先日の上布、リサイクルでもかなり良いお値段で購入。すぐにでも着たかったのですが、袖丈が長くて着用できず、1年間放置。
今年の3月にやっと、和裁教室で袖丈をお直ししました。
でも、着てみたら問題がわんさか。
初めて袖を通したのが、観劇その当日。袖を通し、背縫いを背中芯に合わせ、衿を合わせた時に異常を発見。襦袢が思いっきり袖口から覗いている。麻だからうまく落ちなくてつれているのか?と思い、袖口を持ち、袂をそろえてみてもやっぱりだめ。
そういえば、試着した時は、洋服の上に羽織っただけで、サイズを確認してなかった。特に裄は問題なさそうだったけど、実は袖幅が短かった。
そうは言っても、もう別の着物を用意するなんてとても無理。麻の襦袢だからできることですが、襦袢の袖口を外向きに2cmほど折って(折るだけ)、なんとかしのぎました。
で、帰ってきてみたら、あらびっくり。右袖口が思いっきりほどけて襦袢の袖が丸見えになっていました。先日の写真(鏡に映して撮っているので、カメラを持っている右側の袖。)を見ると、通常より、襦袢の白が多く見えています。
黒いので見にくいですが、思いっきりほどけています。
いったい、いつからほどけていたのだろう、、、。そうとは知らず、澄まして電車に乗っていたかと思うと、かなり恥ずかしい。まあ、おしりが裂けなかっただけでも良かったと自分を慰めるしかない。
そこで、袖幅、袖口のお直しをしました。単衣は和裁教室で何枚か縫ったので、自力で直せます。
袖丈を直した時にわかったのですが、この上布、他にもまだ問題があります。
袖付け部分は、このように別布が付いてました。ほどくのたいへんだった~。
1つ目は、反物の幅が狭い。2つ目は、幅が狭い上に幅が一定ではない。
おかげで、本当に出したい幅-5mmで妥協しなければなりませんでした。襦袢の袖幅は、さらに-5mmなのでなんとか許容範囲内?
それから、幅が一定ではなく更に狭い所もあり、片方袖の袖下の幅は、袖山の幅より-1cmにしなければなりませんでした。確実に襦袢の幅より短いので、無理やり押し込めるしかないかな。。。しかも片方だけなのでガチャ目ならぬ、ガチャ袖?
右左、1cmほど幅が違います。
袖口は、袖口の留めの所の生地自体が敗れて、穴が開いていました。幸いなことに、袖口のサイズが1cm長かったので、1cm短くしたところで留めることにしました。
穴があいてます。
ここまで来ると、ほんとうに上布なのか?こんなに高いものなのか?と疑問を持ってしまいます。
何とか直しましたが、上手く着れるのかとても不安です。
夏休みの間中、がんばって毎日更新しましたが、今日で休みは終わり。久しぶりに長い休みだった。また、月数回のペースに戻ります。