【仕事と病から得たもの】
2013年、私は絶望を体験しました。
突然心筋梗塞で倒れ、生死に関わる体験をしたのです。
入院中に考えていたのは仕事のこと。
倒れる前にやっていた建築やステンドグラスの仕事は、
長年積み重ねてきた本当に大切なもの。
以前のように仕事ができない身体になってしまい、ひどくショックを受けました。
私が建築の世界に携わったきっかけは、小学校時代の夢を叶えたことからです。
修学旅行で京都を訪れたとき、友人に「将来は京都で暮らす」と宣言。
就職先を探すときにそのことを思い出し、
たまたまあった1万円をポケットに入れ、京都に向かいました。
半年間の求職活動の末、就職出来たのが建築士事務所だったことから、建築の道へ。
職場で学んだスキルと人脈を元に、今度は自分で建築士事務所を立ち上げました。
そこで始めたのが"風、光、緑"といった、自然の要素を取り入れた家作り。
そして一番大切にしていたのは、お客様の話をじっくりと聴くこと。
しっかりとヒアリングしながら、お客様の理想の家を作っていく。非常に楽しい仕事でした。
ですが、そんな楽しさとは裏腹に、建築業は非常にハード。
夜12時まで仕事は当たり前。睡眠時間も3,4時間がほとんどでした。
付き合いも多く、食事は外食ばかり。お酒も飲み、タバコも吸っていました。
もちろん、そんな生活を長年続けることで身体はどんどん悲鳴を上げ...
昨年春、重度の心筋梗塞で倒れ、しばらく入院生活に。
働いていた時は、「自分だけは大丈夫」という想いがどこかにあったのです。
ですが、気づいたときには病院の天井を見上げ、安静を余儀なくされた私がいました。
今までやっていた仕事ができず、絶望の中に居た私に、
看護師さんがこんな言葉をくれたのです。
「小橋さんは悪い例だからね。周りに高血圧の友達とかいたら注意してあげてな。」と。
はっとしました。
入院したときに読んでいた、100歳を越えてなお現役で医師をされている日野原重明先生の本
に書かれていた言葉に衝撃を受けた事を思い出したのです。
「年をとれば肉体は衰え、不自由になり病にもなります。それが老人になることです。
しかし、不自由を受け止め工夫して対処すれば、あるいは、サポートがあれば、
精神は成長し続けます。」
私が大病をしてもなお生かされた理由が分かった瞬間でした。
同じように健康を害してしまった人達に対して、
自分の体験からの気づきを伝えるために生きているのだということを。
そして。今までの仕事を思い切って手放し、コーチの道へと進みました。
自分のためにも、家族のためにも。
一度身体を壊したけれど、それでも健康を取り戻したい人が私以外にもたくさんいる。
私と同じく健康でありたい仲間達のために、伝えられる事を伝えていこうと決めたのです。
【循環の中に在ること】
小学生の頃、"雨"の循環について考えたことがあります。
雨が降り、土に還り、日が辺り蒸発し、雲ができ、そこからまた雨が降る。
この自然の循環を感じてから、私が生きてきた要所要所で、
『循環の中にいる私』を感じてきました。
ステンドグラスのときに扱っていたガラスも、建築の時の木材も。
すべて循環して還るもの。
そして、私の命も。
病気をしたことで、また大きな気付きを伝えられる。
たとえ絶望を感じたって、そこからまた、還っていける。
あなたの健康も、命も。
生きている限り、ちゃんと"循環"の中にあるのです。
諦めずに、私と共に、仲間と共に。健康な自分をもう一度創りましょう。
家族、友人はもちろん、自分を輝かせるためにも。
『良い習慣』を身体にしみ込ませ、今ある命を循環の中で生かしていきましょう