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Retro-gaming and so on

探偵学園Q

教えて!gooの方でこの漫画が現時点でも購入可能なのか、と言う質問が上がっていた。
ぶっちゃけ「懐かしいな〜」とは思ったが、そんなに「買って読まなきゃならんような漫画」だったのかどうか(笑)、記憶が定かではなかったのだ。
多分途中まで読んでほったらかしてたんだよな(笑)。
しかも朧気な記憶によると、そんなに連載期間は長くはなかったようなカンジである・・・確かテレビドラマ化されたぐらいには人気はあったとは思うのだが。

いや、個人的にはミステリーは大好きなんだけど。金田一少年の事件簿からはじまって、実はそこまで「ミステリー漫画」と言うジャンルにはさして興味はなかったんだよね〜。
そもそも、例えば主人公が高校生で、高校で殺人が起きて同級生が犯人だった、とかどんな高校やねん、とか思うし(笑)。親御さんの立場から言うとそんな高校に息子や娘を通わせたくねぇだろ(笑)。イジメ以上に酷い環境である(笑)。
そう、ミステリーはある意味、荒唐無稽さを楽しむ娯楽分野ではあるんだけど、あまりにも荒唐無稽だとさすがの僕でもちとヒくんだよな(笑)。もう設定からしてダメだろ、と。
挙げ句の果て、ヘンな薬のせいで小学生になっちまったりする漫画があったりして(笑)。う〜ん、ってのはある。

いや、誤解のないように言っておく。漫画なんつーのはどっちにせよ、荒唐無稽なのだ。だから「荒唐無稽だからある作品はクソ」ってのは成り立たない。だからそこでは批判は出来ないのだ。
ただし、「どの程度の荒唐無稽さなら受け入れられるのか」ってのは個人の資質の問題であり、個人個人でその「受け入れられるレベル」ってのがあるんだよな。
僕はミステリー漫画はある意味、単純に僕の中では「ダメ」な範疇に限りなく入ってる、って事なだけ、である。
要するにあくまで「個人の好み」に還元されるだけ、って話なんだよな。

そんな僕でもオキニのミステリー漫画があって、それは加藤元浩のQ.E.D.Q.E.D. iffである。これが僕のギリギリの限界だ。
ただ、この漫画もツッコミどころは山ほどあって、まぁ、主人公の燈馬想がMIT出身、って設定のせいで、しょっちゅう外国に行ってたりするのは何なんだ、とか言うのがある。相方の水原可奈はあんま勉強が出来ない筈なのに、現地の言葉がペラペラなんで、う〜む、とか思ってる(笑)。それとも彼女は、理数系はダメだけど語学的には天才肌なんだろうか。
まぁ、その辺ツッコむのは野暮なのかもしんない。だから触らないようにしてるんだが、その辺がギリギリ僕の許容範囲だ、って事だ。それこそ「漫画のお約束」って言っちゃえばそれまでの話、なんでね。

「探偵学園Q」に話を戻そう。この漫画はある種群像劇であり、主人公達はタイトルのまま、探偵学園の特別クラスに通う学生である・・・ここでまた「探偵学園」って何だ、とか思っちゃう僕はアレなのだろうか(笑)。専門学校なのかねぇ・・・・・・。どうもその辺の「設定」が良く分からんしピンと来ない。ゴメン(笑)。

全般的なストーリーのキモとしては、「伝説の名探偵」団守彦と、それと対峙する「悪の集団」(笑)、殺人教唆を生業とする「冥王星」の対立構造がある・・・要するに少年漫画の枠組みである「ライバルとの勝負」を無理矢理持ち込んだようなカタチにしているわけだ・・・うーん、この辺もミステリとしてはどうなんだ、とか正直思うんだよなぁ。
まぁ、殺人教唆自体は重罪なわけで、それはそれでいいんだけど・・・。
そもそも殺人教唆が「商売」になるのか良く分からん。こっちもスタッフ(笑)を大量に雇用出来る程の「組織」になってるわけで、そんなに儲かるのか?とか思っちゃうのだ(笑)。世の中人を殺したいヤツばっかなのか(笑)。
まぁな、仮面ライダーの敵の「ショッカー」なんぞも資金源どうしてんだ、とか謎があるわけで、その辺突っつくのは野暮なのかもしれんけど。ただ、仮面ライダーは前提が「荒唐無稽」なんで「お約束」で済むが、現実世界的な設定にしてる以上、やっぱ気になっちゃうんだよなぁ。
団守彦も「探偵学園」なんぞを創設出来る程、探偵業が「儲けられる」のかも良く分からん(笑)。だって、学校経営なんて金食い虫だぜ?
こっちも設定としては荒唐無稽過ぎて、全然世界観にハマれないのだ(笑)。まぁ、スポンサーがいるのかもしれんのだけど、これだけ探偵業やりながら学園を運営出来るとすれば、人件費も滅茶苦茶かかるだろう。どうもその辺が気になって全然ストーリーに入り込めないのだ。わはははは(笑)。
うん、だから僕の気質としてはこの漫画はダメなんだよ(笑)。他の人は知らんけど。

んで、物語のキーパーソンは特別クラスであるQクラスの一員、天草流である。かなり連載の初期段階から冥王星に関連がある人物である、と言う描写が成されていて、ぶっちゃけた話、漫画の登場人物としては主人公オブ主人公であるキュウ(本名は連城究、らしいが)よりも美味しい。っつーか、他の登場人物達に比べると圧倒的に盛りすぎで、他のキャラが影に隠れがちな程なのだ。
ハッキリ言うと、登場人物配置が、彼のせいで滅茶苦茶バランスが悪くなってる。こいつが主人公の方が漫画としては立ってたんじゃないのか、とか思う程である。

最終回で、Qクラスのメンバーに全てを遺して探偵学園の創始者、団守彦は亡くなる。
が、個人的には全然感動もクソもない(笑)。と言うのもミステリな以上、どのエピソードでも人が死にまくりなわけで(笑)、いまさら一人死んだトコで何とも思わん・・・っつーか、そういう感覚麻痺に陥るのがこの作品なのだ。
何だろうな、この漫画、ってのが正直なトコだ。
ひねててゴメン、と土下座したい気分に陥るくらい、僕とこの漫画は全く合わなかった。


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