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嫌われ松子の一生

2006-05-28 17:58:53 | 日々の随想録
『嫌われ松子の一生』を六本木ヒルズで観てきました。
なんでそんなところまで観に行ったのかというと、舞台挨拶があるから。

《以下ネタバレあり》

ストーリーは文字通り松子(中谷美紀)の生涯を描くもの。
松子が殺害され、後片付けを頼まれた甥(瑛太)が彼女の過去を知っていく形で話が展開していきます。
元は中学教師だった松子が、どんどん転落していき最期は荒川の河川敷で殺されるまでを描いています。
付き合う男が皆ダメ人間で、それでも相手に尽くそうとする松子も一緒に不幸に。
絵にかいたような転落人生です。

作中はミュージカル的演出が挟まれ、不幸な松子の人生をコミカルに描いています。
また、裏の設定として「昭和」日本の裏側を振り返る、という狙いがあったように思えます。
劇中のTVを通して伝えられるニュースとして当時の時代性が描写され、松子は陽の当たらない世界を歩いていく。
平成に時代が変わった時点で松子は引きこもり生活に入るので、丁度昭和を清算して新たな時代からは完全に隔絶される…そんな印象を受けました。

中島監督は前作、『下妻物語』がとても面白かったのですが、それを期待して観に行くと肩透かしをくらうかと。
『下妻』は奇抜なキャラクタ設定ながら、ストーリーは青春友情モノという直球正統派だったのに対し、本作の主人公は個性的ながら真面目の裏返しのような性格で、ストーリーは悲劇そのもの。
いかにコミカルな演出をしようとも、全く救いの無い話では笑いの持って行き場が無い感じでした。
真っ当に作ったらエンターテインメントとして成立はしなかったと思うので、致し方ないのですが。
現代との対比もイマイチうまくいっていません。

作品自体はしっかり作ってあるし、俳優陣の演技も上手いので好感が持てます。
しかし薦める対象が誰になるのかが微妙なところ。
昭和に思い入れがあって、好きな俳優が出ているという人にはお薦め。

余談ながら本作のタイトルは、「無法松の一生」をもじっているのでしょうか。

《ネタバレここまで…以下、蛇足

上映前に舞台挨拶がありました。
中谷美紀さんを現人神として信奉する一神教徒の私としては、こちらがメインだったのです。
信徒として神がこの地上に降臨されている間に一目その御尊顔を拝し奉ることは、イスラム教徒のメッカ巡礼にも等しい行為と言えるでしょう。

他には中島監督はじめ、伊勢谷友介、瑛太、市川実日子、黒沢あすか、ボニー・ピンク、柄本明、松子の子役の子(名前失念)が登場。
柄本明が会場の笑いを全て持っていきました。
正直、私は中谷美紀さんの御姿を心眼に焼き付ける事に全神経を集中させていたため、よく覚えてないです。


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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (acco)
2006-05-28 20:40:47
中谷美紀スキなの??

ウフフフ



えっと、あたしは…スカパラの谷中敦狙いでw

ソープのマネージャー。

近々コレ観に行くわぁ~♪

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Unknown ()
2006-05-28 23:13:31
ええ、そうですとも。

唯一絶対神です。



ま、信仰と作品の評価はまた別ですけどねw

谷中敦、いい味出してました。
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Unknown (toha)
2006-05-29 00:44:22
絶対いつか書くと思ってた!w

でも私つぎにこの本読もうと思っているから日記は読んでない、ごめんね。

よかったね、神の映画!
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Unknown (seffy)
2006-05-29 19:42:38
見に行こうと思ってたよこの映画。

中谷神に謁見したということは、

K氏同伴だったのですか?
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ジャー ()
2006-05-30 00:28:42
>toha

バレてたかーw

My God!



原作読んだら是非感想を聞かせてください。

これに出てた劇団ひとりの小説は読んだよ。

なかなか面白い。

ひとりが一番羨ましい配役でした。



>seffiro

ええ、そうなのです。

私は同じ宗門である彼の者にも神の恩寵を分け与えました。

神は愛です。

ジャーリブ。
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Unknown (acco)
2006-05-30 01:11:53
あ、ひとりの本読んだのね?

うまいよね。あの繋がり方。



チュウしたんでそ?ひとりと神w
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ニーチェ ()
2006-05-30 23:49:53
うむ。

ちょっと読みづらいとこもあったけど。

おもろいね。



今回の神はチューしまくりだ!

なんたってトルコ嬢だし。

しかし過去に『BeRLin』でもホテトル嬢役をおやりになっておられます。

私が人生で観た映画のうち、最強クラスにつまらなかった作品ですが・・・
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