HYBRID WOLFと暮らす

ハイブリッドウルフとの生活で、彼らHybridwolf特有の生態を記録した日記である。

散歩でわかるアルファの立場

2005-04-27 00:22:35 | 
一時スコール

散歩は主人としての立場を主張する場。それはリードをつける時点から始まる。それは”おいで”と言って
来させ、”待て”で、リードを付けるまで動かせない。

そして出発し、主人の好きな方向へ、好きな速さで、好きなときに止まる。

彼らは本来、リードに繋がれて引っ張られる動物では勿論ない。彼らを好きなように散歩するには、彼らの性格が大きな鍵である。幸いにして彼らの性格は荒っぽくなく、特に雄の彼は若いわりに落ち着いている。臆病な性格であるゆえ、主人(アルファ)である者の後にしか進まない彼ら本来の本能も幸いしている。(ただし全ての状況で共通して言える事ではないのは言うまでもない)

今日の散歩で心無い者により道の真ん中に捨てられた、中身がまだ入った”午後の紅茶”のペットボトル。
彼はそれを見つけるや否や、すばやく咥えて味わおうとした。俺はもちろんこれを奪い取らねばならなかった。アルファである証を彼に見せ付ける機会が、とっさに訪れたのだ。彼を両足で押さえ込み、強く噛み付いているペットボトルの頭を手でつかみ、わがままを言うような唸り声をあげる彼からそれを奪い取ろうとする。一秒また一秒と奪い取るのに手こずるにつれ、彼は唸り声を強くしてくる。引き下がってはダメだ!
いきなり牙を向けてきたら・・・・・という恐怖を無理やり殺し、彼の殺気を上回る殺気で、少しずつ彼の戦意を損失させて口を開かせていき、奪い返す事に成功した。

彼の戦意もまた純粋で、分かりやすく出来ている。時間をかけるにつれ、彼の戦闘オーラは段階を上げ増してくる。彼からアルファの座を維持する勝負においては、時間をかけては駄目なのである。時間をかければかけるほど、アルファの座を維持するのは難しくなる。勝負は常に一瞬で決着をつけねばならないのだ。