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Retro-gaming and so on

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅣ 深章 厄災篇

ダンまちの原作は好きだ。
アニメの第一期も大変楽しく観てた。
ただ、アニメは第二期、第三期、と続くに従って離れていったんだよな。



原因はハッキリしてる。BGMがうるさいから、だ。
とにかくBGMが鳴り止まない。僕の中ではこれはサイテーの演出なんだよ。
プロットが面白くない、とか俳優の演技が噛み合ってない、とか、単に監督業がヘタクソだ、って映画とかだと、経験上BGMが鳴り止まないのね。
背景的に無音じゃない、って言えばおかしいけど、例えば背景音はあっても音楽が不必要に鳴ってる映画とか、大体が演出の失敗とか力量の無さを誤魔化す為、なんだよ。シナリオの詰めが甘いとか、プロット的に展開が実はグダグダでした、とかそういうの覆い隠そうとする時、BGMが鳴りっぱなしになる。
映画に詳しいgonfuku923氏とかに訊いてみればいい。・・・もっとも彼はあんま映画の悪口は書かねぇか(笑)。おそらく「いい作品」ばっか選んでるのかも。
あるいはハリソンさんに訊いてみてもいいかも。
とにかく「音楽が鳴らないシーンがない」映画とかドラマってダメなんだよ。僕の中では1990年代の低予算で作られたワーナー・ブラザーズの映画がそういう印象なんだよな(笑)。音が鳴り止まない(笑)。低予算であんま練ってない脚本の映画は概して「音が止まらない」駄作映画だ(笑)。音楽で全部誤魔化せると思うなよ(笑)。
んで、ダンまち第2シリーズ、第3シリーズってそういう「駄作映画」路線っぽくなっていったんだよな。原作が面白いのは間違いないんだけど、そういう「アニメ演出」に嫌気が差したんだわ。
だってそりゃそうだろ。音楽は「シーンを盛り上げる為に」使われるわけで、当然演出にも緩急が求められる。だからこそ「音楽が鳴りっぱなし」って事は全体的にノッペリとした印象になるんだ。と言う事は演出家が「どこが話の肝なのか」全く把握してない、って事になる。そういう演出はダメなんだっての。
なんかソフバンも、印象的には「深夜アニメ」から手を引き出したカンジで、「自社CMの効果を期待出来ません」ってなカンジになっていって、唯一「ダンまち」がドル箱っぽい扱いなんだけど、なんか投げやりな印象になってたんだよな(※)。
まぁ、アニメが嫌なら原作だけ読んどきゃエエや、ってぇんでホント「ダンまち」のアニメからは距離取ってたんだわ。もうマジメに観なくてもエエやろ、と。



とまぁ、テレビは点けっぱなしなんだけど、ダンまちには全く注意を払わなくなってたんだ。
ところがだぜ。今期のダンまちはひと味違った。なんか1期の頃に戻ったような演出になってるっぽい。いや、マジメに観てなかったから完全には把握してないんだけど、あの「うるさい」音楽が突如消えたようなカンジになってた。あれ?演出家変わったの?良く知らんけど。
そして、僕の耳目を惹いたのが、なんかやたらオープニングのテーマ曲がイイんだよ。何かビックリして。アニメ本編には全く意識払ってなかったのに、OP曲がやたらイイのに興味がまず惹かれたわけ。
んで、昨今のアニメだともうパッケージングが完璧なんで、主題歌のCMもバンバン入るじゃない。で「早見沙織の」とか言ってるわけ。
あれ?早見沙織?どっかで聞いた事あるな。アレか?まさか、とか思ってたんだけど。
そう、ブログで記事書いてたんだよな。アレだよ。「バクマン。」の亜豆美保だ。


↑間違い(謎

ん〜、でも何で亜豆美保が主題歌歌ってんだろう?とか見当違いの事思ってたんだ(笑)。レコード会社のなんかの戦略なの?とか(笑)。
いや、亜豆美保のイメージでの声のヤツなんか、ダンまちに出てたっけ?とかバカな事不思議がってたんだよ(笑)。いやだから俺はアニオタでもなければ声優オタでもないんで、まさか亜豆美保の中の人イコール今作でのヒロインであるリュー・リオン、だとか夢にも思わんかったんだよ(笑)。

ダンまちでの端役キャラだった筈の、エルフのリュー・リオン。
ところがどういうわけか結構人気が出て、スピンオフの小説・漫画が出る程になってしまった。
本編では当初は、そこまで主人公に絡むような立場ではなかったが(お助けキャラ的な立ち位置だった)、ここに来て(原作が12巻に到達して)かなり重要なヒロインとしての立ち位置になった。

 
いや、これだけ亜豆美保とイメージ違うたぁ・・・とは言っても例の記事でも書いたけど。
この声優さん、早見沙織嬢?って儚い女の子的な演技もするけど、どう聞いても声はどっちかっつーと太い方で、・・・っつーか芯がある?声してて。
そういう意味で言うと、おそらく彼女の「本当の声質」ってのはリュー・リオンの方なんだろうな、ってのは何となく分かる。結構しっかりした声してんだよな。むしろクセがある方なんだわ。亜豆美保の方がかなり抑えてた、ってだけで。
うん、そう考えたら氷解した。なるほど、リュー・リオンははまり役だろう。
そっかそっか。今期のダンまちは早見沙織嬢の独断場なのか。なるほど。今期は彼女が主役なのね。
すんげぇ納得して、アタマと耳と曲が「ピタっとハマった」と言う話だ。



うん、全然アニメそのものの話じゃないね(笑)。

いや、でもマジで彼女が歌ってるOPがメチャクチャいい。昨年の「その着せ替え人形は恋をする」のEDテーマから殆どピッタリ1年後にまたもや傑作が出る、たぁ思わんかった・・・いや、マジで傑作って10年に1回くらいで「良い方」ってのが最近の傾向だからなぁ・・・。
っつーわけで、ダンまち今観てない、って人は聞いてみそ。

視紅
 

音楽聞いただけで分かる。「今期のソフトバンクはダンまちにマジメに金をかけてるぞ」と。


※: 「ダンまち」は1期終了後、どういうわけか続編の2期に直接移らず、外伝「ソードオラトリア」を制作する、と言う愚を犯している。
何故「愚」なのかと言うと、こういう外伝は原作ファンには喜ばしい事かもしれんが、一般アニメファンとか視聴者層にはまるで旨味がない。
と言うのも、この「ソードオラトリア」、話のスジそのものは1期とまるで同じ、オチも同じ、と言う「1期を別視点で再構成した」新作アニメだったからだ。
こんなバカな事を「金に敏い」筈のソフトバンクがやるだろうか?同じ新作アニメで枠があれば「別作品を作って宣伝する」方が旨味がある筈だ。
当然ソフトバンクはその辺は理解してるだろうが、結局このアニメが制作・放送された2017年辺りに、既にソフトバンクは「深夜アニメで成功しても自社ラノベの宣伝に対しては大して旨味がない」事が分かってきた模様で、結局この辺から「宣伝枠を増やす」よか、「ダンまち」偏重でリソースを「ダンまちに集中させる」事に舵を切ったのだと思われる。
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