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救われる為に必要なこと

2022-08-04 12:04:02 | その他
 もっとも大切なことは、この世の救いではなく、霊魂の救いです。もっとも恐れなければならないことは、この世の災難ではなく、霊魂の破滅です。死後、救われないことです。

 それを避けるには、どうすればいいのか。大罪(mortal sin=霊魂の死に至るような罪)や小罪を避けること。キリストや聖人たちに倣った生き方をすること、善人になること、自分の中の悪い人格を、できる限り早く直しておくこと、これには何年もかかるでしょうが。カトリック教会に属し、ミサ参加も含めて、その教えに従うことも言うまでもありません。

 そして、自分の人生のうちの少なくとも2-3年は、カトリックの善い伝統を学ぶ為に割くことでしょう。カトリックの伝統を書いたブログやサイトは複数存在しますから、それらをよく読んだり、昔の公教要理を読んだり、特に大事なことは、なるべく多くの聖人伝を読むことです。そういったカトリックの伝統漬けの期間が、自分の人生の中に最低2-3年でもあれば、どういう状況ではどんな判断をすればいいのか、どういう局面では何をすれば正しいのか、人に聞かなくても自ずとわかってきます。やるかやらないかは、自分の克己心や勇気の問題にしても、とりあえず、自分の心の中に善悪の基準や指針ができます。

 ロザリオを唱えることも大切です。毎日、唱えましょう。

 スカプラリオや土曜信心も勿論善いことですし、私も前者は身につけていますし、後者もかつてしたのですが、これに頼りすぎることは、お勧めはしません。スカプラリオを毎日肌身離さず身につけていようと、自ら選んで悪い生き方をしているならば、おそらくその人は救われないでしょう。スカプラリオも土曜信心も、聖母の約束です。そして、お決めになるのは、天主です。教会法の原則では、上位法と下位法が矛盾するときは、上位法が優先されます。大きく罪な生き方をしているならば、たとえスカプラリオがあっても、天主は聖母の約束を破棄してしまい、その人を地獄に落としてしまうこともおできになるでしょう。スカプラリオは、言わば保険のようなもの、何かあった時の救命具のようなものであって、信仰はやはり、根本が大事でしょう。

 と、ここまで、少しだけ、霊魂の救いについて、私の思うところを書きました。

 このブログでは、カトリックの伝統に関する良書の紹介をしています。余力を以って、カトリック信者が、これからの時代をどう生きればいいかの時事関連の情報や記事も載せているつもりです。私自身の記事の中に、霊的な記事が少ない傾向があるのは自分でも知ってはいましたが、これら上述のことを理解している前提で、書いているつもりでした。

 私が何か霊的なことを書いても、それは過去の聖人や教理などの劣化コピーでしかありません。しかし、過去の聖人は、今の時代の難題に対して、物理的にどう対処すればいいかまでは言っていません。それは霊的な指針にはなっても、です。キリスト者とて、霞を食って生きるわけでもありませんから、霊的なことは、聖人の言葉や聖人伝、過去の良書の紹介に任せて、私自身の記事は、今現在の時事にウェイトを割いてきたつもりでした。そういう面の解説も、これからなお、必要であろうと思っています。

 

 


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