細菌戦の系譜!!

2020-10-26 07:47:38 | Weblog

●毒ガス戦
・『日本軍の毒ガス兵器』  松野誠也著

第1章毒ガス兵器の製造と教育

2 日本陸軍の毒ガス兵器製造工場

 日本軍資料からの製造量の分析

 なお、海軍の製造量については、関係者が記しているので、これを84~85頁の表6に添付しておいた。海軍では1941年から大量製造が始まっているが、敗戦までの製造量は762トンとしているので(相模海軍工廠「現在品目録」)、総製造量からこれを差し引きと、577トンが毒ガス兵器などに詰められるなどして相模海軍工廠から送り出されたことになる。しかし、ガス弾、ガス爆弾、ガス放射筒などの詳しい生産数を記録した日本軍資料はまだ確認されていない。ただ、イペリット爆弾については、60頁で触れたように、戦争末期に10万発生産する計画を立てたが、材料と航空戦力の弱体化により、約4万3000発を生産して中止したという。

 

・『日本の中国侵略と毒ガス兵器』 歩平著(山邊悠喜子、宮崎教四郎訳)明石書店 1995年発行)

1章 「陸軍科学研究所」-日本の毒ガス兵器のゆりかご

臨時毒ガス調査委員会

 そもそも、日本の化学戦に対する研究は、第1次世界大戦の末期から始まった。1915年4月22日、まずドイツの軍隊が戦場で塩素ガスを使った。このニュースはヨーロッパ駐在の日本武官と消息通の報道機関の知るところとなったが、当然のことながら日本は化学戦に対しての知識はあまりなかったから、この報道も極めて簡単かつ浅いものであった。しかし、その消息がいかに簡略なものであったとはいえ、日本軍に政策決定機関の関心と興味を引き起こさずにはいなかった。

 

 

 

 

 

日本軍の毒ガス戦と遺棄毒ガス問題 

●『三光』     中国帰還者連絡会編
日本鬼子(リーベンクイズ)

 

釘うち拷問

残忍極まりない取り調べ

 

原田左中(はらださちゅう)

憲兵軍曹

〈旧部隊名〉

元関東軍第一特別警備隊第五大隊第一中隊

 「出て行け」博は老婆の右手をつかみ、引きずりだそうとした。「我不走(私は行かない)」老婆はお前らこそここから出て行けと言わんばかりに、しっかりとオンドルの隅の柱にしがみついた。

「このくたばりぞこないめ」私はいきなり腰のあたりを右足で力一杯蹴飛ばした。「噯呀ッ」老婆は悲鳴を上げ体をくねらせ後ろにのけぞった。博は老婆の右手を持って引きずり出そうとしたが、なおも老婆はその手を振り切って必死になってオンドルの桟にしがみついた。「このクソ婆あ!」私は老婆の肩を棍棒で殴りつけた。老婆は肩をくねらせて痛みに耐えかねてばったりと倒れ、大声を上げ、救いを求めた。

 

 

 

2018年12月に、『留守名簿 関東軍防疫給水部 満州第659部隊』2冊が発売されました!!(不二出版)

 



●日米安保条約・自衛隊を問う!!
自衛隊は、防護のためと言って、旧日本軍の細菌兵器・毒ガス兵器使用の反省・謝罪もないまま新たな生物兵器・化学兵器を作っているのだろうか??憲法9条を持ち、生物兵器・化学兵器禁止条約を批准しているにも関わらず!!


日本の毒ガス


●情報公開裁判
なぜここまでして、国は衛生学校や化学学校で作っていた機関誌を公開しないのだろうか?

・731部隊関連の「情報公開裁判」に関する報告

和田千代子(731細菌戦部隊の実態を明らかにする会事務局長)

第4 私達の情報公開裁判闘争の目的

以上の考察からも、防衛省が『衛生学校記事』や『化学学校記事』の頑なに隠蔽する背景には、戦前戦中の日本軍の生物化学兵器の実態の秘匿という戦争責任に関わる問題があると同時に、現在の自衛隊の生物・化学・核放射能に関連する準備状況を秘匿するという軍事情報の秘匿問題が存在していると私達は考えています。

 既に『衛生学校記事』『化学学校記事』の開示請求を出してから9年目、裁判になってから7年目を迎えます。

 私達は、2つの情報公開裁判は、日本政府の731部隊問題隠蔽との闘いであり、同時に「日米防衛協力指針(ガイドライン)のCBRN戦略反対の闘いであると位置づけて闘っています。

 

 

 

 

 

 

DEMO RESE TV「731部隊の真実part1」

 


 

 

・次回『衛生学校記事』情報公開裁判(第26回)東京地裁419号法廷

10月15日(木)14:00~(定員19名・・・コロナ禍?)

・次回『化学学校記事」情報公開裁判は(第16回)東京地裁?号法廷(未定)は

12月16日(水)11:00~になりました。




1957(昭和32)年7月『衛生学校第1号』発刊




 


●『BC兵器』久保綾三著(1969年)
※以下の記述から、自衛隊では、いま世界で流行している新型コロナウィルスなどの生物兵器の研究も大分以前からやっているといるのではないかと思われる。

2、ベトナムにおける生物・化学兵器使用とその背景

ベトナム戦争で毒ガス使用

AP通信の記者が65年3月22日、サイゴン近くの戦闘に従軍していたとき、DMを飛行機から投下したことを報道したため、全世界から米政府に対する抗議行動が起こった。

 ホワイト・ハウス、国務省、国防総省は巻き起こる論争に、それぞれ回答を出した。しかし結局のところそれは暴動鎮圧用のガスでないことを認めねばならなかった。

 

 

 

 

 

●昭和天皇の戦争責任を問う!!


天皇万歳に浮かれる無責任国家  田中利幸より

重要なことは、アメリカが、日本占領支配のために、裕仁の戦争責任を隠蔽してまでも、彼の天皇としての「権威」を政治的に利用したことである。つまり、私たちが本当に問わなければならないのは、「絶対的権力を保持していた国家元首の戦争犯罪・責任の免罪・免罪の上に制定された民主憲法が、果たしてどこまで真に民主主義的であるのか?」ということである。


 


 




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