コタツ日記

ペットの子龍(コタツ)の日記のはずが、いつのまにか子育て日記に?!
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浮世絵 太田記念美術館~歌川芳艶~を観に行った

2011年08月18日 21時00分00秒 | 東京都内情報
夏ですね~暑い日はちょっと怖い物が見たいですね。
ホラー映画とか、TVの心霊特集とか・・・・


怖いものが大嫌いなきのこは、
怖いレベルをかなり落として、普通の人なら全然怖くない、
水/木し/げるの妖/怪図/鑑でもう十分でございます。

妖怪図鑑が欲しいな~それとか、なんか、大きな骨のオバケの絵とか
ほら、アレだよアレ!!と調べてみたらコレでした

歌川国芳


おおう!!怖くていいですね~!!


もっと観たい!!
ということで、偶然原宿のほうの、浮世絵太田記念美術館で、
歌川国芳の弟子、歌川芳艶展が行われているというので行ってみた。






入り口はこんな感じ。
原宿といえば、ゴスロリとか、ロリータとか、
世界でもジャパンカルチャー的ななんとかかんとかで、有名な場所で
結構ぶっ飛んだかんじの町でございますね。

そこからちょっと歩けば明治神宮・・和な空間があって、
ちょっと歩けば表参道・・・ブランド店が並んでいて高級感とオトナな雰囲気
となかなかカオスな感じ
(それぞれが好きなことを好きなようにやってる感じ)
がきのこは好きだったりしますが、
ちょっとわき道に入っただけで、こんな美術館があるなんて・・・。
今まで知りませんでした。







靴を脱いでスリッパで入ってね。




中は、畳、日本庭園的な空間があり、ちょっと休憩することもできます。

行ったのは、平日だったのですが、結構人がはいっていました。
年配の方や、海外の方(西洋系)も。
やっぱジャパンに来たらこういう絵って観たいよね。うん。わかるわかる。
説明の文章メモしてたよ。
・・・なにに使うのかな??



さて、歌川芳艶とは、歌川国芳の愛弟子のひとり。
でも今では無名に等しい存在らしい。
そんな歌川芳艶の全貌を紹介する世界で初めての試みらしい。

いや~ステキな絵がいっぱいでしたよ。

浮世絵ってあれだね。すっごい書き込んであるのね。
もういいよ!!って言う位書き込んであって、しかもそのキャラクター
・・・例えば金太郎の絵だったら、”坂田金時”とか、
テロップ的な文字まで書いてあるんだよ。

そしてすごく平面的な絵。柄とか、奥行きとか関係なくガッツリ書くよ!!
そして、炎とか波の動きとかすごく、今で言うアニメーション的な
表現で書かれているんですよ。
どう見たってそんな動き、肉眼じゃ確認できませんよ!!
っていう描き方です


<補足というか蛇足というか>

コレは葛飾北斎ですが、肉眼で見たらどう見たって
波はこんなふうに見えないのですが、
今のカメラとかで0コンマ何秒とかで撮ると、
実際波ってこんな感じに写るらしいです。
(昔なんかのTVで見た、うろ覚えの記憶)



すごい表現力!!




絵の描き込みや、構図、表現力もすごいのですが、
みなさん・・・お気づきですか??
これは浮世絵ですよ。江戸時代とかの、庶民が楽しんだ文化です。
この絵は・・・・一点ものじゃないんですよね。

刷られているんですよ??コレ。

枚数はよく判らないのですが、
一度なのか、一つの作品になのか200枚位刷ったようです。
なのでね。こんなにビックリする程描き込まれているこの絵。
絵師は絵を描き、彫り師が木を彫って版画的なものを作り、
刷り師が何枚も刷るのを重ねていって、この絵が出来ているんですよ・・・。

・・・今みたいにコピーしてるんじゃないんですよ・・??


昔なんだから、あったりまえだろこのバカ!!と思われるかも知れませんが、
書き込みがね。
”写し紙使っていいから描いてみなよ”と何ミリかのペンをもらっても
描けないくらい細いですよ??
彫るってことは、例えば主線の話だけでも、黒い線の部分は残し、
それ以外の部分は削っていくってことなんですよね??
これってすごい話じゃないですか??

刷り師だって、そんなに・・ていうか、ほとんどずれてないし・・・
何この技術力!!・・・恐ろしいわ・・・。



その技術力もすごいけど、
コレが庶民の文化だったって・・・。
このレベルの絵を一般庶民が買えたってのもすごい話だと思うのですが・・・。

現代のわたしから見ても、ビックリなんだから、
その当時の、日本から西洋に送ったものの中に、
今で言う、クッション材の新聞の代わりのように、
浮世絵がぞんざいに入ってたのを見た
西洋のかたは、そりゃあビックリしただろうなあ~と思います。



はあ~ちょっと興奮しすぎました・・・。
と、いう訳で、浮世絵の本気というか・・なんというか・・
日本美術や浮世絵に興味のある方は是非どうぞ!!



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浮世絵 太田記念美術館
~歌川芳艶~知られざる国芳の門弟

2011年8月2日~8月26日

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地下に復刻版があった。
師匠の歌川国芳のだけど。

金魚がヒレをまくって、気合を入れている絵。



百物語をやっていたら、猫が来ちゃった!!

何か鳥獣戯画とかも好きなんだけど、こんな感じの擬人化というか、
動物が人間っぽいことしてる絵とかも、日本画にはよくあるですよね。

なんかユーモアがあって好きなんだなあ~。




太田記念美術館次回の展覧会は・・・・

次回も観に行きたいです!!






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