第3回『社団法人障害者武道協会』 設立準備委員会
運営協議会 議事録
議事録作成者 小林正季
議事録証明人 大橋千秋
参考資料 定款、役員案、事業計画は、ココ!
日本の伝統文化の一つである武道は、先人達の努力により広く世界に普及発展していきました。そして、この武道が平成24年度に中学校で完全必修化となることは、皆さんご存知のことと思います。
また、本協会が活動を応援している「NPO法人日本視覚障害者柔道連盟」の全国学生大会準備委員会が浜松で先日開催されました(別紙報告書参照)が、その席上で柿谷専務理事次のようにおっしゃっていました。
「視覚障害者に最も適しているスポーツである武道(柔道)こそ、特別支援学校での必修化が必要であることを訴えていきたい」
武道は、視覚障害者のみならず、あらゆる障害を持つ方々の健康面、モチベーション、やりがい、礼儀作法、協調性等の向上が期待でき、障害者自立支援や国際交流に貢献していくことが出きるものなのです。
また、最近では、他の競技スポーツのトレーニングや幼児教育へ武道を取り入れようとする動きも見受けられています。
このように、武道の存在価値は、今後様々な場面で再認識されていくことは間違いありません。
私達は、障害者の自立支援ならびに障害者、健常者の青少年の育成、環境教育と共に経済活動を活性化させ、研究や啓蒙活動を促進することを目的として、社団法人障害者武道協会設立の準備を進めています。
そして、本団体の存在は、すでに多くの方々のお耳に届き、賛同の声が多く寄せられています。今後多くの障害者とそのご家族、そして健常者に武道を通して「夢」を提供できる存在とならなければならないと、ご賛同の声から学ばせていただきました。
さあ、いよいよその「夢」に向かっての船出が迫ってきました。
それでは、設立準備委員会、運営協議会の内容をご報告させていただきます。
日時 平成21年6月15(月曜日)午後4時より
場所 国士舘大学武道徳育研究所
出席 国士舘大学 武道徳育研究所 所長 教授 中島 豸木氏
NPO 静岡県CC緑化協会 理事長 大橋 千秋氏
NPO 関東CC緑化協会 専務理事 山田 直行氏
国士舘大学 柔道部28期卒業生 亀井 隆平氏(三洋電機㈱)
東京都柔道接骨師会 副会長 橋本 昇氏
東京有明医療大学 講師 徳安秀正氏
神取忍参議院議員 元公設秘書 小林正季(㈱ヘンレカ)
≪本日の議案≫
1.事業計画案
2.収支予算案
3.事務所の設定
4.役員案の作成
5.会費の設定
6.組織案の作成 「一極集中制」または「支部制」か?
7.会員の種類
8.定款詳録の作成 定款の補助規約
9.収益事業について
まず冒頭に、小林正季より浜松で開催された「視覚障害者柔道連盟」主催の全国学生大会の準備委員会の議事報告がありました。(別ファイル「報告書」参照)
本協会が、この視覚障害者柔道全国学生大会の後援として協力することが、確認されました。
続いて大橋先生より「社団法人障害者武道協会」の設立がすでに承認され、今後は、登記簿謄本を取り寄せるとともに、本日の会議の議案に掲げている具体的な内容をつめていき、設立に向けての最終段階に入っているとのご報告を頂きました。
そして、大橋先生の司会進行の元、議案が進められていきました。
1.事業計画案
事業要素をピックアップし、最終調整は大橋先生と小林とでまとめることで本議案は終了しました。(別紙 事業計画案参照)
2.収支予算案
こちらも大橋会長と小林でまとめます。(別紙 収支予算案参照)
3.事務所の設定
中島先生より、国士舘大学武道徳育研究所内に置きたいとの意向が示され、全員一致で承認されました。
今後は国士舘大学に許可申請することになりました。
4.役員案の作成
別紙の「役員候補」に掲載されているように、自薦他薦によりまとめました。今回は、「東京都柔道接骨師会」から、橋本副会長がお見えになり、今後の障害者武道の研究を相互で協力していこうとの約束がなされ、橋本先生には理事への推薦の声が上がりました。
元神取忍議員の秘書であった小林については、神取議員の本協会への関わり方が決まらず、また議員の秘書を辞めているという理由で、役員はご遠慮したいと発言させて頂きましたが、参加者の切なるご推薦があり、引き受けさせていただきました。
理事の一人に推薦されている亀井氏に関しては、途中退席したこともあり、ご本人の確認はとれていません。
5.会費の設定
「議案7.会員の種類」と関連していることから、まずは会員の種類から議論されました。
会員は、「個人会員」と「法人会員」に大きく分けます。
「個人会員」は、定款で定める役員を「正会員」とし、それ以外を「賛助会員」と定義づけます。
次にて、会費については、「正会員 5,000円」「賛助会員 2,000円」 「法人会員 一口10,000円(複数口可)」 「名誉会員 無料」とします。
6.組織案の作成 「一極集中制」 「支部制」
大橋先生より、支部制は、支部ごと独自で組織を運営していくので、短期的に活発な組織に発展していけるメリットがある。一極集中制は、権限が集中することで、初期段階においては統制が取りやすいことが説明されました。
まだ未成熟な組織ということで、立ち上げ当初は「一極集中制」をとることで承認されました。
7.会員の種類
議案5 参照 (正会員・賛助会員・法人会員・名誉会員)
8.定款詳録の作成 定款の補助規約
こうした各種団体設立作業に大変精通している大橋会長のご意見を取り入れ、小林とまとめることになりました。(別紙 規約書参照)
9.収益事業について
本協会は、大きく分けて三つの事業から構成されます。
1.収益事業 2.ボランティア事業 3.研究事業 です。
まず、収益事業については、何をやっていくかの意見が出されました。中島先生からは、豚インフルエンザで注目されている消毒剤の中で、スプレー式で散布される消毒液を、東京都柔道接骨師会の組織から販売することが提案されました。
亀井氏からは、直接販売事業をするのではなく、この消毒液のみならず、事業モデルとしては、様々な販売物の販売先を紹介することで、販売元企業からその売上の一部を、本協会にご寄付いただくという形が良いのではないかとの意見が出ました。
続いて、大橋先生からは、ご自身の本業「NPO法人 静岡CC緑化協会」で取り組んでいる事業がご紹介されました。
RC工法による、グランドの芝生化や建物の壁面緑化や屋上緑化事業、抗菌処理された砂場の砂の販売、廃棄物である瓦・煉瓦・タイルなどを粉末にして建設資材の管巻用クッション砂として販売、太陽光発電による外灯の販売などが説明されました。こうした本業の販売先を紹介することで、本協会に売り上げの一部を寄付していただくことも可能であるとのご意見を頂きました。
また、生徒数四万人(内外国人2400人)が在籍する、オーストラリアのサウスバンク大学とのパートナーシップを本協会と結ぶことで、日本国内の学校とサウスバンク大学の教員相互派遣や、語学研修、資格認定制度の創設など、武道・障害者武道・英語・介護、看護・スポーツの日豪大学間のリレーション事業などが紹介されました。
今後は収益事業を絞り込み、協会運営が円滑にいくよう真剣に検討していかなければならない議案でありました。
また、2.ボランティア事業としては、今回の視覚障害者柔道の全国大会に見られるように、各種イベントの運営協力や障害者の自立支援事業が中心となります。
最後に3.研究事業は、東京都柔道接骨師会とのコラボレーションによる研究協力で幅広い研究の可能性が語られ、またすでに障害者の学校教育に柔道を取り入れている「都立青鳥特別支援学校」をモデル校とした具体的な研究を進めることが提案されました。
これらの研究事業は、本協会の核でもあります。中島先生や松井先生のご研究を柱に、今後より発展的な研究を進めて学術的に様々な場面で発表していき、同様な研究をしている方々との交流を深め、また研究報告も収集していく必要があることを実感しました。
本日は、松井完太郎先生もご多忙の為、出席することができず、また亀井氏もお仕事の都合で途中退席したこともあり、ほとんどの議案は持ち帰りとなりまして、別紙のように大橋先生と小林でまとめさせていただきました。
以上
議事録作成者 小林正季
議事録証明人 大橋千秋