「政治を国民の手に」国民会議

政治を国民の手に取り戻すために、腐りきった菅政権や検察、裁判所などの実態、権力と癒着したマスコミの横暴を暴きます。

山拓の訪朝 パート3

2007年01月25日 | Weblog
現在ベルリンで進められている米朝協議で、米国は日本を蚊帳の外に置いたまま柔軟路線に転じようとしており、これに対し麻生外相は不快感を表明した。また山拓の訪朝についても日本政府首脳は不快感を示していたが、山拓は米国と十分調整してきたと述べている。もし本気で日本政府が不快に思うのなら日米間に隙間風が吹いていることになる。

かつて米国は日本の北朝鮮強硬策に同調的ではあったが、それはボルトン国連大使など保守派やネオコンの影響力があった時代である。現在権力を握りイラク問題で忙殺されるライス国務長官ら穏健派は、北朝鮮については核拡散防止が唯一の関心事であり拉致問題などで強硬姿勢をとる日本政府には違和感があるようだ。

ところで6カ国協議で核廃棄の問題が進捗すれば、次に北朝鮮に対する経済援助の話し合いが必要になる。膨大な経済援助ができるのは日本だけであるが、米国政府にとって「圧力」一本槍の安倍政権は相談しづらい相手であり、そのため「対話」もできる小泉―山拓ラインとの話し合いを進めているのであろう。

米国の態度を「けしからん」と怒っても米国には米国の都合があるだろう。北朝鮮に対し強硬姿勢を貫いている日本政府は米国政府の権力構造の変化を読み間違えてはいけない。安倍政権も米国から置いてきぼりを食わないためにも山拓としっかり話し合い北朝鮮との「対話」の扉をこじ開ける努力をすべきだろう。