🐉⛲🌎 人間は、五穀の精❗ ;
歴史拾遺 ヒロイ ;
☆ ２百年前の歴史的人物を、
ＤＮＡ 、で診断、 初の試み❗ ;
2019/ 11/24 16:00 ;
歴史上の人物の病名や死因が、
現代の枠組みを用いて、
診断されることがある。
「 遡及的診断 」、 と呼ばれ、
医学会でも、定番の、
推理戯務 ゲム ; ゲーム ;
、 のようなものだ。
その内容は、もっともらしいものから、
ばかげたものまで、 さまざま。
だが、 これまで、歴史上の人物な、
本人の、 ＤＮＡ 、 を使って、
こうした診断が、 試みられたことは、
なかった。
このほどは、 ２百年前の、
殺害の現場に残された、
『 ＤＮＡ 』 ;
≒
【 色々な アミノ酸 たち から成る
タンパク質 ではなく ✔️
、
塩基 たち など から 成る
遺伝子、
の、 本体である、
『 デオキシリボ 核酸 』 】 ;
、 を分析し、
ある歴史上の人物を苦しめていた、
病の正体が判明した❗ 、 という、
研究の結果が発表された。
その人物とは、フランス革命期の、
最も重要な人物らの一人、な、
ジャン＝ポール・マラー氏 ;
（ 1743年 〜 1793年 ） 、 だ。
「 暗殺の天使 」、 と呼ばれた、
シャルロット・コルデーに、
バスタブの中で殺された❗ 、
ことで、 有名だが、
皮膚病を患っていた事でも、知られる。
今回の診断ができたのは、
その殺害の方法が、 暴力的だったせいだ。
10月31日付けで、 「 bioRxiv 」、
という、 査読前の論文を公開する、
サイトに公開された研究によると、
科学者たちが分析したのは、
新聞紙に付着した、 血液から抽出した、
ＤＮＡ 、だ。
研究チームによると、
ＤＮＡ 、らへの分析により、
歴史上の人物の病を診断したのは、
これが、 初めてであるだけでなく、
一般的な、 紙からの抽出に成功した、
ＤＮＡ 、らの中では、 最も古い、
という。
■ 劇的な暗殺により、
革命の殉教者に❗ ;
ジャン＝ポール・マラー氏は、
1780年代に、 フランス革命を、
熱烈に支持するジャーナリストとして、
新聞 ; 『 人民の友 』 、 を発刊。
貧しいパリ市員ら、から、
熱狂的に支持され、
多くの王党派員ら、を、敵に回した。
マラー氏の外見は、その過激な、
政治的立場と同じように、 極端だった。
彼は、 パリの労働者と同じように、
頭に、 スカーフを巻き、
ローブと、開襟シャツを着ていた。
だが、 何よりも目立っていたのは、
皮膚病だった。
マラー氏の皮膚は、 水疱だらけで、
傷からは、 液体が、にじみ出ていた。
人々は、 彼の痛々しい姿に、
ぎょっとし、梅毒から、危険な気性まで、
原因を、 あれこれと想像した。
≒
【 その遺伝子ら、に、
何らかの問題性らが、 より、 全く、
無かった、 のであれば、
あるべき、 代謝員ら、への、
あるべき、 度合いら、での、
飲み食い等による、 摂取らにおいて、
より、 漏れ、らを成し付けていた、
事が、 より、 大本な、
要因性として、ある❗ 】 。
過激な意見を持つマラー氏は、
しばしば、 逃亡生活を送った。
彼は、 敵たちから逃れるために、
何年も、 屋根裏や、 パリの下水道に、
隠れて暮らした。
ついに、 定住できる家を持ち、
悪化する皮膚病、への、
治療を受けられるようになったのは、
1793年のこと。
最後の数カ月は、 ほとんど、 外出せず、
執筆活動と、水疱だらけの、
皮膚の痒みを鎮めるために、
長時間の入浴だけをして過ごした。
彼は、 浴槽の中で、 仕事をし、
友人や客人と面会した。
1793年、の、 7月13日、に、
入浴をしながら、 新聞に注釈をつけていた、
マラー氏のところに、
王党派の支持者な、
シャルロット・コルデーが乱入し、
その胸に、 キッチン・ナイフを突き刺した。
彼は、 あっという間に、 失血死した。
劇的な暗殺により、 マラー氏は、
たちまち、 革命の殉教者となった。
彼の血に染まった新聞紙は、
その妹さんによって、注意深く保存され、
今日まで、残っている。
ナショナルジオグラフィック日本版サイト
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/112200676/
☆ 『 人間は、 五穀の精❗ 』、
と、 述べ得てもいた、
安藤 昌益氏 ; あんどう しょうえき 、
1703年 ; 元禄 16年 ）
- 1762年11月29日
（ 宝暦 12年 10月14日 ） 、 は、
江戸時代の中期の、 医師、
・思想家・哲学家 ;
秋田藩の出。 号は、 確龍堂良中。
思想的には、 無神論や、
アナキズムの要素を持ち、
農業を中心とした、
無階級な社会を理想とした。
死後には、 近代の日本において、
社会主義・共産主義にも通じる、
思想を持った人物として評価された。
出羽国は、 秋田郡、の、 二井田村下村 ;
（ 現在の秋田県は、 大館市二井田 ） 、
の、 豪農の家に生まれ、同地で没した。
長男ではなく、 利発であったことから、
元服の前後に、 京都に上り、
仏門に入り、 禅を学んだ ;
（ 寺は、 妙心寺 ） 、 と言われている。
北野天満宮で、 修業をした事実もある。
しかし、 仏教の教えと現状に、
疑問を持ち、 医師である、
味岡三伯氏の門を叩いた。
味岡三伯氏は、 後世方別派に属する、
医師で、そこで、医師としての修行をし、
今の青森県な、 八戸で、開業する前に、
結婚し、子も、もうけている。
陸奥国は、 八戸の櫓 （ やぐら ）
横丁に居住し、 開業医となった。
１７４４年 、でもある、 延享元年 、の、 8月の、 八戸藩の日記には、
櫛引八幡宮の流鏑馬 ヤブサメ 、の、
射手を治療したことが、
記録されている。
フランス革命 ; 仏: Révolution française ,
英: French Revolution ;
1789年 5月5 日 – 1799年 11月9日 ;
、 の、 勃発する、 ４４年前な、
１７４５年、 な、 延享 ２年 、に、
領主層を対象とした政治の書な、
『 暦大意 』、 を執筆した。
昌益氏は、 一介の町医者であり、
町人の身分であっあが、 その中で、
「 民苦しみ、 穀種絶つときは、 則ち、
国亡ぶ。 国亡ぶる則は、国主、
自ら減却ぞ。 罰恥百世に殆す者也 」 ;
（ 『 暦大意 』 ＜ 歳変 ＞ ）、と、
不仁の領主を厳しく非難している。
同年に、 八戸の天聖寺にて、
講演を行う。
１７５７年、 な、 宝暦 ８年 、にも、
同じ寺で、 討論会を開いている。
その後に、 出羽国は、 大館に帰郷。
弟子の神山仙庵氏は、
八戸の藩主への側医。
昌益氏の大著な、 『 自然真営道 』、
は、 １７５３年、な、 宝暦 ３年 、
に、 刊行された。
門人の、 仙庵氏の序から、
昌益氏の学派は、 社会的反響について、
細心の警戒性を成していた、
事が、知られる。
１７５６年、 な、 宝暦 ６年 、の、
９月に、 郷里の本家を継いでいた、
兄が亡くなり、 家督を継ぐものが、
いなくなった、 為に、
宝暦 ８年ごろに、 二井田に、
１人で戻った。
家督は、 親戚筋から、
養子を迎え入れて、 継がせたが、
昌益氏、な、自身も、 村に残り、
村人への治療にあたった ;
（ 八戸では、 既に、 息子が、
周伯を名乗って、 医師として、
独り立ちしていたため ） 。
１７６０年、 な、 宝暦➕年、 の、
前後には、 八戸の弟子たち ;
（ 真栄道の弟子 ） 、が、
一門の全国集会を開催し、
昌益氏も参加した。
参加者は、 松前から、 京都、や、
大阪までの、 総勢で、 １４名。
その後に、再び、 郷里へ戻って、
６０歳で病死した。
昌益氏は、 彼の生きた社会を、
「 法世 」、 と、 みなし、
法世の以前に、 「 自然の世 」、
があった、 と考え、 法世を、
自然の世に高める、
具体的方策を提唱した。
身分と階級による差別を否定して、
全ての者が、 労働 ;
（ 鍬で、 直に、 地面を耕し、
築いた田畑で、 額に汗して働く、
という、 「 直耕 」 ） 、 に、
携わるべきである、 という、
徹底した平等思想を唱えており、
著書の、 『 自然真営道 』 ;
（ 第25巻中の、 「 自然ノ世論 」 ） 、
に、 その考え ; （ 理想の社会 ） 、
が、 書かれている。
彼の思想体系は、
封建社会の混乱と矛盾を目撃し、
深い時代的関心に裏付けられている。
為政者を、 不耕貪食の輩、と、
断罪もしている。
その当時の奥羽地方では、
１７４９年、 な、 寛延 ２年 、 と、
１７５５年、 な、 宝暦 ５年 、 に、
同じ、 ７年 ; （ 1757年 ） 、と、
飢饉が頻発し、
関東より、 一帯にかけて、
間引きが、 広く行われるようになった、
のも、この頃であった。
昌益氏は、このような現実を凝視し、
考えた。
「 …中平土の人倫は、
十穀盛りに耕し出し、 山里の人倫は、
薪材を取りて、 之を平土に出し、
海浜の人倫は、 諸魚を取りて、
之を平土に出し、
薪材十穀諸魚、 之を易へて、
山里にも、 薪材十穀諸魚、 之を食し、
之を家作し、 海浜の人倫も、
家作り、穀食し、魚菜し、
平土の人も、 相同うして、
平土に、過余も無く、 海浜に、過不足無く、
彼（ かしこ ） に、 富も無く、
此に、 貧も無く、 此に、 上も無く、
彼に、 下も無く…、
上無ければ、 下を攻め取る、 奢欲も無く、
下無ければ、 上に諂ひ巧むことも無し、
故に、 恨み争ふこと無し、
故に、 乱軍の出ることも無き也。
上無ければ、 法を立て、
下を刑罰することも無く、
下無ければ、 上の法を犯して、
上の刑を受くる、といふ、 患いも無く、
…五常五倫四民等の利己の教無ければ、
聖賢愚不肖の隔も無く、
下民の慮外を刑 （ とが ）めて、
其の頭を叩く、 士 （ さむらい ） 無く、
考不孝の教無ければ、
父母に諂ひ、 親を悪み、
親を殺す者も無し、。
慈不慈の法教 （ こしらえおしえ ）
無ければ、 子の慈愛に溺るる父も無く、
また、 子を悪む父母も無し。
…是れ、乃ち、 自然五行の自為にして、
天下一にして、 全く、 仁別無く、
各々耕して、 子を育て、
壮んに、 能く耕して、 親を養ひ、
子を育て、 一人、 之を為れば、
万万人之を為して、貪り取る者無ければ、
貪り取らるる者も無く、
天地も、人倫も、別つこと無く、
天地生ずれば、 人倫耕し、
此外一天の私事為し。
是れ、 自然の世の有様なり 」 。
『 自然真営道 』 、 の内容は、
共産主義や、 農本主義、とか、
エコロジー 、 に通じる考え、
と、 されているが、 アナキズム ;
（ 無政府主義 ） 、 の思想にも、
関連性があり、
間口の広さが、見受けられる。
また、 この書の中で、 昌益氏は、
江戸幕府が、 封建体制を維持し、
民衆を搾取するために、
儒教を利用してきた、 と、 主張して、
孔子と儒教、特に、
朱子学を徹底的に批判した。
林基氏は、 「 イデオロギーの上でも、
宝暦年間は、 重大な画期をなす。
最大の指標は、 安藤昌益氏の、
『 自然真営道 』 、 の成立である 」 、
「 その基礎である、
幕藩封建制的大土地所有を、
根本から否定し、 現存の一切の、
支配的イデオロギーを徹底的に批判した、
『 自然真営道 』、 の成立こそは、
まったく、 画期的な変化の指標 、
と、 しなければ、 ならない。
それは、 享保ー宝暦年間における、
階級闘争の質的転化の過程が生み出した、
もの、と、 みることができる 」
、と、 論じている。
1976年に、 三宅正彦氏は、
昌益氏の社会変革論は、
尊王論の系譜に入れるべき、 という、
考えを提示し、 それを受けて、
早川雅子女史は、 「 私法神書巻 」 ;
（ 稿本; 『 自然真営道 』 ; 巻九 ） 、
への、 分析によって、
昌益氏の尊王攘夷論を立証した。
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大原 幽学 氏 ; おおはら ゆうがく ;
フランス革命が、 成り終えた、 ２年後の、
１７９７年、 の、 ４月１３日 、 な、
寛政 ９年 3月17日 ～ 安政 5年 3月8日
（ 1858年 4月21日 ） 、 は、
江戸時代の後期の農政学者、農民指導者 ;
下総国は、 香取郡長部 （ ながべ ）村 ;
（ 現在の旭市長部 ） 、 を拠点に、
１８３８年、 な、 天保 ９年 、に、
『 先祖 株 組合 』、 という、
農業協同組合を、
世界で初めて、 創設した❗ 。
出自は、 明らかでないが、
尾張藩の家臣な、 大道寺直方氏の、
次男として生まれた、 との説もある。
若き頃は、 大道寺左門と名乗っていた、
という。 号は、 静香。
幽学氏の語るところによると、
18歳のときに、 故あって、 勘当され、
美濃、大和、京、大阪を、 長く、
放浪していた、 という。
はじめは、 武芸、 のちには、
知友から、 占いの手法を身に付け、
易占、観相、講説、 などで、
流浪の生活を支えていた。
その後に、 神道、儒教、仏教を、
一体とする、 独自の実践道徳である、
「 性学 」 ;
（ 生理学、 性理道ともいった ） 、
を開いた。
１８３１年、 な、 天保 ２年 、 に、
房総を訪れ、 性学を講ずるようになり、
門人を、 各地に増やしていった。
１８３５年、 な、 天保 ６年 、に、
椿海の干拓地の干潟な、 八万石にあった、
長部村に招かれ、 農村への振興に、
努力することになった。
幽学氏は、 先祖株組合への創設のほかに、
農業技術への指導、 耕地への整理、
質素倹約への奨励、 博打への禁止、
子供の教育・しつけのために、
換え子制度の奨励、 などをし、
農村生活のあらゆる面を指導した。
「 改心楼 」、 という、
教導所も、 建設された。
『 フランス２月革命 』、 で、
ブルボン王家の傍系員な、
ルイ・フィリップ１世の立憲君主体制、
への、 転覆がなされた、
１８４８年、 でもある、 嘉永 元年 、の、
２月に、長部村への領主な、 清水氏は、
長部村の復興を賞賛し、
領内の村々の模範とすべきこと、
触れている。
・・それ以前の、 長部村は、
どのような状況だったのか、 というと、
今から、170年も前の、幕末の混乱に加え、
飢饉も重なり、 人々の生活は、
困窮を極めていました。
酒や賭博により、 借金を作り、
土地を追われる人が、 後を絶たなかった、
という。
そこで、名主の遠藤伊兵衛氏は、
隣の鏑木村に訪れていた、 幽学氏の、
講演を聞き、 心打たれ、彼を、
村に呼んだ。 これが、 １８３６年な、
天保 ６年 、 のことでした。
幽学氏は、 伊兵衛氏の熱意に応える形で、
長部村での、 人々への指導に当たる、
ことになりました。
伊兵衛氏の自宅の裏山に、
幽学氏の住居を建て、
この家は、 幽学氏が、 自ら設計した、
質素で、 丈夫な造りになっています。
幽学氏は、 ここで暮らしながら、
街の人と会話をしたり、
農村づくりを指導したんですね。
間取りなどの構造は、
当時のままなんですって❗ 。
農村づくりの指導に当たったわけですが、
幽学氏は、 まずは、 人との交流により、
信頼関係を作り、 それから、
本格的な学習に入る、 という、
指導方法をとりました。
幽学の書に、 「 始めの、１、２年は、
場を施して、 その情の、 よく通る、
ことに費やし 」 、 とあるように、
対面的な交流の繰り返しと、
身近な道徳を説くことを重視したのです。
▲ 最初に用いたのは、
「 易学 」、 だった ;
初めは、 易学などを教えていました。
この易学、つまり、 占いは、
「 あなたの運勢は、大吉です 」、
「 将来に、不幸なことが起こりますよ～ 」
、 みたいに、 将来を占うことを、
目的とするのではなく、
その吉凶に対処する、 道を見出す❗ 、
というのが、 幽学氏の教えでした。
ただ、 今の運勢を占うだけでなく、
その後に起こる事象に対して、
どう対処するかに重きを置いたわけです。
その後は、 「 易学 」、 から、 次第に、
「 性学 」、 と呼ばれる、
教えに変わっていきます。
「 性学 」、 とは、 欲に負けず、
人間の本性に従って生きる、
道を見つけ出そうとする学問のこと。
幽学氏の村づくりにおいて、
最も、 画期的だったのが、
「 先祖株組合 」、 を作ったことです。
これは、 何か、 というと、
村に住んでいる人々が、 皆で出資をして、
助け合い、 生活を改善する、
仕組み作りだったのです。
村には、 金持ちがいれば、
貧乏人もいます。
皆が、 助け合って、
生活できるようにするには、
どうすれば、 いいか、を、
幽学氏は、 考えたわけですが、
それが、 世界で初めて作った、
といわれる、 協同組合である、
「 先祖株組合 」、 なのです❗ 。
@ 先祖株組合の契約書 ;
「 為取替一札 」 ;
1. 組合員は、 金五両に相当する、
耕地を出資し合い、 そこから得た、
利益を積み立てること。
2. 組合の管理・運営は、
組合員の合意で決定する事。
3. 一軒分の積立金が、
百両以上になった時、 組合員の相談で、
半分を救済に、残りは、 さらに、
積み立てておくこと。
4. 規定に反した後は、 破門、ただし、
出資分は、渡さない。
5. 潰れた家が出てきたときは、
然るべき人物が、家の再興に当たること。
この組合に入った人は、
自身の田んぼの五両分を、
組合用として、 出資し、 そこから得た、
利益を積み立てていきます。
そして、 一軒当たりの積立金が、
百両以上になると、半分は、
貧しい方へ寄付し、 残りの半分は、
子孫のために、 さらに、
積み立てていくのです。
▲ 日用品は、 組合で、共同購入した❗ ;
日用品を、 組合で、
一気に、 共同購入することで、
安く、 大量に仕入れる、
工夫も、取り入れたのです。
組合員で出し合った土地を、
共有地として、 共同で、
作業に当たったのです。
このように、 先祖株組合が作られ、
学問を中心としていた教えも、
農業経営、な、 そのものの、
実践的な指導へと及ぶようになります。
土地の交換、 耕地への整理、
住居の移転だけでなく、
農作業の計画を立て、
家族の話し合いを設けたり、
肥料や田植えの方法を工夫する、などし、
合理化を進めました。
それぞれの家元に、
一年間の農作業の予定表を作らせ、
この中には、
幽学氏の講話を聴きに来る日や、
仕事を休む日、 などが、 書かれています。
一日の作業の内容は、前日に、
家族で集まって相談する、 という、
「 宵相談 （ よいそうだん 」、
の、 機会を設けるようにも指導しました。
皆の生活があれていたものの、
このような、幽学氏の教えに倣 （ なら ）
って、 村の人々が生活をすることにより、
荒れていた村の農家らは、
立ち直っていったのです。
幽学氏は、 子育てに関しても、
ユニークな教育方法を取り入れました。
7～14歳の子供は、それぞれを、
別々の家庭に預けあって教育させる、
という、
「 換子教育 （ かんしきょういく 」、
は、 その中でも、 非常に面白い例❗。
「 質素倹約 」、 として、 衣服は、
麻や木綿のものとして、 食事も、
粗食を心掛けさせました。
お酒まで禁止にしたのです❗。
酒に激弱で、 好きじゃない人にとっては、
問題が、 ないですが、 嫌なことを、
酒で忘れたい人にとっては、
めっちゃ、酷ですな。
・・改心楼には、 ３百人近い方が、
押し寄せ、 幽学氏の性学、 などに関する、
講話が行われていました。
しかし、高台にある、 大きな建物に、
３百人近い人間が出入りしている❗ 、
ということで、
「 戦の準備をしているのではないか？ 」、
などを疑われてしまい、
徳川幕府に目をつけられてしまうのです。
１８５２年、な、 嘉永 ５年 、に、
博徒な、５人が、改心楼に押し入った。
この５人は、 関東取締出役の、
手先をつとめる者たちでした。
この事件は、 幽学氏の教えに、
反感を抱いた、 役人、と、
博徒らが、 企んだものでした。
この事件が、 きっかけとなり、
幽学氏は、 幕府からの取り調べを受ける、
ことになってしまいます。
関東取締出役とは、
浪人や博徒などを取り締まる、
移動警察のことで、
「 八州廻り 」、とも、いわれていました。
当時の博徒らにとって、 農者 ノウザ 、
らからの、 博奕 バクチ による収入は、
重要な資金源でした。
が、 性学の運動が普及する事により、
博奕が、 姿をひそめたために、
博徒らは、 かなりの痛手を受けたようです。
取り調べは、 長期にわたり、
関東取締出役に続き、
幕府勘定奉行所でも、行われ、
幽学氏と、 門人らは、 たびたびに、
江戸へも赴いています。
１８５７年、 な、 安政 ４年 、 に、
６年に及んだ、 裁判の結果にて、
以下の判決が、決まります。
1. 改心楼の取り壊し。
2. 先祖株組合の解散。
3. 幽学氏、への、 百日の押し込め。
押し込めの刑期を終え、
長部村に戻った幽学氏は、
変わり果てた村の様子に、 所懼 ショグ ;
ショック 、 を受けました。
幽学氏が、 世界で初めて誕生させた、
株組合は、 解散され、
講話を行っていた、 改心楼は、
取り壊されてしまい、
長部村の住人たちも、 すっかり、
元の荒れた生活に戻っていたのです。
性学を学んだはずの村の荒廃を嘆き、
翌る年に、 墓地で、 切腹。
享年は、 ６２才。
▲ 切腹の際に使われた刀 ;
自刃に用いた短刀には、
「 難舎者義也 （ すてがたきは、ぎなり 」、
の文字が、 刻まれています。
千葉県の、 旭市には、 旧宅 ;
（ 国の史跡 ）、 が残っており、
切腹した場所には、 墓が建立された。
愛知県の名古屋市の平和公園にも、
門人がたてた墓碑がある。
著作に、 「 微味幽玄考 」、
「 性学趣意 」、 「 口まめ草 」、
等がある。
・・没後は、
幽学氏の遺志を継いだ、 門人たちが、
活動を継続していったのです。
そして、今も、
「 財団法人 八石性理学会 」、 として、
幽学氏の意志を次いでいるのです。
その記念館で所蔵している、
幽学氏に関連の資料、や、
旧宅を含む遺跡は、 この、
八石性理学会により、
維持されてきた、 とのこと。
百７０年前に、 耕地らを整理された、
田んぼらは、今も、その作りを残しており、
米作りの交流事業が、今でも、
ここで行われている、 とのこと。
地元では、
その生きた証は、 生き続けている❗ 。
☆ 江戸時代の経済思想 ;
貝原益軒氏 （ １６３０～１７１４ ）、
は、 「 国土に、 四民あり、
士農工商あり、 四民、 皆、
義理を行ふ事は、 一にして、
利養を求むこと、わざ、 各、かはれり 」
、 として、
道徳的平等性の原理に立った、
職分論を展開した。
つまり、 罪悪視されていた利を肯定し、
利を求める商人を抑圧の対象とせずに、
民衆（ 三民 ）、の、 職業の実践における、
経済と道徳の調和を説いた。
商人の職分論は、 禅僧の鈴木正三氏 ;
（ １５７９～１６５５ ） 、 が、
「 世法、 仏法、 二ならず、
職業生活、即、 信仰生活である。
商人は、 その職分、即ち、
社会的責任を自覚し、 身を捨てて、
業務に邁進し、利潤の獲得に努めよ。
しかし、得た利潤を、
自己のために消費せずに、
業務の達成に使用せよ 」 、 として、
時代を先行する、
プロテスタンティズムの考えに近い、
思想が存在していた。
また、益軒氏と密接に交渉していた、
宮崎安貞氏 （ １６２３～１６９７ ） 、
によると、 聖人の政は、 教 ;
（ 孝弟の道 ）、 と、 養 ;
（ 農業の術 ） 、 にあり、
経済を含む、 養の道が整えば、
おのずと、 教の実現となり、
致知と力行とを兼ねる、 修養 ;
（ 勤労態度や学習態度 ） 、
が、 大切である、 とした。
特に、農業は、天地の生養を完結せしめる、
道徳的な営みであり、 その職分が、
生産的 ; （ 道徳的 ） 、 であるとして、
経験的で、合理的な、 農事での改良や、
技術の改善をすることが、
人間的成長を実現させる、 と説いた ;
（ 農業全書 ） 。
社会階層の最下層の商人は、
その活動が、比ぶるに、自由であり、
経済的に、 士農層を、次第に、
支配するようになった。
綱吉将軍の頃の、 元禄時代になると、
江戸町人文化が、 華を咲かせ、
豪商らが出現して、
経済の拡張がみられた。
が、
吉宗将軍の頃の、 享保期に入ると、
投機的な御用商人の行動が、 排除され、
資本と経営努力に基づく、 本商人が、
商業界の主流を形成した。
このような社会情勢において、
井原西鶴氏 （ １６４２～１６９３ ） 、
は、 職分の異なる、 士農工商の、
人間としての平等の思想を表明していた。
石田梅巌氏 （ １６８５～１７４４ ） 、
は、 商人の職分を、
「 財貨を交易す 」 、 とし、
当時の武士階級に対して、
「 職分として、 社会的に不可欠、
人として、 四民は、 平等❗ 、
四民の道は、 一である 」 、
「 商人の利潤は、 武士の俸禄と同じ、
利潤を得るのが、 商人の道である 」
、と、 主張した。
近世商人の経営理念は、 三井高房氏 ;
（ １６８４～１７４８ ） 、 の、
『 町人考見録 』、 によれば、
「 道徳を無視してはならないが、
少なくとも、 損はせぬように、
時と処に応じて、適当に行動せよ 」
、という、 内容の、
営利と道徳の考えが生まれている。
荻生徂徠氏 （ １６６６～１７２８ ） 、
は、 具体的な事物だけを問題にして、
政治的手段としての、 道を追求した。
そして、 それぞれの時代にふさわしい、
政治的社会的な諸制度に基づき、
「 総じて、 国の治とは、 たとえば、
碁盤の目を盛るが如し 」 、 として、
碁盤の目に、 一人一人の人間、及び、
経済や社会現象、 等を置き、
それを制御しよう、 と考えた。
すなわち、
政治至上主義的な原理により、
道徳をも、 手段化して、
制度、 という、 具体的な事物を用いて、
独自の力で展開されている、
農工商の三民の経済行為や、
社会秩序を管理しようとした、
と、いえる。
また、 武士は、本来は、 いるべき、
農村を離れ、城下町に居住し、
生活に必要な、 すべての、財や、
サービス 、 を貨幣で購入する。
これを、 徂徠氏は、
「 皆武家旅宿の境界 」、 と表現して、
武士には、 定まった居所が無く、
いつも、 旅の宿にいるようなもの、
と、 考えた。
そして、 幕府や諸藩は、
「 物を直に取用 」、 という制度により、
直に、 生産者らから、
必要な物産を貢物として取り立て、
実物での収入を増加させ、
貨幣での支出を削減すべき、 とした。
一般の武士らは、城下町の集住を止め、
「 知行所に居住 」、 として、
質素な農村生活に切り換えて、
消費な支出の削減 、 を提案した。
太宰春台氏 ; （ １６８０～１７４７ ）
、 は、 荻生徂徠氏に師事しており、
徂徠学に基づく、 為政者的な、
経済論を展開した。
が、
徂徠氏が、 人間の本性を、
「 相親しみ、 相愛し、 相生じ、
相成し、相輔け、 相養ひ、 相匡し、
相救ふ 」、 と捉えた、 のに対して、
春台氏は、
「 人も、本は、 禽獣の如く、 信もなく、
義もなく、 相争ひ、 相奪ひ、 相殺し、
相害するのみなりし 」 、 として、
人間が、 競争心に満たされた存在である、
としている。
春台氏の経済論は、儒教的な、
欲望への制限に基く、
体制の再建を考えていたが、
貨幣経済の発展に伴う、
時勢の変化に従って、
藩営商業論を主張した。
田中丘隅氏 ; （ １６６２～１７２９ ）
、は、 晩年に、 徂徠氏の影響を受けている、
が、 比ぶるに、富裕な、農家の出であり、
宿場の指導や、 治水事業に、
手腕を発揮した。
丘隅氏は、 貨幣経済の進展の意義を、
必然的に認め、 商業的農業を否定できない、
と、 考えた。
特に、幕府による、 田畑についての、
永代売買の禁止令に対し、
「 田地山林、 という物、 自由売買有、
之を以こそ、 百姓の宝とは、 成る事なり 」
、 と主張した。
つまり、 田畑の自由な売買があるから、
農者らは、 金策ができ、
家を再興させる機会がつかめ、
勤労目的が持てる、 とした。
三浦梅園氏 ; （ １７２３～１７８９ ）
、は、 幕府の放漫な政策が、
物価や賃金の高騰、への、 原因として、
貨幣経済の進展しつつあった、
流通社会を批判している。
梅園氏の考え方は、
穀を貴び、 倹約を尊重する点で、
一般の儒教家と変わりないが、
一概に、 商業を排除せずに、
真の富が、 日用必需の財貨であり、
金銀を富とする、
社会通念の誤りを正して、
何故に、 誤った、 強固な、
社会通念が確立したのか、を、
具体的に、 明らかにした。
すなわち、 金銀が、 貨幣として、
好適な性質を持つことを指摘し、 貨幣は、
「 其用、 舟車に近きもの 」、 として、
流通の手段にすぎぬ、
と、 結論付けている。
そして、金銀が、 価値への尺度として、
勝れており、 金銀が、
財貨を集める力を持つため、
商人の下に、 金銀 （ 財貨 ）、
が集中して、 経済の実権が、 完全に、
都市の商人らに掌握され、
生産者である、 農村員ら、から、
富が収奪される、 という、
仕組みを解明した❗ 。
山片蟠桃氏 ; （ １７４８～１８２１ ）
、 は、 升屋小左衛門と呼ばれた、
大坂町人であり、 両替商としての、
実際的な経験から、 経済問題に対しての、
合理主義的な、観察力を持っていた。
根本的な経済思想は、
儒教的経済論に基づく、
農業尊重論者であるが、
市場経済の法則性 ; （ 合理性 ） 、
を捉えようとしていることにある。
例えば、 米価、 等の物価が、
市場での需要と供給によって、
自然的に、決定され、 その方法が、
合理的で、公正的である、
と、 考えている。
その思想的な背景は、
徂徠学の非合理主義を批判しつつ、
人間の経験的思惟が、事物の、
法則性を捉え得る、 として、
朱子学を発展させて、
経験的合理主義を広めた、 五井蘭洲氏 ;
（ １６９７～１７６２ ）、 の、
懐徳堂での、 学習の成果である、
と、されている。
蟠桃氏と同じ、 懐徳堂で学んだ、
草間直方氏 ; （ １７５３～１８３１ ）
、も、 「 元来は、 相庭は、
商買の私より起り、公道の意によらず 」
、として、 商業自由論を唱えて、
流通合理主義を成立させた。
日本型の重商主義思想は、
海保青陵氏 ; （ １７５５～１８１７ ）
、 にみられるが、
青陵氏によれば、
武士も、 商行為をしており、
「 物を売て、物を買は、
世界の理なり 」 、 として、
商行為は、 軽蔑すべきでなく、
これに依存して、 一国を富ますべき、
としている。
つまり、 天地の間に存在するものは、
すべてが、 「 シロモノ ;
（ 経済的財貨 」 、 であり、
領主は、 田畑 、 という、
シロモノ、を、 領民に貸し与えて、
その利息として、 年貢を徴収しており、
利息は、 すべて、
「 天地の理 」、 にかなう、
正しいものである、 とした。
そして、 君主が、 臣下に知行を与え、
使役し、 臣下が、 君主に、
智力を売って、 米を得るのは、
売り買い、な、 そのものであり、
人夫が、 労働を売り、 生活することと、
本質的な、差が、ない、 とした。
また、 富藩の秘策に、
「 産物まわし （ 藩交易 」 、による、
「 かせぎまし 」 、 があり、
領主と領民が、 一体となって、
「 他国の金を吸い取る 」 、 ことが、
肝要、 と述べて、
商業藩営論を主張した。
本田利明氏 ; （ １７４３～１８２０ ）
、 は、 社会が、 平和になれば、
人口が増加するので、 それに応じて、
国内の生産物を増加させないと、
日本の財政や食糧が不足する、
と、 考えた。
しかし、 天明飢饉の体験を契機に、
本田利明氏は、
農業生産力の限界を察知して、
日本の富と民の豊さを、
外国貿易に求めた。
国政の四大急務として、
第一に、 焔硝、 第二に、 諸金、
第三に、 船舶、 第四に、 属島を挙げた。
焔硝とは、 火薬のことであり、
地中の焔硝を採取して、
河川の流れを妨げる、 岩石への破壊、 等な、
国家に有用な事業に使用する。
諸金は、 金銀銅鉄、及び、岩石、
等であり、
木造家屋から、 石造りの耐火建築、
への、 必要性を訴えた。
船舶は、 日本中の産物を交易により、
諸地方に運び、
万民の飢えを救う手段になる。
特に、 交易は、官の船舶で行って、
利に走る、 商人らの手に、
委ねては、ならない、 としている。
西欧では、 万民への養育の手段に、
国王自身が、 貿易を天職にしており、
日本が、 海国であることから、
交易が、 重要な国家政策である、とした。
属島は、 幕府の鎖国政策に抵触するが、
蝦夷地、等の、 日本の周辺の、
島々を開発して、 国内の生産力の、
不足を補うべき、 とした。
大蔵永常氏 ; （ １７６８～１８６０ ）
、 は、 農業技術への研究者であり、
拡大する貨幣経済に、 積極的に対応して、
徳用作物を工夫し、 生産し販売する、
ことに、 国と農者らを豊かにする、
鍵がある、 と、 考えた。
長島尉信氏 ; （ １７８１～１８６７ ）
、 は、 農者らの間の、
貢租の負担での公平化と、
石高制の本質を明らかにして、
村役人型の貢租論を展開した。
幕末になると、 商品経済の、
全国的な展開が進み、関東の一部では、
生産や流通が浸透しないまま、
農村らの荒廃が起った。
二宮尊徳氏 ; （ １７８７～１８５６ ）
、 の思想は、
「 我教は、 書籍を尊まず、 故に、
天地を以て、経文とす 」 、 として、
農員としての、 実践的な経験に基づき、
形成された。
天道を、 自然、の、 そのものとし、
人道を、 人間の作為と捉え、
積極的に、 自然に働きかけ、
自然と一体となる、 労働を強調した。
☆ 佐藤 信淵氏 （ さとう のぶひろ 、
１７６９年 ７月１８日 、 な、
明和 ６年 6月15日 -
１８５０年 ２月１７日 、 な、
嘉永 ３年 1月6日 ) 、
は、 江戸時代の後期の、
絶対主義的思想家であり、
経世家 （ 経済学者 ）、農学者、
兵学者、 農政家でもある。
本業は、 医師。 出羽国は、 雄勝郡の、
西馬音内前郷村、 または、 郡山村 ;
（ ともに、 現秋田県雄勝郡羽後町 ） 、
の出身。
佐藤信淵氏 ; （ １７６９～１８５０ ）、
は、 先人達の著作らを、 よく、
踏まえもし、 学問の範囲も広いが、
日本を、 世界の中心に考え、
シナを手始めに、 海外への経略による、
世界支配論を展開している。
このためには、 江戸を、 王都、
大坂を、 別都とし、 日本の全国を、
手足のように、 自由にすべき、 とし、
身分制度めいた物を廃止して、
国内の生産力の増強と、
軍事力の強化を成す、
事が、 重要であり、
力の支配による、 万民への救済を、
正当化している。
信淵氏の経済観は、 国土を経営し、
物産を開発し、領内を豊かにし、
万民を救済する、 が、ゆえに、
人々への、 財用の流通、 な、 そのもの、
が、 富である、 として、
生産力、 と、 結びつけてもいる。
幼少から、 父の佐藤信季氏と、
各地を旅して、見聞を広め、のちに、
江戸に出て、 儒学を、 井上仲竜氏、
国学を、 平田篤胤氏、 神道を、
吉川源十郎氏に、 学び、さらに、
本草学・蘭学を、 宇田川玄随氏や、
大槻玄沢氏に、 天文暦数を、
木村泰蔵氏に学んだ。
その学問は、 農政・物産・海防・兵学、
・天文・国学、 などの、 広範に及び、
主著に、 『 宇内混同秘策 』、
『 経済要録 』、 『 農政本論 』
、 がある。
佐藤信淵氏の先祖は、 横手盆地に、
勢威を張った戦国大名な、
小野寺氏に仕えていたが、 民間にあって、
医業を生業としていた、 といい、
５代前の、 歓庵 （ 信邦 ） 、氏以来、
元庵 （ 信栄 ）、 不昧軒 （ 信景 ）、
玄明窩 （ 信季 ） 、 氏と、
４代にわたって、 農学や鉱山学などの、
実学での研究にたずさわった、
一家であった、 という。
天明 元年 （ 1781年 ）、に、
その父の玄明窩信季氏が、
諸国遊歴の旅に出たので、 これに従い、
蝦夷地 （ いまの北海道 ） 、で、
１年を過ごしたのちに、
東北地方の各地を転々として、
実学を学び、家学を人びとに講じた。
この旅は、 父の信季氏が、 藩政への、
批判の科で、追われ、 避難するのに、
同行したものだ、とも、いわれている。
かれは、この後も、遊歴で各地を周るが、
特に、 心を痛めたのは、
奥羽や中国地方などへの旅で見聞した、
農村らでの、 悲惨な間引きであった、
という。
数えで、１６歳で、 江戸に出た信淵氏は、 美作国は、 津山藩の藩医であった、
宇田川玄随氏に入門し、
動物学・植物学・医学・本草学、などの、
蘭学の諸学を学び、とくに、
木村泰蔵氏からは、 天文学・地理学、
・暦算・測量術を学んだ。
１７８５年、 な、 天明 ５年 、 に、
師の玄随氏の帰藩にしたがって、
津山に赴き、 藩政の改革のために、
一書を、 藩主に献上して、 献策に成功、
篤く遇された。
翌年には、 津山を去り、
西国遊歴の旅に出かけ、 その足跡は、
薩摩国にまで及んでいる。
久保田藩からも、 財政の立て直し、
についての諮問を受けたが、
巨船を建造して、 航路を開発し、
交易による富国を建言したが、
容れられなかった。
江戸に戻ってからは、 幅広く、 諸学、
とくに、 兵学や対外政策について学び、
また、 上総国は、 山辺郡の大豆谷
（ まめざく ）、 村 ;
（ 現千葉県東金市大豆谷 ）、 に潜居して、
農業に従事し、農学での、 各種な調査、
・実験・観察をくり返した。
１８０７年、な、 文化 ４年 、の、
３９歳のときに、 知り合いであった、
徳島藩の、 蜂須賀氏への家臣に同行して、
四国は、 阿波国に出向き、
兵学の顧問のような役に就き、
海防について、 おおいに献策した。
この頃に書かれた、 『 鉄砲窮理論 』、
では、 火薬を用いて、 走る、
「 自走火船 」 ; （ 軍艦 ） 、
を発案したことにより、 一気に、
名声が上り、 その門に集まる人が増えた、
と、 いわれる。
１８１４年、 な、 文化 １１年 、
に、 神道問題で、 罪を負い、
徳川幕府により、 江戸所払いとなったが、
なおも、 平田塾などに往来して、
禁を破ったために、
１８３２年、な、 天保 ３年 、 には、
江戸十里四方お構いとなり、
武蔵国は、 鹿手袋村 ;
（ 現埼玉県さいたま市南区 ） 、
に蟄居した。
しかし、 この間に、『 宇内混同秘策 』、
『 天柱記 』、 『 経済要録 』、
『 農政本論 』、 『 内洋経緯記 』
、 を著しており、 その声望は、
おおいに高まって、 宇和島藩や、
薩摩藩からは、 出入りを許されている。
１８３９年、な、 天保 ➕年 、
には、 親交のあった、 渡辺崋山氏、
高野長英氏、小関三英氏、 とともに、
蛮社の獄に連座したものの、
わずかに、 罪を免れている。
翌る、 天保 11年 ; （ 1840年 ）、
には、 綾部藩の藩主な、
九鬼隆都氏に招かれて、勧農策を講じた。
やがて、 かれの学識は、
老中首座であった、
水野忠邦氏の買うところとなり、
その罪も、 許されて、
忠邦氏からの諮問に応ずるために、
『 復古法概言 』、 を著した ;
（ 弘化 ２年 （ 1845年 、 に刊行。
信淵氏は、 幕府専売制、 ともいうべき、
「 復古法 」、 を実施し、
流通を、 幕府の手により、直に統制し、
流通の過程への徴税による、
富国策を提示したが、
忠邦氏の失脚により、実現しなかった。
信淵氏はまた、 全国の各地の藩に招かれて、
政治、経済、産業、等の、
様々な分野にわたって、講演している。
信淵氏は、「 自分の学説は、
今の世に認められなくても、 後世に、
すぐれた君主があらわれれば、 必ずや、
わが家学をもって、 天下を一新する、
ことになるだろう 」 、 と述べ、
生涯にわたって、 著述をつづけたが、
嘉永3年 （ 1850年 ）、 の、 正月6日、に、
病によって、 江戸で永眠した。 82歳。
☆ 三橋貴明氏❗ ;
愚劣なカルテット
2019-12-03 07:05:59
テーマ：欧州経済
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1/2【Front Japan 桜】緊縮の王国から脱出せよ！ / 新国立競技場の完成に思う[桜R1/12/2]
2/2【Front Japan 桜・映画】名ばかり業務委託・残酷物語～映画『家族を想うとき』[桜R1/12/2]
わたくしは映画館にはあまり行かないのですが、「家族を想うとき」（Sorry We Missded You）のケン・ローチ監督の前作「わたしは、ダニエル・ブレイク」は有楽町で観ました。
緊縮財政が行き着く先、「日本の未来」について、いやというほど分かりやすく教えてもらいました。（ローチ監督の作品は、「現実」のイギリスが舞台）
ちなみに、「Sorry We Missded You」とは、イギリスの宅配便の不在連絡票の決まり文句のようですが、邦題はそのままでも良かったような気がいたします。
いずれにしても、本映画は映画館に見に行きたいです。「家族を想うとき」は１２月１３日公開です。
さて、「家族を想うとき」の話は、イギリスの実話を元にしていますが、日本にしても他国事ではありません。
すでに、Uber Eatsやアマゾンフレックスという形で、日本でも始まっています。
要は、本来は、
「企業が『従業員』として雇用し、緊急時（風邪でお休みとか）の際には、他の従業員をディスパッチし、互いに助け合うことでサービスを維持し、安全を確保する」
べきであるにも関わらず、ドライバー（個人事業主）と「業務委託契約」し、配達をさせる。ドライバーは、全てが自己責任で、何があっても企業側は責任をとらない。
その上、企業は保険料などを節約でき、しかも「家族を想うとき」では、ドライバーが休んだら「罰金徴収」というわけでございます。
企業の利益「だけ」を追求し、福祉や安全、従業員を含めて「みんなで豊かになろう」という発想が消滅した結果、「全ては自己責任」の世界に突入しているのです。
日本では、政府が「フリーランス」を推奨し、さらに白タク解禁の動きが始まっているため、このままでは「家族を想うとき」が「今の日本」になるのは時間の問題でしょう。
日本もイギリスも、グローバル化の「終着点」に近づいているのです。会社も、国家も、家族ですら、自分を守ってくれない、万人の万人に対する闘争の世界ですね。
【歴史音声コンテンツ 経世史論】
http://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/
※１１月５日から上島嘉郎先生と三橋貴明の対談「自虐史観はなぜ始まり、深刻化したのか」がご視聴頂けます。
『グローバル化の弊害を見落とし、トランプ台頭を招いた経済学者のいまさらの懺悔
＜グローバル化の行き過ぎと米製造業の空洞化を見抜けず、結果的にトランプ政権誕生を助けたポール・クルーグマンがついに自己批判した＞
ノーベル賞の受賞者でコラムニストとしても知られる経済学者のポール・クルーグマンは、論敵をコテンパンにこき下ろす激辛の論調で名をはせてきた。
1990年代初めから精力的に著書や論説を発表。急速に進むグローバル化に疑義を唱える論客には片っ端から「経済音痴」のレッテルを貼ってきた。特に中国との競争を危惧する議論を聞くと、「バカらしい」のひとことで切って捨てる。心配ない、自由貿易が自国経済に及ぼす負の影響など取るに足らない。それがお決まりのセリフだった。
そのクルーグマンが突如、宗旨変えした。今年10月、「経済学者（私も含む）はグローバル化の何を見誤ったか」と題した論説を発表。自分をはじめ主流派の経済学者は「一連の流れの非常に重要な部分を見落としていた」と自己批判したのだ。
クルーグマンによれば、経済学者たちはグローバル化が「超グローバル化」にエスカレートし、アメリカの製造業を支えてきた中間層が経済・社会的な大変動に見舞われることに気付かなかった。中国との競争でアメリカの労働者が被る深刻な痛手を過小評価していた、というのだ。
ラストベルト（さびついた工業地帯）の衰退ぶりを見ると、ようやく認めてくれたか、と言いたくもなる。謙虚になったクルーグマンは、さらに重大な問いに答えねばならない。彼をはじめ主流派の経済学者が歴代の政権に自由貿易をせっせと推奨したために、保護主義のポピュリスト、すなわちドナルド・トランプが大統領になれたのではないか、という問いだ。
公平を期すなら、クルーグマンはここ数年、過去の見解の誤りを率直に認めるようになっていた。彼は経済学者でありながら経済学者に手厳しいことでも知られる。2008年の金融危機後には、過去30年のマクロ経済学の多くの予測を「良くても驚くほど役に立たず、最悪の場合、明らかに有害」だったと総括した。（後略）』
「いまさらの懺悔」という見出しですが、懺悔しないよりはましです。
アメリカでもイギリスでも、日本でも、「経済学者」「経済界」「官僚」そして「政治家」の連合、愚劣なカルテットにより推進されています。そして、彼らが「反省」することは、まずありません。何しろ、反省し、懺悔したところで、何の得もないのです。このまま、勝ち組として人生を終えようとするに決まっています。
カルテットのうち、我々がコントロールできるのは「政治家」のみです。そして、国民主権国家において、国民が政治を「正す」ことは、権利というよりは義務になります。
皮肉な話ですが、自民党は日本の「政党政治」における政党です。政党政治は、普通選挙、国民主権が前提となっています。（つまりは、中国は政党政治ではありません）
「家族を想うとき」や「わたしは、ダニエル・ブレイク」を観れば誰でも同じ感想になると思いますが、グローバリズムは共同体（「家族」ですら！）を分断し、人間を「個別化」していきます。最終的には、民主政治に必須のナショナリズムが破壊され、政党政治が成り立たなくなるわけです。
つまりは、現在の自民党はグローバリズムを推進することで、自らの「消滅」を促進していることになります。だからこそ、次作のタイトル（仮）は「自民党の消滅」なのでございます。
それはともかく、エスカレートするグローバル化にストップをかけなければなりません。ことの「本質」を理解した政治家を増やすのです。
さもなければ、日本人が「家族を想うとき」を観た際に、
「え？ 何が問題なの？ 普通じゃん」
と、異様な感想を持つ日が確実に訪れます。
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☆ ガン細胞たちは、
ブドウ糖だけ、 を、
唯一の、主な、栄養分としてあり、
糖質を制限する事を含む、
ビタミン・ケトン療法は、
ガン細胞たちを兵糧攻めにする事でも、
ガン、の、あり得る度合を減らす事になる。
タンパク質たち、と、
ビタミン、たち、に、
ミネラル 、たち、を、 完全以上に、
飲み食いなどして、 摂取し続ける、 事が、
一部の人々を除いた、
ほとんどの人々の健康性を成し続ける、
代謝ら、を、
完全以上に、 成し続ける事に、 必要であり、
これら、を、 より、 欠いてしまう事は、
万病を引き起こす、 可能的な度合ら、を、
より、 余計に、 成す事を意味する。
☆ Cancer cells
Only glucose,
As the only main nutrient,
Including restricting carbohydrates,
Vitamin / ketone therapy
Even if
you make cancer cells attack soldiers,
This will reduce
the possible degree of cancer.
With proteins,
Vitamins,
Minerals, more than complete,
Drink and eat, keep taking,
Excluding some people,
Keeps the health of most people,
Metabolism,
It ’s necessary to continue
to do more than perfect,
The more you miss these things,
Cause all kinds of illness,
possible degree,
More than that, it means to do it.
☆ いずれにせよ、
日本人たちは、 より早くに、
日本人たちの足元の、 地下へ、
より、 どこからでも、
より、 速やかに、 落ちついて、
歩み降りてゆき得る、 避難経路ら、と、
より、 快適に住める、 避難所らとを、
作り拡げてゆく、
公共事業らを成す事により、
日本の、 財務省の役人ら、と、
与野党の、 主な政治家らとが、
英米のカネ貸しらの主張する事らを、
そのまま、自らもまた、
オウム返しにして、主張し、
実行もする事において、
日本政府の財政における 、緊縮 、
を、 繰り返し、 成す事を通して、
彼らへの、 主 アルジ の立場にある、
日本の主権者としてある、日本人たちへ、
物価だけではなく、
その労働らへの賃金らの水準へも、
より、 押し下げる向きへ圧力をかける、
要因らの系である、
デフレ不況性 、を、
押し付け続けて来てある、
その、 デフレ不況性 、を、
解消し去ってゆく、 と共に、
日本人たちの防衛性の度合いを、
飛躍的にも高めてゆくべき、
ぎりぎりの状況にも、 ある 。
地上を襲い、 地上をおおい得る、
あり得る、 災害らへ対して、
地上に、 避難所らや、
避難経路らを設定して、
日本の主権者たちを、
それらへ誘導する事は、
人食い虎どもの住む、 密林へ、
わざわざ、 人々を誘導する事に類する、
行為であり、
日本の主権者としてある、
日本人たちの一般 、へ対して、
個々の日本国民においても、
執事なり、 召し使いなりの立場にある、
公務員などの、 者らにおいても、
成す事が、 許されない 、
行為なり、 態度なり、 であり、
日本人たちの一般の、 あり得る、
福利ら、を、 より、 能くも、
最大限にも、 成す事を、 約束して、
日本の社会に、 存在し、 存続する事を、
日本国民たちの一般から、 許されてある、
筋合いにある者としての、 義務 、 に、
違反性を成す、 行為であり、
それが、 作為型では、 無く 、
無知性と痴愚性とにもよる、
不作為型の、 行為なり、 態度なり、
であっても、
それへの責めを負うべき、 筋合いを、
その主らの側に、 成すものである事に、
変わりは、 無い。
歴史拾遺 ヒロイ ;
☆ ２百年前の歴史的人物を、
ＤＮＡ 、で診断、 初の試み❗ ;
2019/ 11/24 16:00 ;
歴史上の人物の病名や死因が、
現代の枠組みを用いて、
診断されることがある。
「 遡及的診断 」、 と呼ばれ、
医学会でも、定番の、
推理戯務 ゲム ; ゲーム ;
、 のようなものだ。
その内容は、もっともらしいものから、
ばかげたものまで、 さまざま。
だが、 これまで、歴史上の人物な、
本人の、 ＤＮＡ 、 を使って、
こうした診断が、 試みられたことは、
なかった。
このほどは、 ２百年前の、
殺害の現場に残された、
『 ＤＮＡ 』 ;
≒
【 色々な アミノ酸 たち から成る
タンパク質 ではなく ✔️
、
塩基 たち など から 成る
遺伝子、
の、 本体である、
『 デオキシリボ 核酸 』 】 ;
、 を分析し、
ある歴史上の人物を苦しめていた、
病の正体が判明した❗ 、 という、
研究の結果が発表された。
その人物とは、フランス革命期の、
最も重要な人物らの一人、な、
ジャン＝ポール・マラー氏 ;
（ 1743年 〜 1793年 ） 、 だ。
「 暗殺の天使 」、 と呼ばれた、
シャルロット・コルデーに、
バスタブの中で殺された❗ 、
ことで、 有名だが、
皮膚病を患っていた事でも、知られる。
今回の診断ができたのは、
その殺害の方法が、 暴力的だったせいだ。
10月31日付けで、 「 bioRxiv 」、
という、 査読前の論文を公開する、
サイトに公開された研究によると、
科学者たちが分析したのは、
新聞紙に付着した、 血液から抽出した、
ＤＮＡ 、だ。
研究チームによると、
ＤＮＡ 、らへの分析により、
歴史上の人物の病を診断したのは、
これが、 初めてであるだけでなく、
一般的な、 紙からの抽出に成功した、
ＤＮＡ 、らの中では、 最も古い、
という。
■ 劇的な暗殺により、
革命の殉教者に❗ ;
ジャン＝ポール・マラー氏は、
1780年代に、 フランス革命を、
熱烈に支持するジャーナリストとして、
新聞 ; 『 人民の友 』 、 を発刊。
貧しいパリ市員ら、から、
熱狂的に支持され、
多くの王党派員ら、を、敵に回した。
マラー氏の外見は、その過激な、
政治的立場と同じように、 極端だった。
彼は、 パリの労働者と同じように、
頭に、 スカーフを巻き、
ローブと、開襟シャツを着ていた。
だが、 何よりも目立っていたのは、
皮膚病だった。
マラー氏の皮膚は、 水疱だらけで、
傷からは、 液体が、にじみ出ていた。
人々は、 彼の痛々しい姿に、
ぎょっとし、梅毒から、危険な気性まで、
原因を、 あれこれと想像した。
≒
【 その遺伝子ら、に、
何らかの問題性らが、 より、 全く、
無かった、 のであれば、
あるべき、 代謝員ら、への、
あるべき、 度合いら、での、
飲み食い等による、 摂取らにおいて、
より、 漏れ、らを成し付けていた、
事が、 より、 大本な、
要因性として、ある❗ 】 。
過激な意見を持つマラー氏は、
しばしば、 逃亡生活を送った。
彼は、 敵たちから逃れるために、
何年も、 屋根裏や、 パリの下水道に、
隠れて暮らした。
ついに、 定住できる家を持ち、
悪化する皮膚病、への、
治療を受けられるようになったのは、
1793年のこと。
最後の数カ月は、 ほとんど、 外出せず、
執筆活動と、水疱だらけの、
皮膚の痒みを鎮めるために、
長時間の入浴だけをして過ごした。
彼は、 浴槽の中で、 仕事をし、
友人や客人と面会した。
1793年、の、 7月13日、に、
入浴をしながら、 新聞に注釈をつけていた、
マラー氏のところに、
王党派の支持者な、
シャルロット・コルデーが乱入し、
その胸に、 キッチン・ナイフを突き刺した。
彼は、 あっという間に、 失血死した。
劇的な暗殺により、 マラー氏は、
たちまち、 革命の殉教者となった。
彼の血に染まった新聞紙は、
その妹さんによって、注意深く保存され、
今日まで、残っている。
ナショナルジオグラフィック日本版サイト
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/112200676/
☆ 『 人間は、 五穀の精❗ 』、
と、 述べ得てもいた、
安藤 昌益氏 ; あんどう しょうえき 、
1703年 ; 元禄 16年 ）
- 1762年11月29日
（ 宝暦 12年 10月14日 ） 、 は、
江戸時代の中期の、 医師、
・思想家・哲学家 ;
秋田藩の出。 号は、 確龍堂良中。
思想的には、 無神論や、
アナキズムの要素を持ち、
農業を中心とした、
無階級な社会を理想とした。
死後には、 近代の日本において、
社会主義・共産主義にも通じる、
思想を持った人物として評価された。
出羽国は、 秋田郡、の、 二井田村下村 ;
（ 現在の秋田県は、 大館市二井田 ） 、
の、 豪農の家に生まれ、同地で没した。
長男ではなく、 利発であったことから、
元服の前後に、 京都に上り、
仏門に入り、 禅を学んだ ;
（ 寺は、 妙心寺 ） 、 と言われている。
北野天満宮で、 修業をした事実もある。
しかし、 仏教の教えと現状に、
疑問を持ち、 医師である、
味岡三伯氏の門を叩いた。
味岡三伯氏は、 後世方別派に属する、
医師で、そこで、医師としての修行をし、
今の青森県な、 八戸で、開業する前に、
結婚し、子も、もうけている。
陸奥国は、 八戸の櫓 （ やぐら ）
横丁に居住し、 開業医となった。
１７４４年 、でもある、 延享元年 、の、 8月の、 八戸藩の日記には、
櫛引八幡宮の流鏑馬 ヤブサメ 、の、
射手を治療したことが、
記録されている。
フランス革命 ; 仏: Révolution française ,
英: French Revolution ;
1789年 5月5 日 – 1799年 11月9日 ;
、 の、 勃発する、 ４４年前な、
１７４５年、 な、 延享 ２年 、に、
領主層を対象とした政治の書な、
『 暦大意 』、 を執筆した。
昌益氏は、 一介の町医者であり、
町人の身分であっあが、 その中で、
「 民苦しみ、 穀種絶つときは、 則ち、
国亡ぶ。 国亡ぶる則は、国主、
自ら減却ぞ。 罰恥百世に殆す者也 」 ;
（ 『 暦大意 』 ＜ 歳変 ＞ ）、と、
不仁の領主を厳しく非難している。
同年に、 八戸の天聖寺にて、
講演を行う。
１７５７年、 な、 宝暦 ８年 、にも、
同じ寺で、 討論会を開いている。
その後に、 出羽国は、 大館に帰郷。
弟子の神山仙庵氏は、
八戸の藩主への側医。
昌益氏の大著な、 『 自然真営道 』、
は、 １７５３年、な、 宝暦 ３年 、
に、 刊行された。
門人の、 仙庵氏の序から、
昌益氏の学派は、 社会的反響について、
細心の警戒性を成していた、
事が、知られる。
１７５６年、 な、 宝暦 ６年 、の、
９月に、 郷里の本家を継いでいた、
兄が亡くなり、 家督を継ぐものが、
いなくなった、 為に、
宝暦 ８年ごろに、 二井田に、
１人で戻った。
家督は、 親戚筋から、
養子を迎え入れて、 継がせたが、
昌益氏、な、自身も、 村に残り、
村人への治療にあたった ;
（ 八戸では、 既に、 息子が、
周伯を名乗って、 医師として、
独り立ちしていたため ） 。
１７６０年、 な、 宝暦➕年、 の、
前後には、 八戸の弟子たち ;
（ 真栄道の弟子 ） 、が、
一門の全国集会を開催し、
昌益氏も参加した。
参加者は、 松前から、 京都、や、
大阪までの、 総勢で、 １４名。
その後に、再び、 郷里へ戻って、
６０歳で病死した。
昌益氏は、 彼の生きた社会を、
「 法世 」、 と、 みなし、
法世の以前に、 「 自然の世 」、
があった、 と考え、 法世を、
自然の世に高める、
具体的方策を提唱した。
身分と階級による差別を否定して、
全ての者が、 労働 ;
（ 鍬で、 直に、 地面を耕し、
築いた田畑で、 額に汗して働く、
という、 「 直耕 」 ） 、 に、
携わるべきである、 という、
徹底した平等思想を唱えており、
著書の、 『 自然真営道 』 ;
（ 第25巻中の、 「 自然ノ世論 」 ） 、
に、 その考え ; （ 理想の社会 ） 、
が、 書かれている。
彼の思想体系は、
封建社会の混乱と矛盾を目撃し、
深い時代的関心に裏付けられている。
為政者を、 不耕貪食の輩、と、
断罪もしている。
その当時の奥羽地方では、
１７４９年、 な、 寛延 ２年 、 と、
１７５５年、 な、 宝暦 ５年 、 に、
同じ、 ７年 ; （ 1757年 ） 、と、
飢饉が頻発し、
関東より、 一帯にかけて、
間引きが、 広く行われるようになった、
のも、この頃であった。
昌益氏は、このような現実を凝視し、
考えた。
「 …中平土の人倫は、
十穀盛りに耕し出し、 山里の人倫は、
薪材を取りて、 之を平土に出し、
海浜の人倫は、 諸魚を取りて、
之を平土に出し、
薪材十穀諸魚、 之を易へて、
山里にも、 薪材十穀諸魚、 之を食し、
之を家作し、 海浜の人倫も、
家作り、穀食し、魚菜し、
平土の人も、 相同うして、
平土に、過余も無く、 海浜に、過不足無く、
彼（ かしこ ） に、 富も無く、
此に、 貧も無く、 此に、 上も無く、
彼に、 下も無く…、
上無ければ、 下を攻め取る、 奢欲も無く、
下無ければ、 上に諂ひ巧むことも無し、
故に、 恨み争ふこと無し、
故に、 乱軍の出ることも無き也。
上無ければ、 法を立て、
下を刑罰することも無く、
下無ければ、 上の法を犯して、
上の刑を受くる、といふ、 患いも無く、
…五常五倫四民等の利己の教無ければ、
聖賢愚不肖の隔も無く、
下民の慮外を刑 （ とが ）めて、
其の頭を叩く、 士 （ さむらい ） 無く、
考不孝の教無ければ、
父母に諂ひ、 親を悪み、
親を殺す者も無し、。
慈不慈の法教 （ こしらえおしえ ）
無ければ、 子の慈愛に溺るる父も無く、
また、 子を悪む父母も無し。
…是れ、乃ち、 自然五行の自為にして、
天下一にして、 全く、 仁別無く、
各々耕して、 子を育て、
壮んに、 能く耕して、 親を養ひ、
子を育て、 一人、 之を為れば、
万万人之を為して、貪り取る者無ければ、
貪り取らるる者も無く、
天地も、人倫も、別つこと無く、
天地生ずれば、 人倫耕し、
此外一天の私事為し。
是れ、 自然の世の有様なり 」 。
『 自然真営道 』 、 の内容は、
共産主義や、 農本主義、とか、
エコロジー 、 に通じる考え、
と、 されているが、 アナキズム ;
（ 無政府主義 ） 、 の思想にも、
関連性があり、
間口の広さが、見受けられる。
また、 この書の中で、 昌益氏は、
江戸幕府が、 封建体制を維持し、
民衆を搾取するために、
儒教を利用してきた、 と、 主張して、
孔子と儒教、特に、
朱子学を徹底的に批判した。
林基氏は、 「 イデオロギーの上でも、
宝暦年間は、 重大な画期をなす。
最大の指標は、 安藤昌益氏の、
『 自然真営道 』 、 の成立である 」 、
「 その基礎である、
幕藩封建制的大土地所有を、
根本から否定し、 現存の一切の、
支配的イデオロギーを徹底的に批判した、
『 自然真営道 』、 の成立こそは、
まったく、 画期的な変化の指標 、
と、 しなければ、 ならない。
それは、 享保ー宝暦年間における、
階級闘争の質的転化の過程が生み出した、
もの、と、 みることができる 」
、と、 論じている。
1976年に、 三宅正彦氏は、
昌益氏の社会変革論は、
尊王論の系譜に入れるべき、 という、
考えを提示し、 それを受けて、
早川雅子女史は、 「 私法神書巻 」 ;
（ 稿本; 『 自然真営道 』 ; 巻九 ） 、
への、 分析によって、
昌益氏の尊王攘夷論を立証した。
☆ ブログ 知の冒険 ➕ Wikipedia ➕ ;
大原 幽学 氏 ; おおはら ゆうがく ;
フランス革命が、 成り終えた、 ２年後の、
１７９７年、 の、 ４月１３日 、 な、
寛政 ９年 3月17日 ～ 安政 5年 3月8日
（ 1858年 4月21日 ） 、 は、
江戸時代の後期の農政学者、農民指導者 ;
下総国は、 香取郡長部 （ ながべ ）村 ;
（ 現在の旭市長部 ） 、 を拠点に、
１８３８年、 な、 天保 ９年 、に、
『 先祖 株 組合 』、 という、
農業協同組合を、
世界で初めて、 創設した❗ 。
出自は、 明らかでないが、
尾張藩の家臣な、 大道寺直方氏の、
次男として生まれた、 との説もある。
若き頃は、 大道寺左門と名乗っていた、
という。 号は、 静香。
幽学氏の語るところによると、
18歳のときに、 故あって、 勘当され、
美濃、大和、京、大阪を、 長く、
放浪していた、 という。
はじめは、 武芸、 のちには、
知友から、 占いの手法を身に付け、
易占、観相、講説、 などで、
流浪の生活を支えていた。
その後に、 神道、儒教、仏教を、
一体とする、 独自の実践道徳である、
「 性学 」 ;
（ 生理学、 性理道ともいった ） 、
を開いた。
１８３１年、 な、 天保 ２年 、 に、
房総を訪れ、 性学を講ずるようになり、
門人を、 各地に増やしていった。
１８３５年、 な、 天保 ６年 、に、
椿海の干拓地の干潟な、 八万石にあった、
長部村に招かれ、 農村への振興に、
努力することになった。
幽学氏は、 先祖株組合への創設のほかに、
農業技術への指導、 耕地への整理、
質素倹約への奨励、 博打への禁止、
子供の教育・しつけのために、
換え子制度の奨励、 などをし、
農村生活のあらゆる面を指導した。
「 改心楼 」、 という、
教導所も、 建設された。
『 フランス２月革命 』、 で、
ブルボン王家の傍系員な、
ルイ・フィリップ１世の立憲君主体制、
への、 転覆がなされた、
１８４８年、 でもある、 嘉永 元年 、の、
２月に、長部村への領主な、 清水氏は、
長部村の復興を賞賛し、
領内の村々の模範とすべきこと、
触れている。
・・それ以前の、 長部村は、
どのような状況だったのか、 というと、
今から、170年も前の、幕末の混乱に加え、
飢饉も重なり、 人々の生活は、
困窮を極めていました。
酒や賭博により、 借金を作り、
土地を追われる人が、 後を絶たなかった、
という。
そこで、名主の遠藤伊兵衛氏は、
隣の鏑木村に訪れていた、 幽学氏の、
講演を聞き、 心打たれ、彼を、
村に呼んだ。 これが、 １８３６年な、
天保 ６年 、 のことでした。
幽学氏は、 伊兵衛氏の熱意に応える形で、
長部村での、 人々への指導に当たる、
ことになりました。
伊兵衛氏の自宅の裏山に、
幽学氏の住居を建て、
この家は、 幽学氏が、 自ら設計した、
質素で、 丈夫な造りになっています。
幽学氏は、 ここで暮らしながら、
街の人と会話をしたり、
農村づくりを指導したんですね。
間取りなどの構造は、
当時のままなんですって❗ 。
農村づくりの指導に当たったわけですが、
幽学氏は、 まずは、 人との交流により、
信頼関係を作り、 それから、
本格的な学習に入る、 という、
指導方法をとりました。
幽学の書に、 「 始めの、１、２年は、
場を施して、 その情の、 よく通る、
ことに費やし 」 、 とあるように、
対面的な交流の繰り返しと、
身近な道徳を説くことを重視したのです。
▲ 最初に用いたのは、
「 易学 」、 だった ;
初めは、 易学などを教えていました。
この易学、つまり、 占いは、
「 あなたの運勢は、大吉です 」、
「 将来に、不幸なことが起こりますよ～ 」
、 みたいに、 将来を占うことを、
目的とするのではなく、
その吉凶に対処する、 道を見出す❗ 、
というのが、 幽学氏の教えでした。
ただ、 今の運勢を占うだけでなく、
その後に起こる事象に対して、
どう対処するかに重きを置いたわけです。
その後は、 「 易学 」、 から、 次第に、
「 性学 」、 と呼ばれる、
教えに変わっていきます。
「 性学 」、 とは、 欲に負けず、
人間の本性に従って生きる、
道を見つけ出そうとする学問のこと。
幽学氏の村づくりにおいて、
最も、 画期的だったのが、
「 先祖株組合 」、 を作ったことです。
これは、 何か、 というと、
村に住んでいる人々が、 皆で出資をして、
助け合い、 生活を改善する、
仕組み作りだったのです。
村には、 金持ちがいれば、
貧乏人もいます。
皆が、 助け合って、
生活できるようにするには、
どうすれば、 いいか、を、
幽学氏は、 考えたわけですが、
それが、 世界で初めて作った、
といわれる、 協同組合である、
「 先祖株組合 」、 なのです❗ 。
@ 先祖株組合の契約書 ;
「 為取替一札 」 ;
1. 組合員は、 金五両に相当する、
耕地を出資し合い、 そこから得た、
利益を積み立てること。
2. 組合の管理・運営は、
組合員の合意で決定する事。
3. 一軒分の積立金が、
百両以上になった時、 組合員の相談で、
半分を救済に、残りは、 さらに、
積み立てておくこと。
4. 規定に反した後は、 破門、ただし、
出資分は、渡さない。
5. 潰れた家が出てきたときは、
然るべき人物が、家の再興に当たること。
この組合に入った人は、
自身の田んぼの五両分を、
組合用として、 出資し、 そこから得た、
利益を積み立てていきます。
そして、 一軒当たりの積立金が、
百両以上になると、半分は、
貧しい方へ寄付し、 残りの半分は、
子孫のために、 さらに、
積み立てていくのです。
▲ 日用品は、 組合で、共同購入した❗ ;
日用品を、 組合で、
一気に、 共同購入することで、
安く、 大量に仕入れる、
工夫も、取り入れたのです。
組合員で出し合った土地を、
共有地として、 共同で、
作業に当たったのです。
このように、 先祖株組合が作られ、
学問を中心としていた教えも、
農業経営、な、 そのものの、
実践的な指導へと及ぶようになります。
土地の交換、 耕地への整理、
住居の移転だけでなく、
農作業の計画を立て、
家族の話し合いを設けたり、
肥料や田植えの方法を工夫する、などし、
合理化を進めました。
それぞれの家元に、
一年間の農作業の予定表を作らせ、
この中には、
幽学氏の講話を聴きに来る日や、
仕事を休む日、 などが、 書かれています。
一日の作業の内容は、前日に、
家族で集まって相談する、 という、
「 宵相談 （ よいそうだん 」、
の、 機会を設けるようにも指導しました。
皆の生活があれていたものの、
このような、幽学氏の教えに倣 （ なら ）
って、 村の人々が生活をすることにより、
荒れていた村の農家らは、
立ち直っていったのです。
幽学氏は、 子育てに関しても、
ユニークな教育方法を取り入れました。
7～14歳の子供は、それぞれを、
別々の家庭に預けあって教育させる、
という、
「 換子教育 （ かんしきょういく 」、
は、 その中でも、 非常に面白い例❗。
「 質素倹約 」、 として、 衣服は、
麻や木綿のものとして、 食事も、
粗食を心掛けさせました。
お酒まで禁止にしたのです❗。
酒に激弱で、 好きじゃない人にとっては、
問題が、 ないですが、 嫌なことを、
酒で忘れたい人にとっては、
めっちゃ、酷ですな。
・・改心楼には、 ３百人近い方が、
押し寄せ、 幽学氏の性学、 などに関する、
講話が行われていました。
しかし、高台にある、 大きな建物に、
３百人近い人間が出入りしている❗ 、
ということで、
「 戦の準備をしているのではないか？ 」、
などを疑われてしまい、
徳川幕府に目をつけられてしまうのです。
１８５２年、な、 嘉永 ５年 、に、
博徒な、５人が、改心楼に押し入った。
この５人は、 関東取締出役の、
手先をつとめる者たちでした。
この事件は、 幽学氏の教えに、
反感を抱いた、 役人、と、
博徒らが、 企んだものでした。
この事件が、 きっかけとなり、
幽学氏は、 幕府からの取り調べを受ける、
ことになってしまいます。
関東取締出役とは、
浪人や博徒などを取り締まる、
移動警察のことで、
「 八州廻り 」、とも、いわれていました。
当時の博徒らにとって、 農者 ノウザ 、
らからの、 博奕 バクチ による収入は、
重要な資金源でした。
が、 性学の運動が普及する事により、
博奕が、 姿をひそめたために、
博徒らは、 かなりの痛手を受けたようです。
取り調べは、 長期にわたり、
関東取締出役に続き、
幕府勘定奉行所でも、行われ、
幽学氏と、 門人らは、 たびたびに、
江戸へも赴いています。
１８５７年、 な、 安政 ４年 、 に、
６年に及んだ、 裁判の結果にて、
以下の判決が、決まります。
1. 改心楼の取り壊し。
2. 先祖株組合の解散。
3. 幽学氏、への、 百日の押し込め。
押し込めの刑期を終え、
長部村に戻った幽学氏は、
変わり果てた村の様子に、 所懼 ショグ ;
ショック 、 を受けました。
幽学氏が、 世界で初めて誕生させた、
株組合は、 解散され、
講話を行っていた、 改心楼は、
取り壊されてしまい、
長部村の住人たちも、 すっかり、
元の荒れた生活に戻っていたのです。
性学を学んだはずの村の荒廃を嘆き、
翌る年に、 墓地で、 切腹。
享年は、 ６２才。
▲ 切腹の際に使われた刀 ;
自刃に用いた短刀には、
「 難舎者義也 （ すてがたきは、ぎなり 」、
の文字が、 刻まれています。
千葉県の、 旭市には、 旧宅 ;
（ 国の史跡 ）、 が残っており、
切腹した場所には、 墓が建立された。
愛知県の名古屋市の平和公園にも、
門人がたてた墓碑がある。
著作に、 「 微味幽玄考 」、
「 性学趣意 」、 「 口まめ草 」、
等がある。
・・没後は、
幽学氏の遺志を継いだ、 門人たちが、
活動を継続していったのです。
そして、今も、
「 財団法人 八石性理学会 」、 として、
幽学氏の意志を次いでいるのです。
その記念館で所蔵している、
幽学氏に関連の資料、や、
旧宅を含む遺跡は、 この、
八石性理学会により、
維持されてきた、 とのこと。
百７０年前に、 耕地らを整理された、
田んぼらは、今も、その作りを残しており、
米作りの交流事業が、今でも、
ここで行われている、 とのこと。
地元では、
その生きた証は、 生き続けている❗ 。
☆ 江戸時代の経済思想 ;
貝原益軒氏 （ １６３０～１７１４ ）、
は、 「 国土に、 四民あり、
士農工商あり、 四民、 皆、
義理を行ふ事は、 一にして、
利養を求むこと、わざ、 各、かはれり 」
、 として、
道徳的平等性の原理に立った、
職分論を展開した。
つまり、 罪悪視されていた利を肯定し、
利を求める商人を抑圧の対象とせずに、
民衆（ 三民 ）、の、 職業の実践における、
経済と道徳の調和を説いた。
商人の職分論は、 禅僧の鈴木正三氏 ;
（ １５７９～１６５５ ） 、 が、
「 世法、 仏法、 二ならず、
職業生活、即、 信仰生活である。
商人は、 その職分、即ち、
社会的責任を自覚し、 身を捨てて、
業務に邁進し、利潤の獲得に努めよ。
しかし、得た利潤を、
自己のために消費せずに、
業務の達成に使用せよ 」 、 として、
時代を先行する、
プロテスタンティズムの考えに近い、
思想が存在していた。
また、益軒氏と密接に交渉していた、
宮崎安貞氏 （ １６２３～１６９７ ） 、
によると、 聖人の政は、 教 ;
（ 孝弟の道 ）、 と、 養 ;
（ 農業の術 ） 、 にあり、
経済を含む、 養の道が整えば、
おのずと、 教の実現となり、
致知と力行とを兼ねる、 修養 ;
（ 勤労態度や学習態度 ） 、
が、 大切である、 とした。
特に、農業は、天地の生養を完結せしめる、
道徳的な営みであり、 その職分が、
生産的 ; （ 道徳的 ） 、 であるとして、
経験的で、合理的な、 農事での改良や、
技術の改善をすることが、
人間的成長を実現させる、 と説いた ;
（ 農業全書 ） 。
社会階層の最下層の商人は、
その活動が、比ぶるに、自由であり、
経済的に、 士農層を、次第に、
支配するようになった。
綱吉将軍の頃の、 元禄時代になると、
江戸町人文化が、 華を咲かせ、
豪商らが出現して、
経済の拡張がみられた。
が、
吉宗将軍の頃の、 享保期に入ると、
投機的な御用商人の行動が、 排除され、
資本と経営努力に基づく、 本商人が、
商業界の主流を形成した。
このような社会情勢において、
井原西鶴氏 （ １６４２～１６９３ ） 、
は、 職分の異なる、 士農工商の、
人間としての平等の思想を表明していた。
石田梅巌氏 （ １６８５～１７４４ ） 、
は、 商人の職分を、
「 財貨を交易す 」 、 とし、
当時の武士階級に対して、
「 職分として、 社会的に不可欠、
人として、 四民は、 平等❗ 、
四民の道は、 一である 」 、
「 商人の利潤は、 武士の俸禄と同じ、
利潤を得るのが、 商人の道である 」
、と、 主張した。
近世商人の経営理念は、 三井高房氏 ;
（ １６８４～１７４８ ） 、 の、
『 町人考見録 』、 によれば、
「 道徳を無視してはならないが、
少なくとも、 損はせぬように、
時と処に応じて、適当に行動せよ 」
、という、 内容の、
営利と道徳の考えが生まれている。
荻生徂徠氏 （ １６６６～１７２８ ） 、
は、 具体的な事物だけを問題にして、
政治的手段としての、 道を追求した。
そして、 それぞれの時代にふさわしい、
政治的社会的な諸制度に基づき、
「 総じて、 国の治とは、 たとえば、
碁盤の目を盛るが如し 」 、 として、
碁盤の目に、 一人一人の人間、及び、
経済や社会現象、 等を置き、
それを制御しよう、 と考えた。
すなわち、
政治至上主義的な原理により、
道徳をも、 手段化して、
制度、 という、 具体的な事物を用いて、
独自の力で展開されている、
農工商の三民の経済行為や、
社会秩序を管理しようとした、
と、いえる。
また、 武士は、本来は、 いるべき、
農村を離れ、城下町に居住し、
生活に必要な、 すべての、財や、
サービス 、 を貨幣で購入する。
これを、 徂徠氏は、
「 皆武家旅宿の境界 」、 と表現して、
武士には、 定まった居所が無く、
いつも、 旅の宿にいるようなもの、
と、 考えた。
そして、 幕府や諸藩は、
「 物を直に取用 」、 という制度により、
直に、 生産者らから、
必要な物産を貢物として取り立て、
実物での収入を増加させ、
貨幣での支出を削減すべき、 とした。
一般の武士らは、城下町の集住を止め、
「 知行所に居住 」、 として、
質素な農村生活に切り換えて、
消費な支出の削減 、 を提案した。
太宰春台氏 ; （ １６８０～１７４７ ）
、 は、 荻生徂徠氏に師事しており、
徂徠学に基づく、 為政者的な、
経済論を展開した。
が、
徂徠氏が、 人間の本性を、
「 相親しみ、 相愛し、 相生じ、
相成し、相輔け、 相養ひ、 相匡し、
相救ふ 」、 と捉えた、 のに対して、
春台氏は、
「 人も、本は、 禽獣の如く、 信もなく、
義もなく、 相争ひ、 相奪ひ、 相殺し、
相害するのみなりし 」 、 として、
人間が、 競争心に満たされた存在である、
としている。
春台氏の経済論は、儒教的な、
欲望への制限に基く、
体制の再建を考えていたが、
貨幣経済の発展に伴う、
時勢の変化に従って、
藩営商業論を主張した。
田中丘隅氏 ; （ １６６２～１７２９ ）
、は、 晩年に、 徂徠氏の影響を受けている、
が、 比ぶるに、富裕な、農家の出であり、
宿場の指導や、 治水事業に、
手腕を発揮した。
丘隅氏は、 貨幣経済の進展の意義を、
必然的に認め、 商業的農業を否定できない、
と、 考えた。
特に、幕府による、 田畑についての、
永代売買の禁止令に対し、
「 田地山林、 という物、 自由売買有、
之を以こそ、 百姓の宝とは、 成る事なり 」
、 と主張した。
つまり、 田畑の自由な売買があるから、
農者らは、 金策ができ、
家を再興させる機会がつかめ、
勤労目的が持てる、 とした。
三浦梅園氏 ; （ １７２３～１７８９ ）
、は、 幕府の放漫な政策が、
物価や賃金の高騰、への、 原因として、
貨幣経済の進展しつつあった、
流通社会を批判している。
梅園氏の考え方は、
穀を貴び、 倹約を尊重する点で、
一般の儒教家と変わりないが、
一概に、 商業を排除せずに、
真の富が、 日用必需の財貨であり、
金銀を富とする、
社会通念の誤りを正して、
何故に、 誤った、 強固な、
社会通念が確立したのか、を、
具体的に、 明らかにした。
すなわち、 金銀が、 貨幣として、
好適な性質を持つことを指摘し、 貨幣は、
「 其用、 舟車に近きもの 」、 として、
流通の手段にすぎぬ、
と、 結論付けている。
そして、金銀が、 価値への尺度として、
勝れており、 金銀が、
財貨を集める力を持つため、
商人の下に、 金銀 （ 財貨 ）、
が集中して、 経済の実権が、 完全に、
都市の商人らに掌握され、
生産者である、 農村員ら、から、
富が収奪される、 という、
仕組みを解明した❗ 。
山片蟠桃氏 ; （ １７４８～１８２１ ）
、 は、 升屋小左衛門と呼ばれた、
大坂町人であり、 両替商としての、
実際的な経験から、 経済問題に対しての、
合理主義的な、観察力を持っていた。
根本的な経済思想は、
儒教的経済論に基づく、
農業尊重論者であるが、
市場経済の法則性 ; （ 合理性 ） 、
を捉えようとしていることにある。
例えば、 米価、 等の物価が、
市場での需要と供給によって、
自然的に、決定され、 その方法が、
合理的で、公正的である、
と、 考えている。
その思想的な背景は、
徂徠学の非合理主義を批判しつつ、
人間の経験的思惟が、事物の、
法則性を捉え得る、 として、
朱子学を発展させて、
経験的合理主義を広めた、 五井蘭洲氏 ;
（ １６９７～１７６２ ）、 の、
懐徳堂での、 学習の成果である、
と、されている。
蟠桃氏と同じ、 懐徳堂で学んだ、
草間直方氏 ; （ １７５３～１８３１ ）
、も、 「 元来は、 相庭は、
商買の私より起り、公道の意によらず 」
、として、 商業自由論を唱えて、
流通合理主義を成立させた。
日本型の重商主義思想は、
海保青陵氏 ; （ １７５５～１８１７ ）
、 にみられるが、
青陵氏によれば、
武士も、 商行為をしており、
「 物を売て、物を買は、
世界の理なり 」 、 として、
商行為は、 軽蔑すべきでなく、
これに依存して、 一国を富ますべき、
としている。
つまり、 天地の間に存在するものは、
すべてが、 「 シロモノ ;
（ 経済的財貨 」 、 であり、
領主は、 田畑 、 という、
シロモノ、を、 領民に貸し与えて、
その利息として、 年貢を徴収しており、
利息は、 すべて、
「 天地の理 」、 にかなう、
正しいものである、 とした。
そして、 君主が、 臣下に知行を与え、
使役し、 臣下が、 君主に、
智力を売って、 米を得るのは、
売り買い、な、 そのものであり、
人夫が、 労働を売り、 生活することと、
本質的な、差が、ない、 とした。
また、 富藩の秘策に、
「 産物まわし （ 藩交易 」 、による、
「 かせぎまし 」 、 があり、
領主と領民が、 一体となって、
「 他国の金を吸い取る 」 、 ことが、
肝要、 と述べて、
商業藩営論を主張した。
本田利明氏 ; （ １７４３～１８２０ ）
、 は、 社会が、 平和になれば、
人口が増加するので、 それに応じて、
国内の生産物を増加させないと、
日本の財政や食糧が不足する、
と、 考えた。
しかし、 天明飢饉の体験を契機に、
本田利明氏は、
農業生産力の限界を察知して、
日本の富と民の豊さを、
外国貿易に求めた。
国政の四大急務として、
第一に、 焔硝、 第二に、 諸金、
第三に、 船舶、 第四に、 属島を挙げた。
焔硝とは、 火薬のことであり、
地中の焔硝を採取して、
河川の流れを妨げる、 岩石への破壊、 等な、
国家に有用な事業に使用する。
諸金は、 金銀銅鉄、及び、岩石、
等であり、
木造家屋から、 石造りの耐火建築、
への、 必要性を訴えた。
船舶は、 日本中の産物を交易により、
諸地方に運び、
万民の飢えを救う手段になる。
特に、 交易は、官の船舶で行って、
利に走る、 商人らの手に、
委ねては、ならない、 としている。
西欧では、 万民への養育の手段に、
国王自身が、 貿易を天職にしており、
日本が、 海国であることから、
交易が、 重要な国家政策である、とした。
属島は、 幕府の鎖国政策に抵触するが、
蝦夷地、等の、 日本の周辺の、
島々を開発して、 国内の生産力の、
不足を補うべき、 とした。
大蔵永常氏 ; （ １７６８～１８６０ ）
、 は、 農業技術への研究者であり、
拡大する貨幣経済に、 積極的に対応して、
徳用作物を工夫し、 生産し販売する、
ことに、 国と農者らを豊かにする、
鍵がある、 と、 考えた。
長島尉信氏 ; （ １７８１～１８６７ ）
、 は、 農者らの間の、
貢租の負担での公平化と、
石高制の本質を明らかにして、
村役人型の貢租論を展開した。
幕末になると、 商品経済の、
全国的な展開が進み、関東の一部では、
生産や流通が浸透しないまま、
農村らの荒廃が起った。
二宮尊徳氏 ; （ １７８７～１８５６ ）
、 の思想は、
「 我教は、 書籍を尊まず、 故に、
天地を以て、経文とす 」 、 として、
農員としての、 実践的な経験に基づき、
形成された。
天道を、 自然、の、 そのものとし、
人道を、 人間の作為と捉え、
積極的に、 自然に働きかけ、
自然と一体となる、 労働を強調した。
☆ 佐藤 信淵氏 （ さとう のぶひろ 、
１７６９年 ７月１８日 、 な、
明和 ６年 6月15日 -
１８５０年 ２月１７日 、 な、
嘉永 ３年 1月6日 ) 、
は、 江戸時代の後期の、
絶対主義的思想家であり、
経世家 （ 経済学者 ）、農学者、
兵学者、 農政家でもある。
本業は、 医師。 出羽国は、 雄勝郡の、
西馬音内前郷村、 または、 郡山村 ;
（ ともに、 現秋田県雄勝郡羽後町 ） 、
の出身。
佐藤信淵氏 ; （ １７６９～１８５０ ）、
は、 先人達の著作らを、 よく、
踏まえもし、 学問の範囲も広いが、
日本を、 世界の中心に考え、
シナを手始めに、 海外への経略による、
世界支配論を展開している。
このためには、 江戸を、 王都、
大坂を、 別都とし、 日本の全国を、
手足のように、 自由にすべき、 とし、
身分制度めいた物を廃止して、
国内の生産力の増強と、
軍事力の強化を成す、
事が、 重要であり、
力の支配による、 万民への救済を、
正当化している。
信淵氏の経済観は、 国土を経営し、
物産を開発し、領内を豊かにし、
万民を救済する、 が、ゆえに、
人々への、 財用の流通、 な、 そのもの、
が、 富である、 として、
生産力、 と、 結びつけてもいる。
幼少から、 父の佐藤信季氏と、
各地を旅して、見聞を広め、のちに、
江戸に出て、 儒学を、 井上仲竜氏、
国学を、 平田篤胤氏、 神道を、
吉川源十郎氏に、 学び、さらに、
本草学・蘭学を、 宇田川玄随氏や、
大槻玄沢氏に、 天文暦数を、
木村泰蔵氏に学んだ。
その学問は、 農政・物産・海防・兵学、
・天文・国学、 などの、 広範に及び、
主著に、 『 宇内混同秘策 』、
『 経済要録 』、 『 農政本論 』
、 がある。
佐藤信淵氏の先祖は、 横手盆地に、
勢威を張った戦国大名な、
小野寺氏に仕えていたが、 民間にあって、
医業を生業としていた、 といい、
５代前の、 歓庵 （ 信邦 ） 、氏以来、
元庵 （ 信栄 ）、 不昧軒 （ 信景 ）、
玄明窩 （ 信季 ） 、 氏と、
４代にわたって、 農学や鉱山学などの、
実学での研究にたずさわった、
一家であった、 という。
天明 元年 （ 1781年 ）、に、
その父の玄明窩信季氏が、
諸国遊歴の旅に出たので、 これに従い、
蝦夷地 （ いまの北海道 ） 、で、
１年を過ごしたのちに、
東北地方の各地を転々として、
実学を学び、家学を人びとに講じた。
この旅は、 父の信季氏が、 藩政への、
批判の科で、追われ、 避難するのに、
同行したものだ、とも、いわれている。
かれは、この後も、遊歴で各地を周るが、
特に、 心を痛めたのは、
奥羽や中国地方などへの旅で見聞した、
農村らでの、 悲惨な間引きであった、
という。
数えで、１６歳で、 江戸に出た信淵氏は、 美作国は、 津山藩の藩医であった、
宇田川玄随氏に入門し、
動物学・植物学・医学・本草学、などの、
蘭学の諸学を学び、とくに、
木村泰蔵氏からは、 天文学・地理学、
・暦算・測量術を学んだ。
１７８５年、 な、 天明 ５年 、 に、
師の玄随氏の帰藩にしたがって、
津山に赴き、 藩政の改革のために、
一書を、 藩主に献上して、 献策に成功、
篤く遇された。
翌年には、 津山を去り、
西国遊歴の旅に出かけ、 その足跡は、
薩摩国にまで及んでいる。
久保田藩からも、 財政の立て直し、
についての諮問を受けたが、
巨船を建造して、 航路を開発し、
交易による富国を建言したが、
容れられなかった。
江戸に戻ってからは、 幅広く、 諸学、
とくに、 兵学や対外政策について学び、
また、 上総国は、 山辺郡の大豆谷
（ まめざく ）、 村 ;
（ 現千葉県東金市大豆谷 ）、 に潜居して、
農業に従事し、農学での、 各種な調査、
・実験・観察をくり返した。
１８０７年、な、 文化 ４年 、の、
３９歳のときに、 知り合いであった、
徳島藩の、 蜂須賀氏への家臣に同行して、
四国は、 阿波国に出向き、
兵学の顧問のような役に就き、
海防について、 おおいに献策した。
この頃に書かれた、 『 鉄砲窮理論 』、
では、 火薬を用いて、 走る、
「 自走火船 」 ; （ 軍艦 ） 、
を発案したことにより、 一気に、
名声が上り、 その門に集まる人が増えた、
と、 いわれる。
１８１４年、 な、 文化 １１年 、
に、 神道問題で、 罪を負い、
徳川幕府により、 江戸所払いとなったが、
なおも、 平田塾などに往来して、
禁を破ったために、
１８３２年、な、 天保 ３年 、 には、
江戸十里四方お構いとなり、
武蔵国は、 鹿手袋村 ;
（ 現埼玉県さいたま市南区 ） 、
に蟄居した。
しかし、 この間に、『 宇内混同秘策 』、
『 天柱記 』、 『 経済要録 』、
『 農政本論 』、 『 内洋経緯記 』
、 を著しており、 その声望は、
おおいに高まって、 宇和島藩や、
薩摩藩からは、 出入りを許されている。
１８３９年、な、 天保 ➕年 、
には、 親交のあった、 渡辺崋山氏、
高野長英氏、小関三英氏、 とともに、
蛮社の獄に連座したものの、
わずかに、 罪を免れている。
翌る、 天保 11年 ; （ 1840年 ）、
には、 綾部藩の藩主な、
九鬼隆都氏に招かれて、勧農策を講じた。
やがて、 かれの学識は、
老中首座であった、
水野忠邦氏の買うところとなり、
その罪も、 許されて、
忠邦氏からの諮問に応ずるために、
『 復古法概言 』、 を著した ;
（ 弘化 ２年 （ 1845年 、 に刊行。
信淵氏は、 幕府専売制、 ともいうべき、
「 復古法 」、 を実施し、
流通を、 幕府の手により、直に統制し、
流通の過程への徴税による、
富国策を提示したが、
忠邦氏の失脚により、実現しなかった。
信淵氏はまた、 全国の各地の藩に招かれて、
政治、経済、産業、等の、
様々な分野にわたって、講演している。
信淵氏は、「 自分の学説は、
今の世に認められなくても、 後世に、
すぐれた君主があらわれれば、 必ずや、
わが家学をもって、 天下を一新する、
ことになるだろう 」 、 と述べ、
生涯にわたって、 著述をつづけたが、
嘉永3年 （ 1850年 ）、 の、 正月6日、に、
病によって、 江戸で永眠した。 82歳。
☆ 三橋貴明氏❗ ;
愚劣なカルテット
2019-12-03 07:05:59
テーマ：欧州経済
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1/2【Front Japan 桜】緊縮の王国から脱出せよ！ / 新国立競技場の完成に思う[桜R1/12/2]
2/2【Front Japan 桜・映画】名ばかり業務委託・残酷物語～映画『家族を想うとき』[桜R1/12/2]
わたくしは映画館にはあまり行かないのですが、「家族を想うとき」（Sorry We Missded You）のケン・ローチ監督の前作「わたしは、ダニエル・ブレイク」は有楽町で観ました。
緊縮財政が行き着く先、「日本の未来」について、いやというほど分かりやすく教えてもらいました。（ローチ監督の作品は、「現実」のイギリスが舞台）
ちなみに、「Sorry We Missded You」とは、イギリスの宅配便の不在連絡票の決まり文句のようですが、邦題はそのままでも良かったような気がいたします。
いずれにしても、本映画は映画館に見に行きたいです。「家族を想うとき」は１２月１３日公開です。
さて、「家族を想うとき」の話は、イギリスの実話を元にしていますが、日本にしても他国事ではありません。
すでに、Uber Eatsやアマゾンフレックスという形で、日本でも始まっています。
要は、本来は、
「企業が『従業員』として雇用し、緊急時（風邪でお休みとか）の際には、他の従業員をディスパッチし、互いに助け合うことでサービスを維持し、安全を確保する」
べきであるにも関わらず、ドライバー（個人事業主）と「業務委託契約」し、配達をさせる。ドライバーは、全てが自己責任で、何があっても企業側は責任をとらない。
その上、企業は保険料などを節約でき、しかも「家族を想うとき」では、ドライバーが休んだら「罰金徴収」というわけでございます。
企業の利益「だけ」を追求し、福祉や安全、従業員を含めて「みんなで豊かになろう」という発想が消滅した結果、「全ては自己責任」の世界に突入しているのです。
日本では、政府が「フリーランス」を推奨し、さらに白タク解禁の動きが始まっているため、このままでは「家族を想うとき」が「今の日本」になるのは時間の問題でしょう。
日本もイギリスも、グローバル化の「終着点」に近づいているのです。会社も、国家も、家族ですら、自分を守ってくれない、万人の万人に対する闘争の世界ですね。
【歴史音声コンテンツ 経世史論】
http://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/
※１１月５日から上島嘉郎先生と三橋貴明の対談「自虐史観はなぜ始まり、深刻化したのか」がご視聴頂けます。
『グローバル化の弊害を見落とし、トランプ台頭を招いた経済学者のいまさらの懺悔
＜グローバル化の行き過ぎと米製造業の空洞化を見抜けず、結果的にトランプ政権誕生を助けたポール・クルーグマンがついに自己批判した＞
ノーベル賞の受賞者でコラムニストとしても知られる経済学者のポール・クルーグマンは、論敵をコテンパンにこき下ろす激辛の論調で名をはせてきた。
1990年代初めから精力的に著書や論説を発表。急速に進むグローバル化に疑義を唱える論客には片っ端から「経済音痴」のレッテルを貼ってきた。特に中国との競争を危惧する議論を聞くと、「バカらしい」のひとことで切って捨てる。心配ない、自由貿易が自国経済に及ぼす負の影響など取るに足らない。それがお決まりのセリフだった。
そのクルーグマンが突如、宗旨変えした。今年10月、「経済学者（私も含む）はグローバル化の何を見誤ったか」と題した論説を発表。自分をはじめ主流派の経済学者は「一連の流れの非常に重要な部分を見落としていた」と自己批判したのだ。
クルーグマンによれば、経済学者たちはグローバル化が「超グローバル化」にエスカレートし、アメリカの製造業を支えてきた中間層が経済・社会的な大変動に見舞われることに気付かなかった。中国との競争でアメリカの労働者が被る深刻な痛手を過小評価していた、というのだ。
ラストベルト（さびついた工業地帯）の衰退ぶりを見ると、ようやく認めてくれたか、と言いたくもなる。謙虚になったクルーグマンは、さらに重大な問いに答えねばならない。彼をはじめ主流派の経済学者が歴代の政権に自由貿易をせっせと推奨したために、保護主義のポピュリスト、すなわちドナルド・トランプが大統領になれたのではないか、という問いだ。
公平を期すなら、クルーグマンはここ数年、過去の見解の誤りを率直に認めるようになっていた。彼は経済学者でありながら経済学者に手厳しいことでも知られる。2008年の金融危機後には、過去30年のマクロ経済学の多くの予測を「良くても驚くほど役に立たず、最悪の場合、明らかに有害」だったと総括した。（後略）』
「いまさらの懺悔」という見出しですが、懺悔しないよりはましです。
アメリカでもイギリスでも、日本でも、「経済学者」「経済界」「官僚」そして「政治家」の連合、愚劣なカルテットにより推進されています。そして、彼らが「反省」することは、まずありません。何しろ、反省し、懺悔したところで、何の得もないのです。このまま、勝ち組として人生を終えようとするに決まっています。
カルテットのうち、我々がコントロールできるのは「政治家」のみです。そして、国民主権国家において、国民が政治を「正す」ことは、権利というよりは義務になります。
皮肉な話ですが、自民党は日本の「政党政治」における政党です。政党政治は、普通選挙、国民主権が前提となっています。（つまりは、中国は政党政治ではありません）
「家族を想うとき」や「わたしは、ダニエル・ブレイク」を観れば誰でも同じ感想になると思いますが、グローバリズムは共同体（「家族」ですら！）を分断し、人間を「個別化」していきます。最終的には、民主政治に必須のナショナリズムが破壊され、政党政治が成り立たなくなるわけです。
つまりは、現在の自民党はグローバリズムを推進することで、自らの「消滅」を促進していることになります。だからこそ、次作のタイトル（仮）は「自民党の消滅」なのでございます。
それはともかく、エスカレートするグローバル化にストップをかけなければなりません。ことの「本質」を理解した政治家を増やすのです。
さもなければ、日本人が「家族を想うとき」を観た際に、
「え？ 何が問題なの？ 普通じゃん」
と、異様な感想を持つ日が確実に訪れます。
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☆ ガン細胞たちは、
ブドウ糖だけ、 を、
唯一の、主な、栄養分としてあり、
糖質を制限する事を含む、
ビタミン・ケトン療法は、
ガン細胞たちを兵糧攻めにする事でも、
ガン、の、あり得る度合を減らす事になる。
タンパク質たち、と、
ビタミン、たち、に、
ミネラル 、たち、を、 完全以上に、
飲み食いなどして、 摂取し続ける、 事が、
一部の人々を除いた、
ほとんどの人々の健康性を成し続ける、
代謝ら、を、
完全以上に、 成し続ける事に、 必要であり、
これら、を、 より、 欠いてしまう事は、
万病を引き起こす、 可能的な度合ら、を、
より、 余計に、 成す事を意味する。
☆ Cancer cells
Only glucose,
As the only main nutrient,
Including restricting carbohydrates,
Vitamin / ketone therapy
Even if
you make cancer cells attack soldiers,
This will reduce
the possible degree of cancer.
With proteins,
Vitamins,
Minerals, more than complete,
Drink and eat, keep taking,
Excluding some people,
Keeps the health of most people,
Metabolism,
It ’s necessary to continue
to do more than perfect,
The more you miss these things,
Cause all kinds of illness,
possible degree,
More than that, it means to do it.
☆ いずれにせよ、
日本人たちは、 より早くに、
日本人たちの足元の、 地下へ、
より、 どこからでも、
より、 速やかに、 落ちついて、
歩み降りてゆき得る、 避難経路ら、と、
より、 快適に住める、 避難所らとを、
作り拡げてゆく、
公共事業らを成す事により、
日本の、 財務省の役人ら、と、
与野党の、 主な政治家らとが、
英米のカネ貸しらの主張する事らを、
そのまま、自らもまた、
オウム返しにして、主張し、
実行もする事において、
日本政府の財政における 、緊縮 、
を、 繰り返し、 成す事を通して、
彼らへの、 主 アルジ の立場にある、
日本の主権者としてある、日本人たちへ、
物価だけではなく、
その労働らへの賃金らの水準へも、
より、 押し下げる向きへ圧力をかける、
要因らの系である、
デフレ不況性 、を、
押し付け続けて来てある、
その、 デフレ不況性 、を、
解消し去ってゆく、 と共に、
日本人たちの防衛性の度合いを、
飛躍的にも高めてゆくべき、
ぎりぎりの状況にも、 ある 。
地上を襲い、 地上をおおい得る、
あり得る、 災害らへ対して、
地上に、 避難所らや、
避難経路らを設定して、
日本の主権者たちを、
それらへ誘導する事は、
人食い虎どもの住む、 密林へ、
わざわざ、 人々を誘導する事に類する、
行為であり、
日本の主権者としてある、
日本人たちの一般 、へ対して、
個々の日本国民においても、
執事なり、 召し使いなりの立場にある、
公務員などの、 者らにおいても、
成す事が、 許されない 、
行為なり、 態度なり、 であり、
日本人たちの一般の、 あり得る、
福利ら、を、 より、 能くも、
最大限にも、 成す事を、 約束して、
日本の社会に、 存在し、 存続する事を、
日本国民たちの一般から、 許されてある、
筋合いにある者としての、 義務 、 に、
違反性を成す、 行為であり、
それが、 作為型では、 無く 、
無知性と痴愚性とにもよる、
不作為型の、 行為なり、 態度なり、
であっても、
それへの責めを負うべき、 筋合いを、
その主らの側に、 成すものである事に、
変わりは、 無い。