Cafe SLOWHAND

珈琲と紅茶の小さなカフェのお話

もうすぐ母の日

2013年04月27日 | 日記

気づけばもう4月も下旬。
パパはジャケットを脱いで薄手のシャツ
とセーターに、
レイラは夏用のコートに着替えるため、
抜け毛がはじまった。

さて、世の中はゴールデンウィークがは
じまり、この春入社した新入社員さんた
ちは、さっそく大型連休でひと休み。
緊張つづきだったからね、ゆっくり体と
心を休めて欲しいもんだな。

さて、パパはけさも近くのコンビニに朝
食のパンを買いに行った。
そのコンビニでは、いつものように一人
の元気な店員さんがお店の中を動きまわ
っていた。
きっとね、学校へ行く子どもたちを送り
出してからコンビニに出勤しているに違
いない。
家事をこなして外でも働く、とっても立
派な女の人。
おつりを渡すときの荒れた手が、そのこ
とをはっきりと示してるんだな。

パパはお気に入りのパンを手にとり、レ
ジのところへ行った。
ふと見ると、レジのカウンターにこんな
宣伝広告が貼ってあった。
「母の日ギフト申し込み受付中!」
それを見て、パパはその店員さんにこう
言った。
「もうすぐ母の日ですね」
すると店員さんは、
「主人の母に何をプレゼントしようか迷
ってるんですよね」

パパはね、予想もしない返事に少し戸惑
ったって。
パパはね、こうくると思ったんだよ。
「うちの子たち、何くれんのかなって楽
しみなんですよ」

ところがどっこい、
その主婦と母親、働く女性の三役を務め
ている女の人は、自分のことじゃなくて
人のことを気にかけてんだな。

朝からこんなステキことがあったパパは
きょうも一日、気持ちよくお店に立てる
と喜んでいる。

きっと、母の日には、
その女の人に子どもたちから素敵なプレ
ゼントが届くに違いないさ。
おっと、子どもたちからばかりじゃない
きっとご主人からもね・・・。

でもね、女の人はこう思う。
プレゼントなんていらないさ、
みんながそこに居てくれる、
それだけでいい・・・
 


なおす

2013年04月21日 | 日記

春だというのに、雨が降ったり、冷たい
風が吹いたり。
ポカポカ陽気が恋しいレイラです。

けさも、レイラと一緒にお店に出勤した
パパは、いつものようにお掃除をして、
珈琲を淹れ、新聞を読んで至福のときを
過ごしている。

キッチンの壁に、置き時計代わりにこっ
そり置いてある小さな腕時計に目をやる
と、8時過ぎを指している。
まだこんな時間かと、時計の針を見てみ
ると、なんだ止まっているじゃない。
こする携帯で見直すと、すでに9時をま
わってる。
きっと腕時計の電池が切れて止まったん
だな。

新聞のローカル記事を読んでると、楽し
い話題が目についた。
近くに「おもちゃ病院」ってのが開院し
たって。
電気や機械のお仕事をしてたOBの人た
ちが、ボランティアでやってるらしい。
壊れっちゃったんじゃない?って思う玩
具を持ち込むと、なんと無料で直してく
れるらしい。
そう、「直して」くれるんだ。
これが人だと「治す」なんだろうけど。

きっとね、その「ドクター」たち、修理
すればまだ使えるはずだから、ちゃんと
「直して」あげて、シッカリ使おうね!
って、物を大切にする気持ちを広げたい
だろうな。
なんていいことをする人たちなんだろう
とパパは感心している。

動かなくなった腕時計。
時間を見間違うからと、パパは時計をキ
ッチンの壁から外し、裏の倉庫の棚に置
いた。
ママが、
あれ?時計はどうしたの?
って聞いたから、パパはこう答えたよ。
「腕時計はなおしたよ」

ねぇ、パパ。
直したんだったら、また壁に掛ければい
いじゃない。
あっ、そうか。パパは知らないんだ。
「なおす」ってのは方言。
この場合はね、「しまう」って言うんだ
よ。

ブログ読んでる人には通じないからさ、
少しは方言を「直した」方がいいんじゃ
ない、パパ・・・。
 


足元をみる

2013年04月13日 | 日記

もう4月も半ばだから、そうそう寒さも
続かない。けさは、なんとかテラスで過
ごせたレイラです。

さて、こないだパパが新聞を読んでいた
ら、悲しい知らせが載っていた。
パパが大好きなあの「いいことが書いて
ある本」を創刊した人が亡くなったって
93歳だったって。

その本、創刊以来40年も多くの人が愛
読している。
素敵な本を作っていただいた、と感謝し
しながら、
どうかこれからも空の上から、素敵な言
葉をかけてください、と祈るパパと全国
の読者なのです。

そんなことを考えながら、パパはけさも
その本を手に取り、パラリとめくってみ
た。
すると、やっぱりいいことが書いてあっ
た。
そして、その一文を見て、パパは自分が
間違っていることに気がついたんだな。

うさぎのカメの競争のお話し。
なぜ、足の速いうさぎは、のろまのカメ
に負けたのか。
パパはね、うさぎはカメの方ばかり気に
してて油断してしまい、しっかりゴール
を見つめてたカメが先にお先に行っちゃ
った。
だから、相手じゃなくて目標を見なきゃ
負けちゃうよ、ってことだと思ってたん
だな。

でもね、その本にはこう書いてある。

いつも足元に気をつけましょう
大切なのは一歩一歩踏みしめる足元です
山に登るときも、遠くや上ばかり見てい
たら、足を踏み外してしまいます・・・

そうか、そうだよね。
見るべきものは、足元だ。
お店お大きくしようとか、偉くなろうな
んかじゃない。
毎日毎日、ていねいに一杯を淹れる。
大切なのはそれなんだね。

いいことが書いてある本を作ってくれて
本当にありがとうございます・・・。 


古着市

2013年04月12日 | 日記

春が来た!と喜んでいたけれど、冬のよ
うな寒さに逆戻り。
ここ数日、テラスのお昼寝はお預けをく
らっているレイラです。

このところ、あちこちで真新しいスーツ
を着たフレッシュマン、フレッシュレデ
ィたちを見かける。
キビキビした動きが、なんとも清々しく
て、あん時の気持ちを忘れちゃなんない
なと思ってしまうパパです。

そこでパパたちは、こんなダラダラした
毎日を送っていてはダメだ、若い者に負
けてはいらんないと、唐突だけど久しぶ
りにイベントをやることにした。

んで、どんなイベントやるかって?
それはね、ずっと前に開催して大好評だ
った「古着市」。

パパとママのお友達3人が集まって、自
慢の品々を出品する。
海外の有名ブランドの洋服やバッグ、子
供服などなど・・・。
出品する人たちは、みんなオシャレな人
たちだから、きっと素敵なものばかりだ
ろう。

若さあふれるフレッシュマンに、古着市
で対抗するという発想は訳わかんないけ
ど、
まあいいや、勝手にやらせとこうと、レ
イラは高見の見物を決め込んだ。
というわけで、よかったらみなさん遊び
に来てくださいな。

と き  4月21日(日)
     12:00~18:30
ところ  cafe SLOWHAND テラス
      入場無料
     注)荒天の場合は中止or延期 


道・その2

2013年04月09日 | 日記

春になって、夜が明けるのが随分と早く
なった。
自然とね、レイラも目が覚めるのが早く
なり、ベッドの足元で背伸びをし、耳を
パタパタ掻くもんだから、パパは寝てな
んかいらんない。
あたいに起こされて、このところ少々寝
不足気味のパパなんだな。

さて、こないだは「学問の道」を歩きは
じめた大学生の入学式を見かけたけれど
着実に「珈琲の道」を歩んでる青年もい
る。
その彼は、パパと同じエスプレッソに興
味があって、小さなお店からはじめたん
だ。
最初はね、小型のコーヒーマシーンを買
った。毎日毎日エスプレッソを淹れては
飲み、淹れては飲みの繰り返し。

それから一年。
彼は、超大型のマシーンを買うことを決
意した。
きっと、せっせと脇目も振らずお金を貯
めたんだね。

パパに言わせると、軽自動車からロール
スロイスに乗り換えたようなもの、だっ
て。
彼の進化のスピードには目を見張るもの
があるって。

このままね、珈琲の道を歩き続けたら、
数十年後には、このあたりの大御所。
きっと、後輩たちがやっている喫茶店に
あしげく通っては、その武勇伝を披露す
るに違いない。
そん時ね、後輩店主たちの中には、
「な~んだ、ただの自慢話かよ」って、
馬耳東風の人もいるだろう。
でもね、その大御所のお話には、大事な
大事な示唆がある。
「ほうほう、なるほど」って、熱心に耳
を傾ける後輩だけが、きっといい喫茶店
を続けていくことができるだろう。

そんな希望の星の若きバリスタが、ロー
ルスロイスを操る姿を間もなく見れる、
とパパは楽しみでしょうがいない。

ねぇ、パパ。
その若者、これからもずっとお店が大繁
盛で、ホンモノのロールスロイスに乗る
かもよ~ん。
負けないようにがんばって!

そんなレイラの叱咤激励に、
パパは「わが道」を行くと言っている。
そうか、それも「道」だね・・・。