細菌戦の系譜!!

2021-01-06 11:16:08 | Weblog

・『日本の中国侵略と毒ガス兵器』 歩平著(山邊悠喜子、宮崎教四郎訳)明石書店 1995年発行)

第2章 地図から消えた神秘の大久野島

 最初の毒ガス被害者

いったい、幸見さんはどのようにして害を受けたのか?彼がゴム管を青酸ガス槽の中に入れて酸を注入しようとしていた時、その飛沫が防毒マスクと前掛けにかかったのだ。防毒マスクの吸入缶の中和層は、もうとっくに毒剤で腐食し効力を失っていたので、毒剤は体内に吸収されて重大な事故に発展してしまった。この種の青酸は本来なら極めて恐ろしい毒性を備えたもので、人が臭いをかいだだけでしばらくは知覚を失うというものだから、いったん接触したらどんな人でも難を逃れることはできないだろう。幸見さんはこのように簡単に生命を奪われたのだ。

 

 

 

 

日本軍の毒ガス戦と遺棄毒ガス問題

 

●『三光』     中国帰還者連絡会編
日本鬼子(リーベンクイズ)

 

強姦

赤ん坊を殺し母親を犯す

 

石田幹雄

兵長

〈略歴〉

1913年 山梨県の中農の家に生まれ、

1928年 小学校卒業と同時に東京に出て、印刷労働者となり、

1941年10月20日 補充兵として東部63部隊に入営。

1942年5月末 中国に侵略し、

1945年8月22日 59師団54旅団110大隊兵長として朝鮮においてソ連により武装解除を受ける。

 

 日本の為にならない匪賊を退治するのが戦争だと学校の先生も、お役人も、坊さんもそう教えた。
 私はお国の為に尽くせる兵隊となって戦地に渡った。だが、私が旗の波と歓呼に送られ、訳もなく心で泣いて国を出てから、何をしていたか?父母も、私の友達も本当のことは知らなかったであろう。・・・私は中国に渡ってから、全く戦争と言うものの虜となって、目先が見えなくなり、銃剣を持っているがゆえに、何も持たぬ中国の人たちを思うままにできることに有頂天となっていた。何の抵抗の意志もなく、野良仕事をしている百姓を撃ち殺し、百姓の家を焼き払い、婦人を蹂躙して喜んでいた。

 

2018年12月に、『留守名簿 関東軍防疫給水部 満州第659部隊』2冊が発売されました!!(不二出版)

 



●日米安保条約・自衛隊を問う!!
自衛隊は、防護のためと言って、旧日本軍の細菌兵器・毒ガス兵器使用の反省・謝罪もないまま新たな生物兵器・化学兵器を作っているのだろうか??憲法9条を持ち、生物兵器・化学兵器禁止条約を批准しているにも関わらず!!


日本の毒ガス


●情報公開裁判
なぜここまでして、国は衛生学校や化学学校で作っていた機関誌を公開しないのだろうか?

 

16日に『化学学校記事』の情報公開裁判があった。防衛省は、「衛生学校記事」と違って「化学学校記事」は、公文書として管理していないという。同じ自衛隊の中の機関誌でありながらなぜこうも扱いが違うのか?防衛省は最初「化学学校記事」は12号まではあったと主張していたが、原告が16号を提出すると、2年間も回答をしなかった。そしてやっと存在を認めた。そして20号まではいっていないと思う。何号まで発行されていたかは分からないとの曖昧な回答。

なぜ、防衛省という公的機関の機関誌の存在を、防衛省はきちんと把握できていないのだろうか?

何を隠そうとしている??

 

次回「衛生学校記事」情報公開裁判 2月5日(金)15:00~

419号法廷

「化学学校記事」情報公開裁判 3月3日(水)11:00~

法廷未定

自衛隊におけるCBRN対応
         長岡大学教授  兒島 俊郎

2 陸上自衛隊におけるCBRN対応

(2)教範から見えるCBRN対応
以下具体的に教範の内容を見ることとしたい。
・「案32-116化学科操典(草案)」(1957年4月)

(3)この教範は1957年4月24日付で配布されたものである。先ほど述べた幹部学校の編纂委員会の活動の成果である。本教範作成の目的を「はしがき」は、「陸上自衛隊化学科部隊の運用及び訓練に関し準拠を与えることを目的とし、化学科部隊の大隊、中隊、及び独立して行動する小部隊の運用に必要な原則並びに化学幕僚の活動について記述する」としている。

 

 

*CBRNとはchemical weapon:化学兵器、biological weapon:生物兵器、radiation:放射能物質、nuclear weapon:核兵器を意味する。従来はCBRだけで用いられることが多かったが、近年は核兵器Nを加えてCBRN(日本語ではシーバーンと発音する)として用いることが多くなっている。

 


1957(昭和32)年7月『衛生学校第1号』発刊




 


●『BC兵器』久保綾三著(1969年)
※以下の記述から、自衛隊では、いま世界で流行している新型コロナウィルスなどの生物兵器の研究も大分以前からやっているといるのではないかと思われる。

4、日本本土も汚されている

Ⅱ 自衛隊と生物・化学兵器―その思想と作戦

1、自衛隊の装備・訓練を探る

機動隊の催涙ガス作戦

 

1968年1月のいわゆる佐世保事件で、警察機動隊が使った「催涙ガス」(CN)が大きな社会問題になった。それが69年1月の東大本郷安田講堂事件では、催涙弾の直撃を受けて負傷者428人、失明1人、重傷者76人を出すというこれまでにない残虐行為が行われ、「化学兵器」のもつ非人道性が大きく非難されるところとなったのである。


 

 

 

 

 

 

 

 

 ●昭和天皇の戦争責任を問う!!


天皇万歳に浮かれる無責任国家  田中利幸より

重要なことは、アメリカが、日本占領支配のために、裕仁の戦争責任を隠蔽してまでも、彼の天皇としての「権威」を政治的に利用したことである。つまり、私たちが本当に問わなければならないのは、「絶対的権力を保持していた国家元首の戦争犯罪・責任の免罪・免罪の上に制定された民主憲法が、果たしてどこまで真に民主主義的であるのか?」ということである。


 


 




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