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Retro-gaming and so on

スーパーリアル麻雀プレミアムコレクション

そもそも、NEO GEOと言うハードウェアが良く分からない。作ったSNKと言うメーカーも良く分からない。
SNKはある種、老舗のアーケードメーカーと言えばそうだが、特に何らかのヒット作があった、って印象もない。ファミコンに参入してはいたが、やっぱり「すげぇ知名度があるヒット作があった」って記憶もない。ナムコ、タイトー、セガに比べると全然知名度は低かった筈だ。
そんなSNKが何をトチ狂ったのか、コンソールビジネスに参入する、ってぇんで「売れるのか?」とか思ったモンだった。
1990年にNEO GEOはデビューする。コンセプトは「アーケードで駆動してるゲームそのものが家庭で遊べる」だったと思う。ホント全然注目してなかったんで、うろ覚えなのはごめん。いずれにせよ、アーケードゲームファンの「夢のマシン」と言うコンセプトはそのままだったんだろう。しかしながら、SNKのゲームがゲームセンターで駆動してた記憶もない。代わりにレンタルビデオチェーン店であるGEOに筐体が置いてた記憶しかない、んだ。
GEOだからNEO GEOが置いてたのか?とか思ったんだが、特にSNKと資本提携は無かっただろう。洒落なのか?良く分からん(笑)。
当時は格闘ゲームブームだったんで、NEO GEOのローンチタイトルではないが、SNKの「餓狼伝説」なんかもそこそこヒットしてた事も知ってはいた。でも僕は特に格闘ゲームが好きだったわけでもないし、男臭くてムサいゲームしか出ていない(笑)、NEO GEOには大して食指は動かなかったんだよな。
当時のガキ共が「NEO GEOが欲しい!」とか言ってたのも知ってたが「それほどのモノかいな?」とか割に冷めた事を感じてたんだ。まぁ、ガキ共が憧れたのは「ゲーセンのゲームそのままで家庭で遊べる」って部分だったんだろう。
しかし、ぶっちゃけ、個人的な感想としては、割に「すぐに時代遅れになるマシンじゃねーの?」とか思ってたんだ。1990年だと、ワークステーション市場ではCPUがRISCに切り替わってきていて、もはや「そこそこの値段がする」マシンだとRISC CPUベースのマシンじゃないと説得力が出ないんじゃないか、とか思ってたんだ。
実際、ある意味、NEO GEOは単に「デカいメガドラ」「速いメガドラ」程度のスペックしかない。当時既に時代遅れの感があるモトローラ68000をCPUとして採用している。メガドラで使われてるヴァージョンより速い、つまりSHARPのX68000のCPUの速度に近いがそれだけ、だ。Z80も積んでるし、音声周りはYAMAHAのチップを積んでるし、実は回路構成自体はあんまメガドラと変わらん。変わらんのに本体価格が58,000円、カートリッジの値段は最低で30,000円もする。
そんな機械が売れるわけがないんだよ(笑)。業務用ならアリだが、フツーに考えて、家庭に入ってくるのは無理ゲーだ。
とか、なんかマニアに殺されそうな事を書いてるが(笑)。いや、しかし事実だ。

NEO GEO。その意匠もデカいメガドラだ。

SNKが継続的に「面白いゲーム」をリリースし続けられる保証はなかった。ファミコンの経験からすると、明らかにハドソンよか劣ってるんだよな。ハドソンは「ゲーム作成能力が優れてた」からPCエンジンが出来た。でもSNKがそれに匹敵すると思う?

そして1998年、誰が望んだのかサッパリ分からんが、NEO GEOブランドで携帯型ゲーム機が出る。その名もNEO GEO Pocketだ。


いや、ホント意味が分からん。そもそもNEO GEOのコンセプトってのは「業務用のゲームと全く同じモノが家庭でプレイ出来る」だったんじゃないのかい?携帯ゲームにする時点でそのコンセプトは揺らぐだろ?どう考えてもおかしな開発決定でしかない、んだ。
個人的に言わせてもらえば、ATARI Lynxも意味不明なマシンだったが、輪をかけて意味不明なのがこのNEO GEO Pocketだ。
発売から3年くらいしか持たなかったハードウェアだが(発売元のSNKが結果倒産する為)、70本前後のソフトウェアがリリースされている。リリーススケジュールで考えるとATARI Lynxの2倍程度、だが、どっちにせよ商品としては低いレベルの争い、となる(笑)。まぁ、敢えて言うと、ATARI Lynxよか遊べるタイトルが多いかな、って程度だ。

しかし、NEO GEO Pocketの面白いトコ、ってのはアーケードゲーム屋の流れを組んでるせいか、いわゆるアダルトゲームに関しての制限が無かった辺りだろうか。要は脱衣麻雀とか、そのテのゲームに対して任天堂やソニーみたいな制限が入らなかった。そこだけ、は褒めていいと思う(笑)。
結果、NEO GEO Pocket専用のアーケード出自の「スーパーリアル麻雀プレミアムコレクション」、なんと携帯ゲームのクセに珍しくホンマモンの脱衣麻雀になっている(笑)。



まぁ、脱衣、たぁ言っても下着姿まで、ってのが殆どで、往年のゲーセンの脱衣麻雀みたいに、パンツまで脱ぎます、ってトコまでは行かない。
ただし、キャラによっては、ブラジャーまでは脱いでくれる模様だ。


ゲームボーイアドバンスではあり得ない脱衣麻雀になっている(笑)。
とは言っても所詮携帯ゲーム機。そんなに高解像度で脱いでくれるわけじゃねぇけどな(笑・※1)。

※1: NEO GEO Pocketの解像度は160×152程度で、ゲームボーイの160×144より若干良い程度、でしかない。
なお、カタログスペック的にはセガのゲームギア(480×146)が一番高解像度だ。
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