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第7課 御受難と御死去(7)御死去後の出来事

2018-05-07 00:38:15 | 新・旧約聖書まとめ
浦川和三郎司教『新約のはなし』1949年、中央出版社

第7課 御受難と御死去(7)御死去後の出来事

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○御死去後の出来事をお話ください。
△御主が最後の息をお引き取りになったとき、神殿の幕(聖所と至聖所を隔てる幕)は2つに裂け、地は震い、巌は破れ、墓は開け、死者は幾人も復活しました。
監視をしていた百夫長はこれらの奇蹟をみて

「この人は義人であったな、実に神の御子であったな」

と言い、その場に立ち会ってことの次第を見たユダヤ人も、皆痛悔の胸を打って家に帰りました。

 翌日は過ぎ越し祭の大安息日でした。

 死体をそのまま十字架に遺しておいては、この聖日をけがすわけになりますので、夕方兵士が来て、二人の盗賊の脛を打ち砕いて絶息させました。

 時に、イエズス様はもう死んでおられましたので、脛は折らなかったが、槍をもって御脇を突き刺しました。

 すると、傷口より血と水とが流れ出ました。

 いよいよ御主は御死去になりました。よって、ニコデモとアリマテアのヨゼフという身分の高い二人の弟子が来て、御死骸を恭しく十字架より下ろし、香油を塗った布きれに包み、巌をくりぬいた新しい墓に、御主を葬りました。

 イエズス様が、かねてより、
「死して3日目に復活する」
と仰っていたことを思い出した司祭長等は、
 復活されては大変だというもので、墓の蓋石に封印を施し、番兵を置いて墓を守らせました。

教訓

 御主がこのようなまでに悲惨な苦しみを堪え忍んで御死去なさいましたのは、私等を深く深くお愛し下さったからであります。

「友のために生命を棄てるより勝れたる愛はない」
(ヨハネ13の15)

とおっしゃったことがありますが、今や、友どころか、この卑しい罪人のために、あのような苦しみを凌いで御死去なさいました。

 このような驚くべき愛を思いましては、誰かイエズス様を愛せずにいらせましょうか。イエズス様のためには、どのような苦しみでも喜んで耐えしのばずに居られますでしょうか。


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