ケアトリハ

介護とリハビリの仕事をしている方、目指している方、介護やリハビリってどんな世界なの、という方に読んでいただきたいです。

血管を若く保つためには…

2020年02月13日 | 医療
お年とともに血管が硬くなることで、「動脈硬化」が進んでいきます。
血管が硬くなる原因には、さまざまな理由があります。 そんな中で、多くの皆さんが、心がけることでどうにか予防に近づけられることがあります。

それが、「有酸素運動」です。

有酸素運動とは、比較的軽い負荷の運動で、公園やプールでの「ウォーキング」や「自転車エルゴメーター」など、無理のない範囲で長い時間運動をし続けることができるような、そんな運動のことです。
有酸素運動を続けると、じっとしている時よりも血流が増えますよね? この「血流」がとっても大切なのだそうです。

血液の流れが勢いを増すと、血管の内側の壁に血液が「こすれて」あたります。 血管の内側の壁のことを「血管内皮細胞」といいます。
内皮細胞に血液が勢いよく「こすれる」と、内皮細胞は大喜びします^-^
大喜びした内皮細胞は、一酸化窒素(NO)という物質をよりたくさん産生します。
このNOが、とっても大事なのです。

NOは、血管を「ふわっと柔らかくしてくれる作用」を持っています。
ふわっと柔らかくなった血管は、カチカチの状態の時と比べ、心臓から流れてくる血液をふわっと受け止めてくれますから、その分 血圧が少しだけ下がる方向に作用します。

難しいことをお伝えしておりますが、結論から申し上げますと、「有酸素運動で血液の循環をよくすると、そしてそれを継続すると、血管が若返るようになる」ということです^-^

この文章をご自宅で、ソファーに腰かけて、おつまみを召し上がりながらの動脈硬化が気になる皆さんは、どうぞ今度のお休みの日には、ウォーキングを10分程度でも行ってみてください^-^ 血管を若い状態で維持することは、脳梗塞や心筋梗塞などの予防にもなります。

いつまでもお元気な状態で過ごして、ピンピンコロリを目指しましょうね^-^

貯筋は今のうちから

2020年02月13日 | リハビリ・医療
車のない時代は、歩いて出かけていました。
洗濯機のない時代は、洗濯板でゴシゴシと洗濯していました。
エレベーターのない時代は、階段を使って昇り降りしていました。
パソコンのない時代は、手作業で仕事をしていました。

便利な世の中になればなるほど、人が運動する機会は減っていきました。
「便利を求める」ってことは、「運動したくない」ってことなのでしょうかね^-^?

リハビリ、中でも理学療法士は、患者さんや利用者さん達の運動機能や、身の回り動作の能力の維持や回復を目指してプログラムを組み立てます。
基本的には「筋トレ」を行ってもらい、基礎基礎体力などの底上げを図ります。
便利な世の中になってしまった現代人の場合、すでに筋力・体力は落ちていることがあるため、病気や障がいでさらに筋力・体力が落ちているように思います。 そのような方たちに筋トレプログラムを行っていただきます。

そんな中、「若い頃から畑でせっせと働いていた」という90歳代の男性・女性の患者さんには、今でも筋力・体力がモリモリ維持されている、という患者さんもいます。 そんな患者さんたちは、リハビリの効果が早々に出てきます。 すぐにでも元気な状態に回復して、スタスタと歩いて帰っていかれます。 すごいなぁと思います^-^;

団塊の世代の皆さんをはじめ、これから高齢者になろうとされている皆さん、「貯筋」はしっかりとしておきましょうね^0^