見出し画像

Retro-gaming and so on

リング

僕は結構、映画「リング」は好きだったんだけど、龍虎氏のテイストには合わなかったようだ。
っつーか、多分、今初めて観る人とリアルタイムで観た人だと感想が変わってくるのかも、とちと思った。
その辺、解説してこうかな、と思う。

傑作ホラー小説「リング」だけど、都合4回映像化されている(※1)。

 

1回目はフジテレビ「金曜エンタテイメント」の2時間ドラマ版、2回目は角川映画版、3回目はフジテレビの連続ドラマ版、そして4回目がハリウッド映画版、だ。
んで、結論から言うと、(ほぼ)原作準拠で、完璧な映像版は1回目の「金曜エンタテイメント」版だ。
いや、これはほぼ完璧なんだよ。だから後続作品はどうしてもこれを超えるか超えないか、と言う話になっちまう。

ところで、傑作ホラー小説「リング」だけど、最初にこれが出版された時、割に「知る人ぞ知る」小説だったと思うのよね。「出版と同時に大ヒット!」ってワケじゃなかったと思う。
面白い小説なんだけど、角川が力入れて宣伝してました、ってカンジではなかったと思う。
何でだろ?

リングが初めて出版されたのは1991年。この年分かるだろうか?そう、角川お家騒動って言われる事件の真っ最中だったんだよ(笑)。
この時期って角川映画が斜陽になって、角川春樹と角川歴彦の対立が表面化しだした時なんだよな(笑)。
つまり、そんな中、いくら出版物が面白くても、いわゆる角川商法をやる余裕が角川書店にサッパリ無かったんだ(笑)。往年の角川春樹だったら「即・映画化だ!」とか言いそうなんだけど、全くそういう事が無い、ってくらい社内はガタガタだったんだろう(笑)。
んで、ある意味、小説「リング」は角川のコンテンツとしては長い間塩漬け状態だったわけ。
それに光を当てたのがフジテレビだったんだよな。1995年、「リング」はテレビで初めて映像化される。
ハッキリ言うと、人々が小説「リング」を知ったのはこのフジテレビの2時間ドラマ版で、だったと思う。例に漏れずに僕もそうだった。番宣での原田芳雄の「これは殺人予告のメッセージだ」と言うセリフがなんとも格好良くって「どんな話なんだろ?」って期待大になってたのは僕だけじゃない筈だ。



1992年に角川歴彦氏は角川書店を追い出され、主婦の友社に合流、翌1993年に角川春樹氏はコカイン密輸容疑で逮捕、角川歴彦氏が角川書店に出戻って社長になる。
でも圧倒的に角川春樹氏の方が「面白さ」に対しては嗅覚が働く人でしょう。角川歴彦氏にはそういう「センス」は全く無く、「リング」初映像化をみすみすフジテレビに許しちゃうんだよ(笑)。繰り返すけど、小説「リング」の面白さを人々に広く知らしめたのは最初のフジテレビ版であって、角川書店は殆どノータッチだったんだ。
言い方を変えると、ドラマ化した「リング」で角川書店自身(翻ると角川歴彦氏)が「初めて」リングの面白さに気づき、「映画化せねば!」ってなったんじゃねぇの、と言う(笑)。多分そうだろ。
そしてリングは角川歴彦時代の角川映画最大のヒットとなり、そして「唯一の」ヒットとなるんだ・・・(笑・※2)。
しかし、歴彦時代にはリングの他ではマトモな小説は一本も当たらず、ラノベ出版社/深夜アニメ企画社へと落ちぶれていくのはみんな知っての通りだ(笑・※3)。

さて、映画「リング」は1998年に公開される。1995年のフジテレビ2時間ドラマ版の3年後の登場だ。
もう一回繰り返すけど、「小説の映像化」って意味ではフジテレビ2時間ドラマ版はほぼ完璧で「撮り直す」必要性が殆どない「完璧」な出来だったと思う。僕も映画で「リング」をやる、って聞いた時、「アレを超えられるのか?」とちと不安視してた事を記憶してる。一介の視聴者でさえそう思うんだから、製作者側のプレッシャーってのは結構大きかったんじゃないか。
ちなみに、ここにもう一つ要素が加わるんだ。龍虎氏のコメントを拾ってみよう。

  • 当時すでに「らせん」が発表されてたのか分からないんだけど、終盤、竜司の前に現れた貞子が赤ちゃんを手にして高野舞の中を通り過ぎ、抜けてきた時には赤ちゃんを手にしてない・・という演出があるんだけど・・これ「らせん」の伏線にしてあるやん!ドラマ版で続編も構想してあったのか・・

実は「らせん」と言う小説は二時間ドラマ版放映の約1週間前に発表されている。実際、ドラマ終了後、視聴者プレゼントとして「らせん」が出されてたんだ。
ところで、2時間ドラマ版の脚本を書いたのが、当時「NIGHT HEAD」と言うドラマの脚本を書いた飯田譲治。実は当時の、「リング」の映画のパンフレットに飯田譲治氏の述懐が書かれてたと思うんだけど、彼は「らせん」の草稿を入手してて「読んでた」と思うんだ。
で、実は飯田譲治氏が「映像化したい!」って真剣に思ったのはむしろ「らせん」だったらしい。それもあって、角川が「映画化」する際に、「らせん」の監督・脚本をやる事に相成ったわけだ・・・・・・しかし、併映の映画「リング」のせいで、これがちと歪んじまうんだよな。後述するけど、らせんは結果「詰め込み過ぎ」でこれもなんだかサッパリ分からん映画になってしまう(※4)。

いずれにせよ、原作のテイストを活かしたヴァージョンが観たい、となれば最初のフジテレビ2時間ドラマ版以上のブツは無い。竜虎氏のコメントと合わせて見ていってみよう。

  • 主役の高橋克典が予想外に良い(上の画像では良さが分からないが)
     キミ、売れるんじゃない?こんな程よく自然な演技が出来る人だと知らなかった(大げさな役が多かったせいか?)。会話の中での演技のタイミングが実に良いんですよ。この自然なタイミングってのが・・最近のくっさいドラマには無いと思うんですけどどうなのかなぁ・・
殆ど改変が無い主役、新聞記者・浅川和行役の高橋克典。



そう、後年のドラマ、「サラリーマン金太郎」とか「特命係長 只野仁」等の主演作が有名で、高橋克典はそれら主人公が当たり役になるんだけど、実はこの「リング」で初めて主演になったと思う(それ以前はチョイ役とか脇役にしか恵まれていない)。
だから人々に俳優・高橋克典を初めて印象づけたのは、間違いなくこの2時間ドラマ版「リング」だ。龍虎氏が言ってる「キミ、売れるんじゃない?」ってのは、このドラマを観た監督業やプロデューサ業の皆が思った筈だ(笑)。
うん、ホント、この作品以前に「高橋克典」って役者は殆ど知られてなかったと思う。言わばこのヴァージョンの「リング」は彼の出世作だな。

  • 竜司役の原田芳雄もナカナカ良い。原田芳雄と言えば実写版「美味しんぼ」の品のない海原雄山で悪い印象しか無かったけど、このドラマでは原作のイメージとはちょっと違うんだけど「コレはコレでアリ」って感じの味のある演技で良い。

こっちはかなり改変が入ってる。原作では高山竜司は浅川和行の高校の時の同級生で、同じ大学の医学部に進むが、大学に入り直して哲学科に進んだ変わり者。
一方、2時間ドラマ版は浅川和行より年上で、怪しい(笑)超心理学部の教授、って事になっている。原作では独身を貫いてるが、こっちは既婚者。しかし妻が「何者かに殺されて」その殺人事件の第一容疑者となる。
主人公の浅川和行は、高山竜司の無実を訴えるキャンペーンを新聞で張った為、結果社会部を追われてしまう。そういう「因縁の相手」として高山竜司は設定されていて、これはなかなか「良い」改変になってる・・・っつーか不自然さがない。



なお、原田芳雄は僕が大好きな役者で、なおかつ僕より上の世代だと、俳優「松田優作」の演技に影響を与えた俳優じゃないか、と捉えられてるらしい。
また、竜虎氏とこの辺は意見が違ってて、

実写版「美味しんぼ」の品のない海原雄山で悪い印象しか無かった

むしろ、「美味しんぼ」(唐沢寿明版第一作)だと当たり役だ、とか思ったんだよね(笑)。
と言うのも二作目以降の例えば江守徹とか、松平健とかだと、「確かに漫画版の海原雄山に見える」んだけど、「海原雄山コスプレ」にしか見えない。
一方、原田芳雄のそれってたしかに最初は「アレ?」って違和感があるんだけど、実は「品のない」「野蛮なカンジの」海原雄山、ってのはまさしく初期美味しんぼのソレ、なんだよ。
美味しんぼって漫画だと海原雄山ってキャラクターはブレてて、巻数が進むに従って「人格者」に変貌していくんだけど、初期の海原雄山の設計ってのは違ってたんだよな。「粗野」で「権威主義者」。その「初期海原雄山」を原田芳雄は「コスプレ無しで」演じきってたんだよね。
そういう「コンセプトを体現化出来る」、稀有な俳優が原田芳雄なんだ。
なお、フジテレビの唐沢寿明版の「美味しんぼ」の第一作は、原作者の雁屋哲が監修として参加してる。言い換えると原田芳雄版「海原雄山」は原作者のお眼鏡に適ってた、って見ることが出来る・・・でも多分、視聴者には不評で第二作からは降ろされたんだろうなぁ(笑)。すんげぇ残念だった(笑)。
江守徹も悪くないんだけど、演技が大げさなんだよなぁ(苦笑)。

  • 高野舞役の女優さんがナカナカ良い。どっちかって言うと、こちらの方が貞子的な神秘性を持ってる感じだったかなぁ。

うん、清楚なカンジだけどどことなくエロい(笑)。



演者は濱田万葉さん。

  • 貞子の特に井戸のシーンで特に顕著だけど・・貞子がキャピキャピしてる。特に笑い声が・・。あと、顔が幼いのに巨乳すぎる。うーん、ちょっとイメージと違うんじゃないかなぁ

史上初めて貞子を演じたのは三浦綺音。この人、実は女優でも何でもなくって、ヌードモデルとして有名だった人。貞子も丸裸になって体当たりで演技してて素晴らしい・・・っつーか、テレビで裸になれた、ってぇんだから1995年くらいまでは日本も「マトモな感覚」を持ってた、って事だ。そして裸だろうがコワイ(笑)。



この貞子も非常に原作準拠だ。実は染色体的には「山村貞子」ってのは「男性」なんだ。睾丸性女性化症候群、つまり半陰陽ってのが原作の貞子で、映画版「リング」ではこの「不幸に不幸を重ねてる」貞子の設定はない。
また、映画だと「リング0」(※5)以外だと山村貞子は「不気味な化け物」の印象だけど、実は原作見てみれば分かるけど、山村貞子ってのは「美人」なんだ。なんせ「女優になりたい」って夢を持つほどだったから、だ。その「美人の定義」ってのは人によって違うだろうけど、三浦綺音は原作通り、とは言わんでも、かなりイメージに近いんじゃないか、とは思う。

  • 井戸でやらかした医師の罪の告白シーンが「舞台役者じゃないんだから」というような大仰な芝居でゲンナリする。んな喋り方するやつおるかい!

いや、実は舞台役者なんだ(笑)。その通り、だ。



演者は田口トモロヲ。確かに舞台俳優だ。
映画「鉄男」で知名度を得る、んだけど、この時期ってなんつーの、「カルト俳優」扱いだったように覚えてる(笑)。あと、ホラーって言えば田口トモロヲ、とかさ(笑)。

さて。キャストは以上の通り、として。

  • ビデオ再生のシーンが今まで観たどの作品よりも(ベタで)怖い。いや、コレよコレ・・原作で「まるで濡れた赤ん坊を実際に手にしたような感覚」とかって表現があるんだけど、マジで持たせてしまう、方言で話しかける老婆を実際に高橋克典の背後からヌゥっと登場させるなど「そのまま出すんかい!」って言いたくなるけど、これが効果的なんですよね。まさかの演出でギョッと出来ます。
この「呪いのビデオ」の出来がいいんだよ。これもほぼ「原作準拠」だ。完璧な映像化、と言える。



以前書いたけど、ホラーはロジカルな物語だ。「リング」は古典的なホラーの構造に則っていて、読者の「ロジック」をミスリーディングしていく。オチはいわゆる不条理ホラーに則った破滅型なんだけど、それ以外は極めて(結果、間違っているけど)ロジカルで、ミステリ仕立てで「呪いのビデオの謎」を解き明かそうとする。そして「呪いのビデオ」でさえ「謎解き」の道具なんだ。
浅川和行・高山竜司コンビはこの「呪いのビデオ」が誰が、何の目的で作ったのか探ろうとする。最初はテレビ局の「電波ジャック」の可能性さえ考える。ところが、ビデオには「謎の黒幕」が定期的に挿入される。これが「まばたき」なんじゃないか、と高山竜司は気づき、この呪いのビデオが「マトモなカメラで撮影されたもの」じゃなく、「念写」じゃないか、と気づくわけだ。念写が出来る以上、作成者は超能力者じゃないか、と疑う・・・ってのが「ロジック」の流れだ。
いずれにせよ、フジテレビ版はこの流れを完全にトレースした。そして「呪いのビデオ」を完全に再現した以上、「最映像化」をするスタッフの考えは、余計「これ」を超えるのが難しい、って結論に相成ったんじゃないか・・・・・・。

と言う辺りで映画「リング」の話へと移ろう。
まず監督は中田秀夫だ。この人はそれなりに才能がある監督だと思うんだけど、映画「リング」を撮った時にはまだキャリアはそこまで長くなかったんだ。これ以前に撮ったホラー映画「女優霊」である程度評価されて抜擢されたんじゃないか、って思う。
一方、このあと、漫画「DEATH NOTE」のスピンアウト映画「L change the World」を撮ったが、超映画批評で「原作を理解していない」とケチョンケチョンに貶されている。
さて、中田秀夫監督。恐らくこの人は相当「頭脳作戦的」な人で、やっぱ相当2時間ドラマ版「リング」の完成度の高さを意識してたんじゃないか、と思う。
原作も2時間ドラマ版も「ミステリ仕立て」なんで、この人、思い切ってそういう「謎解き」を削除する道を選んだんだよな。理由は「ホラーだから」。
つまり、ホラー映画として徹底させる、って言う選択にしたんだ。それ故に「謎解き」で連鎖してた「ロジック」が無くなり、じゃあどうやって山村貞子にたどり着くのか、と言う部分を「高山竜司が超能力者である」って設定による、ぶっ飛んだ解決法を提示するわけだ。

  • 主人公の浅川和行と言う「男性」を浅川玲子と言う「女性」へと変更する
  • 浅川玲子は新聞記者ではなく、テレビ局のディレクターへと変更する
  • 原作では「父性」が一つのテーマだったが、それは「母性」に比べて共感性が低い、って事で女性へと変更になった、との事
  • 高山竜司との関係は元夫婦で、離婚した、と言う設定にした
  • 上に書いた通り、高山竜司は「超能力者」で数学者、と言う設定
  • 離婚した妻からの要請により、ビデオの謎を解く手助けをする
  • 高山竜司の「超能力」は遺伝するらしく、息子も超能力があるらしい
と言う風にかなり改変されてるんだ。だから「山村貞子がどういった人生を送ったのか」とか、その辺は殆ど「触れない」ようになってんだよな。
言わば「呪いのビデオによる呪い」だけに集中して、物語のロジック(例えば天然痘ウィルス云々)とかはサッパリ消えた、って言って良い(そしてその辺の「事情」は併映の「らせん」が全部押し付けられて、結果「らせん」は「詰め込みすぎの」映画になるんだ・笑)。
そしてこの辺が「呪いのビデオそのもの」にも影響が出て、原作や2時間ドラマ版みたいな「謎解きへのヒント」には全くなっていない(この辺は僕も映画館で観てズッこけたトコだ・笑)。

  • 肝心のビデオが全然怖くない、そして明らかに手抜き

だから竜虎氏が言ってる事はその通り、だとは思う。
と言うか2時間ドラマ版で「呪いのビデオ」をほぼ原作通りに完全に再現しちまった以上、「それ以上のブツはどうにも作りようがない」ってのが本当のトコだったんじゃないか。昨今のハリウッド映画じゃあるまいし、単なる「焼き直し」をするのは製作者側の「プライド」が許さなかった、ってトコだろう。
なお、映画版「リング」の脚本を担当したのは、竜虎氏が激怒した(笑)「呪怨」の脚本を書いた高橋洋氏。最初のビデオは映画版「リング」公開の次の年(1999年)に発売されてるんだけど、恐らく僕が予想するに、この高橋洋氏の脚本が、竜虎氏のテイストに「合わない」んじゃないか、って思う。調べてみればイイ(笑)。激怒したジャパニーズホラーでは大体高橋洋氏が関わってるんじゃないか(笑)。
まぁ、結果、原作のミステリ仕立てのロジックを排除して「スピーディーなホラー」として展開する事を決定した映画版「リング」。その辺どう捉えるのか、ってのはいずれにせよ、「テイスト」によるよなぁ。僕はそこまで嫌いではなかったんだけど、ただし、やっぱ「原作の面白さ」を十二分に昇華したのは最初の2時間ドラマ版だと思ってる。
よって、「リング」を観たことがない人にどれをオススメするのか、って訊かれれば、やっぱり最初の「金曜エンタテイメント」版を観ろ、とは言っちゃうね。

  • ホラー映画こそ演技力が必要なのに演技力皆無の女優を主役に持ってきてどうする!

わはははは(笑)。
いや、松嶋菜々子の「演技力」に関して言うと・・・ごめん、僕はなんとも言えない。
っつーかさ。ぶっちゃけ「演技力がどーの」って以前の問題だと思ってんだよ(笑)。本人の持って生まれた資質っつーか・・・・・・。
ハッキリ言おう。松嶋菜々子は声が悪い。演技力がどーの、っつー以前に声帯がもうイカレてんじゃねぇの?とか思ってんだわ(笑)。
いや、これは松嶋菜々子「だけ」がどーの、って言ってるわけじゃなくって。例えば仲間由紀恵もそうだ。なんだろね、鼻が詰まってる、って言うか鼻くそキチンと取ってる?って言う発声だと思ってんだよ。そして大原麗子もそう、なんだよな。声は落ち着いてるんだけど、同時に蓄膿症か?って発声なんだ。
なんか偏見持ってんじゃねーの、って言われるの覚悟で言うんだけど、僕の中では美人は声が良くない法則、ってのがあって(笑)、それを確固として信じてるんだ(笑)。何だろね、美人になればなるほど声が悪い(笑)。そういう経験則、的なのが確立してんだわ。
恐らく松嶋菜々子を見て「ブスだ」とか思う人は一人もいないだろうけど。彼女は美人。でも「美人は声が良くない法則」により、彼女は声が良くない。よって演技がどーの、って期待しちゃアカン、とか最初っから割り切ってるんだわ(笑)。うん、大体この法則は僕の経験では「合ってる」(笑)。骨格の問題かね。美人になればなるほど「声が残念になってく」んだ。それこそ「天は二物を与えず」って事なんじゃねぇのかなぁ。
だから仮に松嶋菜々子が「散々演技を勉強しました」ってなっても大して「上達した」とかならんと思うよ(笑)。もう彼女の声そのものが、生まれつき決定的にダメだから(笑)。美人も生まれつき、声の悪さも生まれつき、と(笑)。どーしよーもねぇじゃん、とか思っています(笑)。


※1: 厳密には他に韓国版もあるらしいが未見なんで知らん。

※2: とは言っても、実は映画オリジナルの「リング2」の方が配給収入は上回ってる・・・作品の出来はともかくとして、だ。

※3: 「パラサイト・イヴ」やら「黒い家」とかあったけど、皆忘れてるだろ?
要するにそういうこった(笑)。

※4: ただ、飯田譲治って人は「スゴイ脚本家だ」とは思うけど、正直映画監督としてはどうかな?とか思ってる。彼は「撮った映像を編集出来ない」人なんだ。
後に望月峯太郎原作の「ドラゴンヘッド」の監督もするが、書かれた脚本の「情景描写」なんかを大事にし過ぎる為、映像にメスを入れられない。結果、冗長な「テンポが悪い」映画にしちまう。ホント、本業が脚本家な為か、どうやら「脚本を大事にしすぎる」きらいがあんのね。
多分彼のシナリオライターとしての経験上、「ここはカットしてほしくない」と言うような「拘りの部分」をアッサリ監督にカットされた事がある、とか(笑)。そういう経験からの反動だろうけど、実際の映画監督業ってのは「無慈悲にも」カットせなアカン事が山ほどあると思う。でも彼はそれが多分出来ない、んだ。

※5: 映画「リング0」で山村貞子を演じたのは後に「トリック」「ごくせん」でブレークする仲間由紀恵。
  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「映画」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事