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Retro-gaming and so on

うまかっちゃんはさほどうまくない

前回書いたが、昨年後半が私的に物凄く忙しくなった。
忙しい、って事は深夜作業もある、って話で。
当然夜食として何か食べなアカン、って話になる。
そこで、マイブームって言って良いのか知らんが、最近はインスタントラーメンをまとめ買いして夜間にすする、なんつー、ちと健康に悪い事をし続けている。

ところで、ガキの頃を除くと、実は普段はずーっとインスタントラーメンとは縁の無い生活をしてたんだ。
自炊好きなんだけど、ある程度食事は作れちゃうんで、ラーメンにせよ、インスタントに頼る事はほぼ無かったんだ。
たまに「無性に食いたくなる」時があって、そういう時には一食だけ買って作って「まぁこんなモンか」ってぇんで欲求を昇華し、そしてまたインスタントと縁のない生活へと戻る、と。
だからこれだけ比較的インスタントラーメンのお世話になる、ってのは僕の人生では非常に珍しい。
それでちと異変に気づいた。

なんかスーパーに置いてるインスタントラーメンの種類が減ってないか。
インスタントラーメンはインスタントラーメンで「色々種類があって」選べるのが楽しみなんじゃないかな、とか思ってたんだけどさにあらず。なんか「商品のバリエーション」が凄く減ってるような気がしてんだ。
あれ、うちの近所のスーパーだけ、の話なんだろうか。
例えば古典的なインスタントラーメンだと、僕の記憶では一番評価が高かったのは日清食品の「出前一丁」だった。ところが、定番商品だと思ってたんだけど、置いてない。あれ?って思う程置いてないんだ。

 
一方、明星チャルメラは置いてある。
僕の記憶ではチャルメラと出前一丁は支持率から言うとライバル関係で、片方があればもう一方は「必ずある」と思ってたんだけど、違うんだよなぁ。出前一丁がスーパーの棚に見つからないんだ。
反面、(比較的)新商品はメーカーのプッシュがあるのか置いてはあるんだけど、よく分からん。
いずれにせよ、昔は「いろんな商品がよりどりみどりだった」記憶があるんだけど、今はかなり違うんだ。インスタントラーメン棚が縮小傾向で寡占化してるように見える。
インスタントラーメンクライシスだ。
みんなの近所のスーパーはどうなってる?

「インスタントラーメン」の主戦場は、ひょっとしたらコンビニに移ってるのかい?
コンビニとメーカーの「コラボ商品」のネタは割に良く見かけたんで、「✗✗コンビニでしか買えません」商品の方が支持を受けてる世の中なのかもしんない。
あるいは、既に「インスタントラーメン」の購買は通販に頼る、ってのが大きくなってんのかも。
いずれにせよ「スーパーで買えるバラエティが少ない」以上、望む商品を入手するには通販に頼らざるを得なく、みんなそうしてんのかな、とか不思議がってたんだ。

さて、そう言ったわけで、まずは「スーパーで買えなくなった」日清食品の出前一丁をネットで購入してみた。これがクラシックなインスタントラーメンでは一番旨かったような記憶があったんだが・・・・・・。
しかし食べてみてガッカリした。「こんなエッジが効いてない味だったっけ?」と(笑)。あれ、思い出が美化されてたんかなぁ。なんとなく印象としては「明星チャルメラ」に劣る味、だった。あれ、これじゃあスーパーに置いてくれないんじゃ?とまで思ったんだ。
とまぁ、明星チャルメラから始まって、いくつかのインスタントラーメン試食の冒険の旅へと出るのである・・・・・・「どこかに理想のインスタントラーメンがある筈だ!」と。
ごめん、基本、凝り性なんだわ(笑)。

さて、皆さんご存知の通り、インスタントラーメン三大メーカーと言えば日清食品、明星食品、東洋水産だ。恐らく次点がエースコックなんだろうけど、エースコックは多分カップラーメンしか作ってないような気がする。気がするだけだが。
そしてここにハウス食品が参加してた筈なんだ。
ハウス食品、って言えばカレールーで有名だけど、インスタントラーメンも作ってた。ところがハウス食品製のインスタントラーメンを全く見かけない。
あれ、どこに消えたんだ、と。

ハウス食品が作ってたインスタントラーメン、ってのは常に革新性があって、インスタントラーメンの大手三社と違い、とんでもない企画力で「斬新な商品」を作り世を沸かせていた。
いつぞや書いたけど、全国的に「博多ラーメン」、つまり、白く濁ったスープが広まる前に先手を打つように「白湯スープ」と呼称したインスタントラーメン「王風麺」を製造・販売。とんこつラーメンのラーメン屋が出来る前に「街のラーメン屋」で食べられない白湯スープを初めて王風麺で食した人も多いんじゃないか。
また、「つけ麺」なんぞが市民権を得る前に、ハウス食品の「つけ麺」を先に食べた人も多い筈。これも、「夏なら冷やし中華」と言う常識の中で、なおかつインスタントラーメンでの冷やし中華が鬼門な中で、いきなりハウス食品が「インスタントラーメンで冷たいつけ麺」を出して、市場大びっくり、ってカンジだったと思う。
かつてのインスタントラーメン界での進取の気概の塊。
ハウス食品のインスタントラーメンってのは業界の「スタンダード」を一歩先へと進めるおっそろしい商品ばっかだったんだ。
そのハウス食品のインスタントラーメンがスーパーから消えてるんだ。

んで、ネット検索してみると一応ハウス食品は数は少ないが今でもインスタントラーメンを作ってるとの事。しかしスーパーに入ってなければやっぱ通販で買うしかない。
僕はとんこつラーメン大好きっ子なんで、じゃあ、ってぇんで「うまかっちゃん」と言う商品を購入する事にした。

 
なんせあの「王風麺」を作ったメーカーだ。今はフツーになった「白く濁ったとんこつスープ」でもかつての冴えが見える味を作ってるだろう、と期待してたんだが・・・・・・。
ところが食してビックリした。激マズなんだ(笑)。ハッキリ言うと、人生で食したインスタントラーメン、どれと比較しても最下位だ。ワーストワンだ(苦笑)。
えぇぇぇぇ。ハウス食品どうしちゃったの?やたら薄くコクがないスープ。最悪な事に付属の香味油が臭い。とんこつラーメンのとんこつ臭の悪いトコだけを抽出したような匂いだ。これじゃ香味油じゃなくって臭味油だ。
なんてこったい・・・・・・これがあのハウス食品が作ったインスタントラーメンなんか・・・・・・。ハウス食品のレベルが下がったのか、はたまた王風麺も単なる「美しき思い出」だったのか・・・・・・。
あまりにヒドかったんで、もうハウス食品のインスタントラーメンを応援する気がなくなってしまった。
昔日の記憶は記憶だけ、にしときゃよかった、と言う話だ。

※: ちなみに、現時点だと明星食品の「中華三昧 北京風香塩」が一番旨い。

 
高いだけあって旨い、って言い方も出来るが、いずれにせよ、これもスーパーで見かけなくなっちゃったブランドだ。
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