『シュステル枢機卿 - 模範的な司牧者』カスティリオニ神父・デルコル神父共著
◆21、晩年の活躍
つねに健康で、大活躍をしてきたカルディナルも、70才の声をきくと、少しずつ疲れを感じはじめてきました。ほとんど、かけ足で登っていた階段も、休み休み登るようになりました。それにしても、かれは生涯の最後の年もまた、視察のために、村に出かけて行くのです。
今度ばかりは、さすがに説教ができませんでした。そのうち、司祭叙階金祝(50周年記念)の日がやってきました。みんなは、大喜びで祝いました。と、とつぜんそのとき、すばらしい声で説教しはじめました。まるで生きかえったかのようです。
でも、教皇特使の命をうけて、南イタリアのサレルノ市で行われた、教皇聖グレゴリオ7世700周年記念の盛大な式典にあずかってから、急にからだの衰弱を感じました。
帰途教皇さまにあいさつをして、ミラノに着くと、ふたたび視察をつづけました。それにしても、ジョベンツァーナ教会の階段を、もうひとりでは登れませんでした。かれは、ふたりの供に支えられながら、視察をつづけました。次にブリアンツォーラ村の視察もしました。が、これが最後となったのです。
(写真:サレルノ市から帰る途中教皇ピオ12世に報告するシュステル枢機卿)
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◆21、晩年の活躍
つねに健康で、大活躍をしてきたカルディナルも、70才の声をきくと、少しずつ疲れを感じはじめてきました。ほとんど、かけ足で登っていた階段も、休み休み登るようになりました。それにしても、かれは生涯の最後の年もまた、視察のために、村に出かけて行くのです。
今度ばかりは、さすがに説教ができませんでした。そのうち、司祭叙階金祝(50周年記念)の日がやってきました。みんなは、大喜びで祝いました。と、とつぜんそのとき、すばらしい声で説教しはじめました。まるで生きかえったかのようです。
でも、教皇特使の命をうけて、南イタリアのサレルノ市で行われた、教皇聖グレゴリオ7世700周年記念の盛大な式典にあずかってから、急にからだの衰弱を感じました。
帰途教皇さまにあいさつをして、ミラノに着くと、ふたたび視察をつづけました。それにしても、ジョベンツァーナ教会の階段を、もうひとりでは登れませんでした。かれは、ふたりの供に支えられながら、視察をつづけました。次にブリアンツォーラ村の視察もしました。が、これが最後となったのです。
(写真:サレルノ市から帰る途中教皇ピオ12世に報告するシュステル枢機卿)
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