カメの掲示板などを眺めていると、たまに座敷ガメ(座敷亀)に関する書き込みを見かけます。
座敷ガメとは、ミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)やゼニガメ(クサガメ)を水場に入れるわけではなく、主に家の中に放し飼いにすることです。1日の大半を水が無い場所で生活させることです。
例えばセマルハコガメのように、深い水場を好まず陸での活動時間が長いものはこのような飼育環境でも問題ないと思います。しかし、アカミミガメもゼニガメも水への依存度が高いカメです。このようなカメを水から切り離した環境で飼育すると弊害だって出てきます。
これはある場所で撮影したクサガメです。
座敷ガメではありませんが、飼育環境に水場はこの容器1つしかなく、水も浅く体全体が浸かることもできなくなっています。座敷ガメと同様の環境で飼われているといえます。
こっちは我が家のクサガメ「マル」です。
違いがわかるでしょうか?上のカメは甲羅がいびつで、甲羅からやたらと手足が飛び出しているのが見てとれると思います。また皮膚も厚ぼったく、カサカサで脱皮がうまくいっていないように見えます。
これは水に浸かることができなかったから起こった成長障害です!クサガメが成長する上で水というのはとても大切なものです。水槽で飼われている人も、必ずクサガメの甲羅が完全に浸かる水深をとってあげてください。水槽飼育であっても、水が足らず同じような症状になっているカメを見かけたことがあります。
カメの病気のことがまとめられた「カメディカ」でも、乾燥による皮膚障害として紹介されています。座敷ガメとして一番有名なカメは「うちのカメ」に登場するカメだと思いますが、残念ながら成長障害が見られます。
クサガメではよく甲羅の成長障害を起こした個体をたくさん見たことがありますが、ミシシッピアカミミガメではまだ見たことありません。アカミミガメの方が乾燥に対して強いのかもしれません。ただ私の確認不足なのかも知れません。見たことある方や写真をお持ちの方は教えていただけるとありがたいです。ただアカミミガメはクサガメ以上に水への依存度が高いように感じますので、座敷ガメにするのはどうかと思います。成熟したオスの前足の爪など、陸上で歩行することは想定されていないようなものですよね。
カメは300近い種がいます。それらの生息場所は陸から海まで、砂漠から熱帯雨林まで、熱帯から温帯まで様々です。共通しているのは甲羅をもっていることだけです。カメは犬や猫のような家畜ではありません。野生の動物です!それをわざわざ家に連れてきて飼育しているのですから、せめてそのカメにあった飼育環境を用意してほしいと思います座敷ガメにしたいなら、それに見合った種を選んでください!
最新の画像[もっと見る]
-
クサガメ巨頭化計画 15年前
-
クサガメ巨頭化計画 15年前
-
クサガメ巨頭化計画 15年前
-
クサガメ巨頭化計画 15年前
-
孵化 2010年1発目 15年前
-
孵化 2010年1発目 15年前
-
お引越し 15年前
-
お引越し 15年前
-
カメ肥ゆる初夏 15年前
-
カメ肥ゆる初夏 15年前
私が以前に画像掲示板に挙げたミドリガメです。たまたま隣に越してきたおばあさんがバケツの中で30年育てたという個体です。育て方を指南して、これでもだいぶ良くなってきた状態なのです。無知とはいえ、恐ろしいことだと思いました。
販売価格が安いだけにちゃんと飼い方も把握されず、不遇な扱いを受けているミドリガメも多いのでしょうね。このミドリガメももっと快方に向かうことを祈っています。
1つお願いがあるのですが掲載された写真を今後ブログなどに使わせていただけないでしょうか?
今は完全に放置してしまっているブログですが、いつかホームページとしてちゃんとまとめたいと思っています。いつになるかは分かりませんが(汗)その際、使わせていただけないでしょうか?