスペシャルほど、歴史に無知な視聴者を一定の方向に誘導しようとする意図が透けて見える。一方、ETVやBSは、視聴者がほとんどないせいか、かなりマニアックな番組が多く、中には偏向しているものの有益な素材、映像が見つかるケースもある。
【ETV特集 シリーズ「日本と朝鮮半島2千年」】 2009~10年
日本と朝鮮半島の因縁の歴史を、韓国のトンデモ歴史ドラマを教材に使いながら、韓国側の主張に終始迎合する形で解説するシリーズ。2009年度ギャラクシー賞特別賞。芸術選奨文部科学大臣賞。
リポーター:笛木優子
リポーター:比留間亮司
備考:決定的な発見があったわけでもないのに、任那日本府の存在を否定したがる韓国側の主張を繰り返している。
リポーター:笛木優子
リポーター:大桃美代子
リポーター:杉浦友紀
リポーター:笹部佳子
リポーター:ユンソナ
リポーター:大桃美代子
備考:文禄・慶長の役を「朝鮮侵略」と表現するのもNHKならでは。だったら、「蒙古襲来」は「日本侵略」とすべきなのでは? そもそも、「倭寇」はそもまま「倭寇」を使っているくせに、「元寇」を使わず「蒙古襲来」と表現するのもバランスを欠いている。
リポーター:田月仙
備考:朝鮮通信使は、表向き日韓和解の象徴とされているが、これをフィーチャーする韓国側には、「先進国の朝鮮が後進国・日本に文化を教えてやった」などと喧伝することで、日韓併合の屈辱をそそぎ、国民に優越感を与える隠された狙いがある。そんな子供騙しに率先して協力するNHK。こんな発想で真の日韓友好や和解が実現するはずがない。
リポーター:大桃美代子
【シリーズ「プロジェクトJAPAN」】 2009~12年
保守派のファンが多い司馬遼太郎の歴史小説『坂の上の雲』をドラマ化するに際し、左翼の巣窟であるドキュメンタリー屋が反発し、「バランスをとるため」と称して反日的な内容の番組をカウンターとして量産したかのようなラインアップ(無論、推測)。中にはやり過ぎて炎上し、訴訟沙汰になった番組もある。『日本と朝鮮半島』シリーズの近代史部分も編入されている。
備考:インタビューした台湾人たちの証言を意図的に反日的な編集をし、訴訟騒動になった。ディレクターの濱崎、島田両名は、その後、ドキュメンタリー番組で名前を見かけなくなる。最近、復活?
備考:良作
備考:シリーズを通じて、韓国寄りで日本を糾弾する内容だが、戦後、在日朝鮮人が共産党と組んで暴れまわり、兵庫県庁に乱入する事件(阪神教育闘争)を引き起こした結果、文部省に朝鮮学校を認めさせる過程が描かれており、資料的に貴重。
【憲法特集】
戦前、実質的に国営放送として戦争を煽りまくった日本放送協会は、戦後、GHQ統治下で公共放送NHKとして再スタートした。NHKの元理事・下川雅也は、NHKを『戦後の理想の時代が生んだすばらしい存在』だと豪語している。NHKの歴史ドキュメンタリーを見ていると、戦勝国アメリカを解放軍と崇め、虎の威を借りる狐の如く、戦勝国ヅラして日本人に説教するのがパターンになっている。GHQが去った後も、GHQの残滓「憲法」「放送法」「教育基本法」の3つを死守することこそがNHKの使命だと密かに誓っているかのようだ(ところが、沖縄基地問題になると、突然、米軍は悪に転じるのだが)。
NHKは憲法関連の番組を数多く執拗に制作しているが、その大部分は護憲のために視聴者を誘導する番組であり、自衛隊合憲化を悲願とする自衛隊員の視点で作った番組や、国防の観点から改憲の必要性を説く番組は皆無である。日本国憲法を神聖化するべく、その制定過程を美化し、ほとんど歴史修正的な手法を使っているケースも多い。憲法問題のように国論を二分する重要な問題において、公共放送が一方に偏った番組ばかり作っている状況は、電波の私物化、受信料泥棒と誹られても仕方ないだろう。護憲番組の制作者たちは、日本軍を悪魔化する番組にも名前を連ねていることが多い。
『焼け跡から生まれた憲法草案』 ETV特集 2007年
備考:ハーバート・ノーマンと鈴木安蔵の密会シーンをドラマで再現。
備考:ドラマ仕立て
備考:改憲派=日本会議、護憲派=シールズ、みたいな単純な色分けをしている。
備考:露骨な護憲洗脳番組。「押しつけられた憲法」のイメージ払しょくのため、ウソに塗れた屁理屈を駆使している。
【シリーズ「日本人はなぜ戦争へと向かったのか」】 2011年
備考:メディアの戦争責任に焦点を当てた唯一の番組。良作。
『戦中編 果てしなき戦線拡大の悲劇』
ロングランの名シリーズ。海外の映像を使い、海外の歴史を描く時は、NHKも客観的な番組を作れる証左。ところが、日本が話題になると、途端に戦前全否定の勧善懲悪的な内容になってしまうNHK。「映像の世紀」の客観的なスタンスで日本も扱って欲しいもの。
備考:良作
備考:良作
【シリーズ「映像の世紀プレミアム」】 2016年~
『映像の世紀 第一回 世界を震わせた芸術家たち』
『映像の世紀 第二回 戦争 科学者たちの罪と勇気』
取材:池上敦子 藤澤哲
ディレクター:羽山夏子
『映像の世紀 第三回 世界を変えた女たち』
『映像の世紀 第五回 グレートファミリー 巨大財閥の100年』
取材:池上敦子 藤澤哲
ディレクター:前田亜起
備考:良作
取材:池上敦子 藤澤哲
ディレクター:後藤遷也
取材:池上敦子 藤澤哲
ディレクター:根来由紀子
備考:米西戦争を煽った新聞王ハーストをフェイクニュースだと非難するなら、フェイクニュース紛いの親中反日報道で日米戦争の原因を作った雑誌「ライフ」「タイム」のオーナー、ヘンリー・ルースも批判するべきだが、それはない。何故なら、第二次大戦は「良い戦争」だから。近代の戦争の多くが、メディアによって引き起こされた。ハーストだけがフェイクニュースだったわけではない。
取材:池上敦子 藤澤哲
ディレクター:大島隆之
『映像の世紀 第十回 難民 希望への旅路』
【ETV特集 NHKラジオの歴史】
戦前、戦中、敗戦後に日本放送協会が果たした役割を解き明かす。
制作協力:スローハンド
備考:朝鮮人特攻隊員の遺族へのインタビューにかなり時間を割いている。
備考:戦争中、NHKが対敵宣伝放送や謀略放送に関与していたことを示す貴重な記録
備考:敗戦後、GHQの走狗と化し、喜々として日本政府叩きに興じるNHK職員・丸山鉄雄(著名な政治学者・丸山眞男の兄)の姿を描く。
【ドキュメント太平洋戦争】 1992~93年
日米戦争初戦の勝った戦闘は全部省き、後半の負け戦のみを特集。日本軍を徹底的に悪魔化し、貶める元祖のような番組で、最近放送された『インパール』や『ノモンハン』の原型になっていると思われる。シリーズの終わりで山本肇キャスターが、『終戦の日は国民が軍の圧政から解放された日』『日本の軍部を打ち砕いたのは、ソ連参戦や原爆。強い外圧がないと変れないのは、今も同じ』『日本人はちゃんと反省してない』などと発言。小山和伸教授らは、国会議員のためにこのシリーズの視聴会を開き、国会でNHKの偏向放送を糾弾しようとしたが、選挙におけるNHKの影響力の強さに怯える議員たちは、なかなか重い腰を上げようとしないのが実情。
キャスター:山本肇
備考:インド国民軍にも言及している。
取材:正野元也
構成:山下信久
制作統括:中田整一 橋本裕次 小笠原昌夫
備考:米軍勝利後、アメリカがフィリピンを事実上の経済植民地にしてしまった経緯も描いている。
【日本海軍400時間の証言】 2009年
旧海軍軍人たちが集まって敗戦原因を議論した「海軍反省会」の音声テープを基に制作された三回シリーズ。不可解なのは、数々の海戦に関する旧軍人たちの回想や反省が全く登場しないこと。NHKは旧海軍の再評価に繋がりかねない作戦分析には目もくれず、戦争犯罪などネガティブな発言部分のみ偏執的に掘り起こして番組を制作した模様。戦死した軍人たちが浮かばれない。
【アナザーストーリーズ 運命の分岐点】
NHK BSプレミアムのドキュメンタリー番組。制作は、スローハンドやテレビマンユニオンなど、外部の制作会社に委託している模様。BSのドキュメンタリー番組が高い視聴率を稼げるとは思えないが、MCに真木よう子、沢尻エリカ、松嶋菜々子など有名女優を起用できるのは、受信料を湯水のように使えるNHKならでは。韓国寄りの偏向番組を度々やっている。
『“冬のソナタ”が起こした奇跡 韓流ブームの発火点』 2016年
取材:池田さやか
ディレクター:茂原雄二
プロデューサー:伊豆田知子(スローハンド)
制作統括:久保健一 大隅直樹
制作協力:スローハンド
備考:「韓流ブームが日本人女性たちに生きる力まで与えている」だそうだ。やれやれ。単なる韓流バンザイではなく、金大中礼賛番組になっている。
『誕生!日本国憲法 焼け跡に秘められた3つのドラマ』 2017年
取材:西村勝浩 葛谷朱美
編集:大川義弘
ディレクター:池田一葵 田中直人
プロデューサー:宮崎和子
制作統括:吉田卓哉 大隅直樹
制作協力:テレビマンユニオン
備考:憲法美化の極致。子供向け洗脳番組。
『外国人から見た3.11~あの時、世界はどう動いたか?』 2018年
ディレクター:佐藤憲正 田中直人
プロデューサー:高城朝子
制作統括:久保健一 大隅直樹
制作協力:テレビマンユニオン
備考:歴史問題で日本への誹謗中傷報道を繰り返すディビッド・マクニール記者を、「命をかけて被災地を報道した勇気あるジャーナリスト」として描いている。マクニールはNHKワールドで働いたことがあるので、そのコネか。
『その時、市民は軍と闘った 韓国の夜明け 光州事件』 2018年
ディレクター:田容承
プロデューサー:伊豆田知子(スローハンド)
制作統括:久保健一 大隅直樹
制作協力:スローハンド
備考:韓国の左翼暴力デモ礼賛番組。日本の左翼弁護士団体が、ディレクターの田容承を招いてトークイベントを開催し、この番組を左翼運動の教材のように使っていた。
『ベトナム戦争 写真の中の少女』 2018年
ディレクター:山田和也
プロデューサー:伊豆田知子(スローハンド)
制作統括:堂垣彰久 大隅直樹
制作協力:スローハンド
備考:アメリカ「反権力」メディア礼賛。
『パク・クネ 弾劾の舞台裏』 2018年
編集:大川義弘
取材:成田和樹
ディレクター:李受娟
プロデューサー:西山亮 堂垣彰久
制作統括:久保健一 斎藤倫雄
制作協力:東北新社
備考:韓国「反権力」メディアとデモの礼賛。
『ホワイトハウスの陰謀~ウォーターゲート事件 46年目の真実』 2018年
編集:富山信章
リサーチャー:池田さやか
取材:佐藤寛朗
ディレクター:遠藤史朗
プロデューサー:伊豆田知子(スローハンド)
制作統括:久保健一 斎藤倫雄
制作協力:スローハンド
備考:また、メディアが政治権力を倒す話。これだけ連続すると、裏の意図を疑わざるをえない。スローハンドの伊豆田知子が関わると、この種のネタばかり。
『ゆとり教育〜戦後最大の教育改革〜』 2018年
リサーチャー:池田さやか
取材:池田光輝
ディレクター:谷本庄平 宇都浩一郎
プロデューサー:高城朝子 三浦尚
制作統括:久保健一 斎藤倫雄
制作協力:テレビマンユニオン
備考:ゆとり教育とその中心人物だった元文科省役人・寺脇研を礼賛する番組。不祥事続きの文科省を持ち上げる様な番組を、何故今、放送するのか。とても違和感。しかも、寺脇は天下り援交役人の前川喜平と組んで安倍政権叩きをやっている人物。
【後半に続く】
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます