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Retro-gaming and so on

D&D Warriors of the Eternal Sun

いつかやりたいと思っているゲームその2である。

さて、何度も書いたけどセガはどーしよーもなかった。RPGが足りない、と言いつつARPGばっか増やす、と言う愚行をしてたのは以前書いた通り。
ところが、アメリカ市場に目を向けると、実は日本でリリースされていないRPGがリリースされている。
これは当時の市場を鑑みると非常に珍しいのである。Nintendoのマーケットは基本的にはスポーツゲーム以外は日本の会社主導であって、アメリカだけでリリースされたようなRPGは基本存在しない。そんな中で、アメリカのセガ市場では日本市場に頼らないCRPGがリリースされているのである。
問題は。結局日本のセガは全くアメリカ市場の動向を把握してなかった、って事である。アメリカのメガドラ(ジェネシス)向けのRPGを日本向けにローカライズしておけばRPG不足を補う一手になってた筈なのである。ところが知らんしやらん。
セガがダメなのはこーゆー辺りだったのである。

と言うわけで「いつかやりたいと思ってるゲーム」の第2弾はセガジェネシス用のRPG、D&D Warriors of the Eternal Sunである。
実はこのゲーム、北米セガからリリースされたゲームである。だから尚更日本のセガが如何にアメリカ市場を、売上の割合いに関わらず軽視してたか、の証拠となるだろう。
開発はセガではなく、SSIのAD&DシリーズであるEye of the BeholderDragon Strikeを開発したWestwood Studios。この会社は当時の下請けとしては有名だった(後に例によってElectronic Artsに買収されている)。ちなみに、ファミコンファンには不評だったヒルズファーもこの会社の下請け作品だ。
いずれにせよ、AD&Dの作品製作には慣れてるし、米国セガは良い下請けに依頼したと思われる。
一方で、日本のセガファンにとって残念なのは、「ホンモノのRPG」であるD&Dのゲームなのに、メガドライブで稼働するチャンスを日本のセガが握りつぶしてしまった事である。

さて、このゲームはTRPGであるD&Dの販売元であるTSRからライセンスを貰っている当然正規品である。しかしAD&Dではない。
一応解説しておくが、D&Dは1974年にテーブルトップ・ロールプレイングゲームと言うジャンルを創設したゲームである。が、後にTRPG初心者用であるD&Dと上級者向けのAD&Dに分離する(そしてかなり後になってからD&DとAD&Dは再びD&Dとして統合される)。
つまりWarriors of the Eternal Sunは、RPGビギナー向けを意図して設計されてるゲームである。
また、以前キャンペーンセッティングと言う概念を説明したが、Hollow Worldと言うキャンペーンセッティングを用いている。Hollow WorldはMystaraと言うキャンペーンセッティングのサブセッティングである。と言う事はカプコンのミスタラ英雄戦記とある程度世界観を共有しているわけである。

D&Dの特徴としてキャラメイクからゲームが始まる(あるいはデフォルトパーティでゲームをはじめる事も出来る)。


選べるクラスは7種類。人間の僧侶、人間の戦士、人間の魔法使い、人間の盗賊、そしてドワーフ、エルフ、ハーフリング(いわゆるホビット)である(顔グラはそれぞれ男女2パターンが用意されている)。
D&DはAD&Dと違い、何度も言うが、ドワーフ、エルフ、ハーフリングのようなデミヒューマンはクラス(職業)となっている。従って、ドワーフの戦士とかエルフの魔法使い、等は存在しない。ドワーフはドワーフ、エルフはエルフなのである。
パラメータは「ROLL AGAIN」で振り直しが出来る。
そして最終的には4人パーティとしてゲームに挑む事となる。


ゲームが始まると、王様による話があり、そして城内からスタートする。
グラフィック的にはUltima VIの影響がモロにあるのが分かるだろう。



また、ダンジョンはこれは伝統的な3Dとなっている。


そしてフィールド画面はこんなカンジである。
メガドライブ系にしては相当綺麗な画面のゲームでポテンシャルは高いカンジだ。
面白そうだろ?そう、面白そうなのだ。

と言うわけで、こいつも「いつかやろうと思ってる」積みゲーになっているのだ。

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